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バッテリーの劣化チェック用に SOLAR BA5 を購入してみました。
13/07/15 16:56 / 太陽発電&節電
バッテリーの劣化度を測る目安として
1)バッテリー電圧 2)バッテリー比重 3)CCA の3種類があります。 バッテリー電圧は、文字通り電圧のことで、12V のバッテリーであれば、下限を 10.5V(これ以上に下がると深放電となり再充電が出来なくなります)上限を 14.0V前後として、大体充電後に 12.4V 〜 12.7V 位の間にいます。 12Vバッテリーは大体 6個のセルという個室に分かれており、1セル辺り 2.0V 前後です。 つまり大雑把に数えて、6個のセルが全て正常であれば 12.0V となり「セルは正常である」と判断することができます。 簡単に言えば 10.0V しか無い場合は、6個中1個のセルが破損していると判断することができます。 ですのでセルが破損や異常を起こしているかどうかはわかるのですが、バッテリーの容量を測定することはできません。 まぁ、大雑把な測定方式ということになります。 次にバッテリーの比重です。 バッテリー内部は電極(鉛)と電解液として希硫酸が充填されています。 放電すると希硫酸の比重が下がっていったり充電すると比重が上がったりしますので、充電した後にしばらく放置して安定したら、この比重を測定してどれくらいあるか(正常値で 1.28)でバッテリーの状態を調べます。 よくバッテリーに内蔵されている色が変化するチェッカーなんかは、これです。 充電されているかどうかという判定はすることができるんですが、電圧と似たようなもんでして、充電さえ出来れば比重は上がりますから、電圧と同じくセルに異常があるかどうかを簡易的に測定はできますが、同じく容量があるか?という測定にはちょっと使えません。(測定の仕方によっては出来なくはないんですが、バッテリーを開放したまま充放電して比重計で測定するのは難しいので) どちらかというと、普通に使っている状態で確認をして「充電が必要かな?」とかという使い方です。 最後の CCA とは、コールドクランキングアンペアーの略で、-18℃でバッテリーを放電させた場合に30秒後の電圧が7.2Vとなる、放電電流(A)のことらしいです。 バッテリーの放電能力のようなもんですね。 -18℃で 100A 放電して 30秒後に 7.2V になったら 100 CCA -18℃で 500A 放電して 30秒後に 7.2V になったら 500 CCA ってことになります。高ければ高いほど容量があると言い換えることが出来ます。 CCAの代表的な測定方式には2種類あり 1)ロードテスト方式 実際に短時間の間に大きな負荷を掛けてバッテリーを放電させて、その電圧を測定する方法です。 理論上どれくらい流れたか(流せたか)を測定する訳ですので、出てくる数値はある意味正しいのですが、実際に放電させているので、あんまりバッテリーに優しくは無さそうです。 2)コンダクタンス方式 電気回路をやっていると出てくるんですが、コンダクタンスとか、その回路にどれくらい電流が流れやすいかを示す値です。(抵抗の逆数) バッテリーは直流回路ですので(バッテリー内部は抵抗0ではありませんので)どれくらい電流が流れやすいかを計測することにより、どれくらい放電できるかを計算する訳です。 実際に放電する訳ではないんで(測定の為、少しだけ流すだけ)バッテリーに負担も掛けない測定方式です。 てなことで本題に。 米Clore Automotive社から販売されている、SOLAR BA5(12V) を購入しました。 amazon で 6,500円也。 上位機種である SOLAR BA7 という機種もありますが、そちらは、オルタネータ(発電機)のチェックも出来るそうなんですが、うちの場合必要ないんで(車の場合、オルタネーターの劣化は充電具合でまぁわかりますし)安い方の SOLAR BA5 で充分ということになりました。 使い方は居たって簡単。 1)ある程度充電されたバッテリーを用意します。 バッテリーに余分な回路が接続されていると、その回路の影響を受けますので、接続している線は全て外してバッテリー単体の状態にします。 (充電されていなくても測定はできますが、この機器自体がバッテリーの電力で動くので空っぽに近い場合は使えないようです) 2)バッテリーの端子に接続しますと自動的に電源が入り電圧が表示されます。 3)ENTER ボタンを押します。 4)開放型(SLI)か密閉型(SEAL)かを上下ボタンで選択して ENTER を押します。 5)測定の種類を選択します。通常は CCA を設定します。DIN(ドイツの規格)とか IEC(国際規格)とか EN とか CA(MCA)とかありますが、CCA 以外は余り使わないでしょう。 ボッシュのは EN 表記だったので EN を選択していますが、EN は記述方法が違うだけなので(末尾二桁を10倍するとCCAになる)EN でも CCA でも同じです。 実際2度測定した結果同じでした。 5)バッテリーの標準 CCA を入力します。わからない場合は適当でもいいんですが、この標準 CCA と比較してバッテリーの状態が良いか悪いかを判定していますので、調べて入力しましょう。(対応表はネット上にいくらでもあります) CCA はそのまま上下ボタンで選択して 680 を入力します。 6)充電電圧が低い場合は、CHA と出てきます。これは「このバッテリーって充電されてんの?」ってことで Yes / No を選択します。 7)測定します。結果は数秒で表示されます。 7セグLEDの下に、充電状況も表示されています。 さて、現在うちにはホームセンターで販売されている 40B19 が1つ、と ACDelco の C40B19が3つありますので、これらも測定してみます。 対応表によると 40B19 は 270 CCA なんですが、ACDelco の C40B19 は本体に 320 CCA と書かれています。 ACDelco の方がちょっぴり性能が良いようですね。 ホムセンPB の 40B19 は主に照明用に使っており、当然利用は夜間のみ。証明の消費電力も 7.5Whと低負荷での利用状況です。毎日ほぼ満充電されています。 利用開始は 2012/12/19 からですので、約 8ヶ月利用しています。 測定結果は予想外に 280 CCA と標準以上の値になっています。(おそらく気温の関係かと) 気温が関係していると思われますが、殆ど劣化は見られていないと言えます。 ACDelco の C40B19 x3 は同時に交換し並列接続してあります。 日中利用しており、商用電源自動切換機で現在は 11.65V 以下に下がった時点で負荷はカットするようになっています。 また、こちらは最初からサルフェーション除去装置のナノパルサーを別につけた数日を除いて基本的につけっぱなしにしてあります。 利用開始は 2012/06/18 からですので、約 13ヶ月利用しています。 3個ありますので、個別に測定したのですが、CCA はどれも同じで、これまた予想外に 330 CCA と出ました。 PB の 40B19 と同じく殆ど劣化は見られていません。 元々低負荷(日中使う電力はネットワーク機器、省電力サーバー、ノートPC等、夏場は扇風機の入れて 150〜180W 前後です)で放電も 11.65V でカットしている点もあり、毎日放電している割には劣化は殆ど進んでいないようです。 まだ長くて1年程度の利用期間ですので、断言はできないですが、放電を浅くしておけば、相当の期間持ちそうな感じがします。 そして、最後に先日交換して実験用として保管してある BOCHE の PSI-7H を使って測定してみます。 まず、このバッテリーは車に搭載しており、先日バッテリー上がりを起こして外した奴です。 購入してから5年位で、交換前に半年ほど交換せずに箱に入れたまま放置していたりします。 車は余り乗らない人なので、月に1度エンジンをかけるかどうか。 冬場なんかはなにもせずに2ヶ月ほど放置していたこともあります。 補充電も無しで、先月交換するまで、非常に悪い使い方をしていた見本のようです(^-^; 外した後、1週間ほどナノパルサーを接続して充電。 1週間ほど前に、ACDelco の AD-0007 という強制サルフェーション除去機能を持った充電器を借りることができたので、 メンテナンスモードを実行後に、レインフォースドアクティベーションモードを1回実施しています。 その後、箱に入れて放置していた訳なんですが・・・ 電圧、11.53V / 36 CCA です。 ダメですね(笑) もともとこいつは 680 CCA ですので、元の 5% ほどの容量しか無い状態です。 ちなみに比重チェッカーを見ればわかるように比重は緑で正常値を示しています。 ここから実験です。 1.5時間ほど、ナノパルサーをつけた状態で充電を試みます。 結果は、CCA 117 と 元の容量の 17% ほどに回復しています。 さて、更に充電を続けること5時間。 今度は充電後に30分程時間を置いてから再度測定をしてみますと・・・ ちょっと見づらいですが 76 と・・・下がってるやん orz (電圧は 12.2V 位です) 暫くの間、サルフェーション除去を試みてみますが、サルフェーション除去は防止又は軽度のみで過度な期待はダメっぽいですね。 [更新日付:2013/07/15 19:21:47]
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