久しぶりのアクアリウムネタです。
と言っても表題のように良い話では無く、悪い話なんですが・・・
●初日(15日)
これより3日程前から余り水槽の中を確認していなかったのですが、ふと確認するとパールスケール(ずっとピンポンパールだと思っていたのですが、知人に「これ、ピンポンじゃないよ。と言われて調べたら、ヒレが短く丸いのがピンポンで、そうじゃないのはパールスケールと言うそうです。ヒレが長い方が綺麗なので、構わないのですが、お店ではピンポンパールとして売られていたので、ずっと信じ込んでいました)の片割れがボロボロになっています。
なんだこれ!最初はケンカでもしたのかと思ったのですが、調べてみると症状的に尾腐れ病のようです。
原因は最近が主らしいのですが、水質変化などによるストレスでも発症することがあるらしく、そういえば1週間ほど前に水替えをしたのですが、それが原因かも(普段は、バケツにカルキ抜きを入れた上で、天気の良い日に日光消毒?した水を使っていたのですが、この時は天候が悪い日が続いたので、カルキ抜きだけをした水を使っていました)
アクアリウムするようになってから始めて病気に遭遇した訳で薬もなにも用意してありません。
気がついたのが夜だったので、取り合えずネットで調べてできるのは塩浴だけなので、すぐに別の水槽を用意したのですが、ヒーターも無いし、水も作っていなかったので、お湯を沸かして26度くらいに水で薄めてからカルキ抜きを入れて1時間ほど置いた水槽を 0.5% の塩水にして隔離。
尾ヒレはボロボロで赤い出血らしきにじみも。
背ヒレも倒れて自力で動く気配もありません。
かろうじてエラと口が動いているので生きていることは生きているのですが、見るからに瀕死の状態です。
余っていた壁掛けフィルタを設置したのですが、水流で流されていくので即取り外し、
投げ込み式のフィルターがいくつかあったのでそっちに変更したのですが、エア量の調整もできないので、余っていた弁を使って流されない程度のエア量に調整。
これ以上はなにもできないので、これで様子を見ます。
●2日目(16日)
速攻で水槽屋に行って、グリーンFリキッドとヒーターを購入。
グリーンFリキッドは本当はゴールドを買う予定だったのですが在庫が無かったので取り合えず無いよりはマシということで。
2リットル程水を取り出して、作っておいた水にグリーンFリキッドを適量投入。塩分濃度の調整はしません。
尾腐れ病はその名の通りヒレが腐ったように溶け落ちるのですが、この溶け落ちたヒレの残骸に細菌がくっついているはずなので水槽内の残骸はスポイトで全て除去。
痛々しいのですが、パールのヒレも取れそうな所はスポイトで軽く吸って先に取り除いてしまいます。
ヒーターも設置して様子を見ます。
パール自体は昨日と変わらず。生きてはいますが・・・
●3日目(17日)
ヒレの赤滲みは消えつつありますが、今度はひっくり返っています。いわゆる転覆病という奴です。
断食状態にしていますが、糞も出ていませんので、便秘又は腸閉塞。または餌を食べていないのどれかだと推測。
ただ、ひっくり返った状態から元に戻ろうとはしているので、多少でも体力は回復している模様です。
転覆病は水圧も負担になるようなことを見かけたので、暫し考えて、めだかの孵化用のケースがあったことを思い出して、それに入れて水面に近い処に移動します。
ケースが水流から守ってくれますので一石二鳥です。
見ていると、動いた拍子にひっくり返るので、スポイトで軽く水流を作って正常な姿勢に戻してあげます。
暫くはその姿勢で大人しいのですが、動くとひっくり返ってもがいてしまうので、カメラを設置して監視することにします。
ただ、元気で動くというよりは痙攣しているっぽいので、早くグリーンFゴールドが来ないかなと思っていたら入荷したので速攻で取りに行く。
グリーンFとグリーンFゴールドは混在が可能らしいので、同じく2リットルの水を取り出して、ゴールドを適量。塩分調整で少し塩(18g)を入れます。
ちょっとメモ代わりの計算(算数のお時間です)
1) 最初に 10,000cc で 0.5% の塩水を作っているので、塩の量は 50g です。(初日)
2) 次に 2,000cc 出した時点で 8,000cc の 0.5% で塩の量は 40g に低下。
3) 次に塩の入っていない水を 2,000cc 入れたので、10,000cc の中に 40g なので濃度は 0.4% に低下。
(ここまでが2日目)
4) 次に 2,000cc 出した時点で 8,000cc の 0.4% で塩の量は 32g に低下。
5) 次に、2,000cc に対して 18g の塩(とゴールド)を入れ、水槽に投入。
ようは、10,000cc に対して塩が 50g 入っていれば、それは濃度 0.5% になるという計算ですね。
まぁ厳密に言えば違うのですが(塩が全て水中に溶けた上で全体で濃度が均一だった場合の話ですが、そこまで計測は不可能)
2リットルづつ交換というのは特に根拠はありませんが、水質変化が原因だとすると、余り大きく入れ替えると、それがストレスになるかなと思ったからです。
閑話休題
仕事しつつ監視してひっくり返っていたら、元に姿勢に戻してあげてを繰り返します。
パールも気になったので仕事しつつ朝まで見ていたのですが、20回くらい元に戻してあげてました(^-^;
●4日目(18日)
相変わらずひっくり返ったまま。
時々痙攣らしきものをしていたりします。
それ以外は沈んだまま一切動きません。
転覆病は一度なると治りにくいという話なので、ダメかもしれないなーと思いつつ見守ります。
ひっくり返ったらスポイトで軽く水を動かして元に戻してあげます。
この日は水1リットル取り出し、ゴールドと塩は適量の半分追加(塩分濃度 0.45%)
そういえば、ココア浴という治療方法があるらしいので純ココアは買って来て練ってみたのですが、うーーーーーん。
もうちょっとダンゴっぽくなるかと思ったのですが、水と混ぜるとチョコムースのようになります。
コップの中で試してみたのですが、結構水が汚れるので、やめておきました。
塩と薬を入れているので、あんまりあれこれやりすぎるのも良くない気もします。(なんとかしてやりたいので、したくなるんですけどね)
●5日目(19日)
相変わらず転覆はしてしまうのですが、4,5回に1回は自力で戻れたりしています。改善されてる??
絶食もしていますので、体力回復の為、餌をあげてみます。
と言っても大量にあげるのはアウトなので、沈下性の餌(咲ひかりを使っています)を水に漬けてスポイトで口元に落としてあげます。
あげた量は5,6粒です。
餌をあげてから、数時間後に水槽の中を見てみたら、細長い糞を発見。(この日まで1度も糞は確認できていないです)
おーー!便秘じゃないし、下痢をしている様子も無いです。
糞が出るってことは、通っているってことなので、なんか変なもの食べて腸閉塞している可能性も殆ど無いってことですね)
このまま様子を見ようということで、この日は水換え等は一切していません。
あ、ケースの高さを調節して水深 10cm くらいから 15cm くらいにしてみました。
自力で姿勢を直そうとするとき、逆に水深が浅いと動きにくいと思ったからです。
●6日目(20日)
朝確認したら、結構自力で動いています・・・
転覆もしていません。
あと、昨日まで底に沈んで腹も水底にくっついていた状態でしたが、少し浮いています。
浮いているってことは浮き袋の調整ができているってことなりますよね。
エサを3,4粒落としたら、自力で浮いてきてエサも食べるようになっていますし、糞の確認もできました。
心なしかヒレも短いですが、バラバラしていた所がくっついてきているような?
これはかなり回復したと言っていいんじゃないでしょうか?
まだ本水槽に戻すことはしませんが、もう1週間かけて塩分濃度も落としていって、問題なさそうだったら、本水槽に戻せるかもしれません。
水槽を始めて、初めてトラブルというか病気に遭遇しましたが、このまま無事に治ってくれると嬉しいですね。
Ps.
本水槽に居るもう1匹のパールスケールは隔離してから最初の2,3日の間、エサを入れても全然食べませんでした。
いつもなら水槽の横を通る度に、エサエサと浮いてくるのに。です。
以前よりも愛着が湧きましたよ。
最初の2,3日だけでしたが(笑)
%の単位の桁を間違えていたので修正(^-^;