今週末に Version 1.74 をリリースする予定でしたが少し気になった現象がありましたので来週に延ばすことにしました。

表題の通り、転送がループする現象でしてこれはサーバの不具合では無く、サーバ同士の設定によって発生する現象なのですがネットワーク的に近い(LAN内など）サーバで発生した場合に双方のサーバが結構な負荷に見舞われます。

そういう設定にしなければ良い話なのですが、如何せんやってしまうこともあり、なんらかの対策が必要と思い、PMail Server での転送回数の制限設定を設けることにしました。

PMail Server は転送が行われた時点で、メールのヘッダに
X-MailTransfer:PMail Server
というヘッダを書き込むのですが、このヘッダに転送した回数を記録するようにし、指定した回数を超えた場合、メールを破棄するようにしました。

具体的に発生するケースは

＊ケース１（単純転送）
サーバＡ（PMail Server / example.jp）
サーバＢ（他のメールサーバ / example.com）

サーバＡに example.com 宛のメールは example.com に転送する設定。
サーバＢに example.jp 宛のメールは example.jp に転送する設定。

上記は通常まず設定しませんが、設定したら発生します。

＊ケース２（中継サーバ）
サーバＡ（PMail Server / gate.example.com / MX 10）
サーバＢ（他のメールサーバ / mail.example.com / DNS登録無し）

サーバＡは中継サーバ（gateway）で example.com 宛のメールは全て mail.example.com に転送を行います。
次に mail.example.com で他のユーザーに転送する設定を行っていたとします。
mail.example.com は、メールアドレスを見て DNS で example.com の解決を行います。
DNS からは gate.example.com が出てきますので、gate.example.com に接続してメールを配信します。
gate.example.com は受け取ったメールを再度 mail.example.com に転送します・・・（以下同文）

ややこしいのですが発生します。（実際に発生しました）
サーバＢでユーザーが任意にフォワード設定ができる場合などひょんなことから発生出来てしまいます。
（ローカルユーザー宛のメールは MTA を経由せずに直送するような場合は発生しませんし、内向き DNS 等があり外向き DNS を参照するようなケースでも発生しませんので多くの場合は問題無いと思われます）

そこで上記の機能を実装し、転送回数（正確には PMail Server が転送した回数）で制限を加えることによりメールが延々とループする恐れが無くなる訳です。

Ps.
全然関係ありませんが、PageRank が 1 に戻ったようです。
数ヶ月 0 でしたのでペナルティ食らってもう戻らないと思っていたのですが（苦笑）