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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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《《《 ネットワーク機器の購入は Amazon で! 》》》
Powered by BLOM PMail Server2 Version 2.17c をリリースしました。
小さくも大きくも閉じたりもしません
14/08/31 00:22 / PMailServer2

表題のバージョンをリリースしました。

1)Webmail で指定したホストからの接続に対して、Unknown User を返答するオプションを追加。

仮に、dynamic.example.com からしつこく spam が送信されてくる場合など、dynamic.example.com と登録をしますと、接続の際にこのホスト名が取得できた場合、Unknown User とユーザーが存在しないという応答を返します。
アカウント単位で指定が可能です。
海外の大手ISPなどは大量のIPを抱えている場合があり、そのようなケースで IP 単位で登録するのは手間がかかる場合などにも利用できます。

2)localhost への同時接続数を制限できるようにしました。

PMail Server2 の SMTP の同時接続数は標準で最大100(MAX200)、MTA の並列数は最大30となっていますが、外部への配信の場合、MTA で 30スレッド利用されるだけですが、これが localhost 向けの場合、MTA が最大30スレッド並列で動作すると、SMTP もあわせて 30スレッド稼動しシステムとして並列して60スレッド稼動するような状況になります。

場合によってはシステムに大きな負担がかかる場合がありますので、これを抑制する為の機能です。

MTA の並列数が 10で、同時に外部へ 10通、ローカルへ 10通送信する場合、従来の場合は(配信タイミングによっても変わりますが、単純ケースとした場合)

1回目)外部へ並列10で送信(システム全体で10スレッド)
2回目)ローカルへ並列10で送信(システム全体で SMTP もあわせて 20スレッド)

で配信が行われます。

これに localhost 向けの接続数を 3 とした場合に同じケースの配信が発生した場合

1回目)外部へ並列7で送信、ローカルへ並列3で送信(システム全体で SMTP もあわせて 13スレッド)
2回目)外部へ並列3で送信、ローカルへ並列3で送信(システム全体で SMTP もあわせて 9スレッド)
3回目)ローカルへ並列3で送信(システム全体で SMTP もあわせて 6スレッド)
4回目)ローカルへ並列1で送信(システム全体で SMTP もあわせて 2スレッド)

と分散して処理が行われ負荷を軽減することができます。

SSD など I/O まわりのパフォーマンスが高い場合は余り影響はありませんが、比較的メールのトラフィックが多く、且つ仮想サーバなどで物理サーバよりも I/O 周りが遅いケースなどの負荷軽減に繋がります。

3)MTA 関連の設定が増えてきましたのでサーバーマネージャーで「POP3・その他」を「POP3・MTA」と変更し、更に中にタブで POP3 用設定と MTA 用設定を分けるように変更を行いました。

[更新日付:2014/08/31 00:22:36]
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