pHTTP Server を1年ぶりに再開しました。
・・・え?もう1年も放置してたの!?
作っている最中に Web Proxy Server の方に手を出して(これも自分で使う範囲である程度動いたら、放置していたりしますが・・・)そのまま忘れていた訳ではありませんが、記憶の引き出しから出てこなかっただけです。
んで、時々お問い合わせを頂くのですが、皆様一様に「これがサービスだったら・・・」となる訳です。
元々「開発中に飲みまくっているコーヒー代くらいになったらいいな」と製品化を目論んでいまして、製品版ならサービスでも動きますよ。としたかった訳ですが、サービスで無いと誰も使ってくれませんし、感想もご意見も出てこない訳です(そして忘却の彼方に飛んでいくのです)
んで、考えを改めました。
所要時間 30分也。やれば出来る子なんです。
閑話休題
さて、こうしてしまうと差別化が難しくなってきます。
よそ様ではどういうプロセスで行っているかわかりませんが、うちの場合、ソフトウェアを作った場合
1)最初っからフリーソフトとして公開。
気楽にやれていいんです。最近だと、pSyslog Server とか、pDNS とかですか。
元から利益論外で作ったものですので全然問題ないです。
pDNS は使う人いるんか?そもそも需要あるんか?でしたし、pSyslog については、あると便利ね?そうね?で作り始めたものですので。
2)フリー版も出すけど、製品版も出す。
PMail Server / PMail Server2 のパターンですね。
ちょっと制限を入れたフリー版をまず使って頂いて気に入ったら製品版をレジストして頂くという方式です。
フリー版と製品版の差別化が悩みどころですが、幸いにもメールサーバーは機能が豊富ですので、フリー版で最低限の機能を全て提供して、製品版は+αの機能があります。でいけます。
3)製品版とは別に試用版も出す。
フリー版と製品版に似ていますが、試用版はあくまでも試用版ですので続けて使う場合などはレジストして下さいというスタンスです。あんまりやっていませんが、MJRecorder がこれに当たります。
機能的にはフリー版と製品版の違いに近いですね。
さて、pHTTP Server に話を戻すのですが、根本的にですね。
HTTP というプロトコルは、言ってみれば
1)このサーバーのこのファイルが欲しいです。
2)OK、あるよ。送るね。
基本的な機能はこれだけなんですよ。
最近の Web ページは派手で動いてかっこいいページも多いのですが、それはブラウザ側が凄いだけで、Web サーバー側はあんまり変わっていません。(C10K 問題への対応とかもありますが、どっちかというとバランサーで解決する方が早いですし)
これでどうやって差別化を計れというのでしょうか。
マルチドメインが使えます。にしようかと思いましたが、HTTP ではプロトコルの中でサーバーも指定するようになっていますので、できて当たり前の機能なんです。というか出来ないと困るレベルです。ですので却下。
TLS通信を・・・使わない方が多いし。ですので却下。
CGI 系が使えない・・・今時無いですわ。ですので却下。
(同時に SSI をと考えましたが、SSI なんて今時使う人いません)
WebDAV・・・使いますか?使わないですよね?
転送速度に制限・・・ちょっと良さそうかなと思ったのですが、むしろ無制限だと帯域を使い切ってしまうので、逆に制限がかかっている方が良いくらいです。
(IIS も 7 くらいでようやく標準搭載になったくらいですしね、うろ覚えですが)
内情をボロボロと書いていますが、これくらい悩んでいたりします。
ちなみにインストールしてから1ヶ月間は無料で使えますというのはイヤです。レジストリかファイルか何かにインストール日を記録しなければなりませんので、勝手にそんな処理されてレジストリとかファイルを汚されるのが自分がイヤなので、やりたくありません。
必然的に、隠れてこっそりやらないとならないですし。
欲をかかずにフリーで出せば、こんな悩みはどっかに行くのですが、サポートまで考えるとコーヒー代くらいは欲しいんですよ(苦笑)
物は出来上がっていますので、もうちょっと考えてみたいと思います。