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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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《《《 ネットワーク機器の購入は Amazon で! 》》》
Powered by BLOM DENRYO Sorlar Amp B を評価レビュー
小さくも大きくも閉じたりもしません
13/10/10 14:26 / 太陽発電&節電

この度、株式会社電菱様より、太陽電池充放電コントローラをモニター評価用としてご提供頂いたので、導入レビュー及び、今後長期間に渡ってのロードテスト(ようは壊れるまで使い倒す)を行っていきます。

ブログ書いててよかった!と思う反面、私なんかよりももっと良いレビュワーの方がいるんじゃないかと思ったりもしたのですが(笑)

まずは製品の外観から。

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コンパクトにまとめられていて、大きさ的には名刺よりもわずかに大きい程度です(90.6mm x 55.2mm)

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横から見た状態です。
端子台が約30mm(29.1mm)で端子を除いた基盤部の高さは約15mm(14.2mm)です。
端子台はプラマイネジで締められるようになっていて、端を差し込んでからネジで締めて上下から板で挟みこむ形になっていますので簡単には抜けないようになります。
ケーブルは 18AWG(直径約1mm、断面積 0.8mm^2) 〜 12AWG(直径約2mm、断面積約3.3mm^2) 〜 まで使えます。

重さはスペック通りですと 10Aタイプが 65g、20A タイプが 70g と相当に軽い部類に入ると思います。

サイトに掲載されているコンセプトとしては「世界最軽量・コンパクトデザイン」となっているのも納得です。

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おまけに底面から見た状態。
半透明のカバーで覆われています。
ケースを見る感じではカバーは取り外せそうな気がしないでもないんですが、基本的に設定やジャンパーはなにも行う必要が無く、負荷、バッテリー、ソーラーパネルの順番に取り付けていくだけで作業は終了です。

さてここら辺りまでは、スペック表などを見ればわかるので、実際に導入してみます。

今回導入するのは、照明用に 50W の単結晶ソーラーパネルとバッテリーを組み合わせているほうです。
バッテリーは 40B19(30Ah - CCA280)です。

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まず、元々使っていた中華製のチャージコントローラを取り外します。一番最初に買った奴です。

普通に動いていたんですが、マニュアルも微妙で購入店に問い合わせても詳細が不明なのか返事が来なかったりと微妙な奴です。結構でかいですし。

電菱様からは9日に届いていたのですが、あいにく天候が悪かったことと、どうせならバッテリーをある程度消費してから付けた方が比較できるかなと言うことで本日の取り付けになりました。

さて、導入と言っても難しいことは無く
1)まず負荷端子になにか負荷をつける場合は、負荷を接続。
2)次にバッテリーを接続。
3)最後にソーラーパネルを接続。

で完了です。作業時間5分もかかりません。
底面の所でも書きましたが、この Sorlar Amp B はジャンパーや設定などは一切無く、ただ取り付けるだけで設置は終了です。

基本的に保護関係や低電圧などは一般的な設定が最初から設定されている為、特に考える必要はありません。

参考までに Sorlar Amp B の保護機能は

1)バッテリー過電圧保護

バッテリーへの電圧が 18.0V を超えるとカットします。

2)バッテリー低電圧保護

バッテリーの電圧が 11.8V を下回ると警告のランプが付き、11.5V を下回ると負荷への供給をカットします。

少し予断ですが、取り外した中華製チャージコントローラはこの低電圧保護の電圧設定が 10.5V になっていて変更ができない為、かなりバッテリーに対して優しくありません。

10.5V という電圧は一般的な 12V バッテリーでの深放電になる値でそのまま放置するとバッテリーが再充電できなくなる恐れがあります。
夜間照明などで、バッテリーを使い切るような負荷の場合、10.5V でカットになると、すぐさま充電をすればまだいいのですが、早い段階で充電が切れた場合や、次の日が発電できるレベルの日照を得られない場合、バッテリーに大きなダメージを与える場合があります。
更に、これが繰り返されることによってバッテリーの容量が減っていくと、さらに早い段階でバッテリーが切れて、低電圧状態が長くなり更なるダメージがと悪循環を起こす場合も考えられます。

3)過負荷保護

負荷が定格(10A)を超えると負荷をカットします。
少し複雑な動きをしますので、ここはマニュアルから引用しますと「3秒間隔で10分間、負荷への再接続を試行し、定格内になると自動で復帰します。」となっています。

短絡(ショート)検知もすることから「負荷が超えると一時カット、3秒間隔でチェックして10分を超えた状態でも改善しない場合は完全カットする」という感じだと思います。

4)過温度保護

これなにげに便利です。
ケーブルによる損失を下げる意味でもチャージコントローラはバッテリーに近い位置に設置することが多いのですが、そもそもバッテリーは充電時に微量なりとも水素を発生するので、屋内での充電はすこしだけ危険です。
となるとバッテリーケースなどは屋外に置く場合が多いのですが、そうなると夏場など日光が当たり温度上昇したり、バッテリー自身も充電による発熱をしますので、それなりに温度が上がったりします。

内蔵の温度センサーが 60℃を超えると、バルク充電の充電電圧を 80% に自動に下げてくれます(20% カット)
また 80℃を超えたら危険ってことで充電を完全にカットします。(60℃まで下がったら自動復帰)

すぐさまオフにするのではなく、制限してくれるって所がいいです。

5)逆接続保護。

文字通りプラマイを逆にした場合の保護です。
ネタだろ?って言われるかもしれませんが、実際やってしまいました(苦笑)
ソーラーパネルの取り付けの時にうっかりプラマイを逆接してしまったのですが(5秒くらいで気が付いた)即座に外して正しく取り付けたら問題なく動きました(^-^;

6)サージ保護

サージ電流保護機能です。

保護とは少し違うのですが

7)リカバリー充電機能

過放電したバッテリーに対してリカバリー充電することにより回復させる機能。ということです。

おそらく均等充電とか高めの電圧行う充電を行うことだと思います。(さすがにデサルでは無いと思う)

設定はありませんので、おそらくバッテリー電圧をチェックして低電圧(過放電)していた場合に、自動的に実行されるのだと思います。

2013/10/18 追記
こちらで訂正しております。

閑話休題。

もう1点特徴があり、待機電流(自己消費電流)が小さいことが上げられます。

カタログスペック上では、平均 2mA とのことでしたので、実際に計ってみました。

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パネルのみを外し負荷接続(ただしオフ)の状態で本体で消費する電流は確かに 1.73mA と 2mA 以下でした。

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ついでに先代も計測。
17.21mA と10倍です。

午前中に、そのまま接続をしてちょくちょくと様子を見ていたのですが、大体13〜14時くらいにはバッテリーへの充電も完了しました。
少し驚いたのは充電中を通して思ったよりも本体が熱を持っていません。

自己消費電力が低いのかそういう設計なのかはわかりませんが、中華製は充電時に結構熱くなっていましたので、ここも良い点だと思います。

これからロードテストに入って、気が付いた点があれば都度記事にしていきます。

あ、そうそう肝心なお値段ですが、10A タイプの定価が \4,725、20A タイプが \6,983 です。

amazon でも購入可能です。





他には秋月電子通商さんでも購入できるようです。
(amazon の方が安いですが)

[更新日付:2013/10/20 00:42:32]
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