以前の記事の結果 SK-700 は自動運転には使えないということになり、暫く悩んでいたのですが、結局、未来舎の FI-S703A を株式会社日本イーテックさんより購入してしまいました(^-^;



インバーター容量は 700W で SK-700 と同じですが、細かなスペックが違います。

うちは鉛バッテリーを利用していますが、大容量ディープサイクルバッテリー。ACDelco のボイジャーの事ですが、これの満充電には 16V が必要になりますが、SK-700 の入力電圧は最大 15.0V までなので接続したまま充電を行うと当然オーバーします。

入力電圧が 17.0V までのワイドレンジを謳った SK700WR という製品も後発で出ていますが、FI-S703A と比較しても高いので意味無しです。

その点 FI-S703A は元から 17.0V まで入力電圧に対応していますので問題ありません。

もう１つ、普通は余り利用しないのですが、リモートでの電源の on / off 対応です。
FI-S703A のマニュアルにも記載されていますが、組み込み用なども考慮されており、外部からの 12V 印加又はスイッチによるショートで電源の on / off を行うことができます。

SK-700 でこれを行う為に、ケース開けてスイッチの所から直接外部に引きだして自作回路に接続していましたが、FI-S703A ならば、そのまま外部の端子に接続するだけでＯＫとなります。

早速、接続してみたのですが・・・普通（笑）
まぁ、変わりはないので当然ですが。

ちょっと気になったのはリモートで on すると、数秒間入力低電圧警告が出ることです。
付け替えてテストした時は午後で、バッテリー電圧も多少下がっていたので警告自体は正常動作なのですが、10秒ほど on にならないので、制御ソフトの方を改良して、on の時は 10秒ちょっとディレイを入れることで回避しました。

１）FI-S703A をリモートで on
２）低電圧警告が出るので 10秒ディレイ
３）出力を商用からインバーターへ切り替え

という感じです。

もう１つ。これは自作回路の方の問題なのですが、12V を印加したら電源が on になる。という仕様なので気にしていなかったのですが、自作回路と接続したら off にならない。
なんで？と思って、自作回路のリレー電圧を計測したら、0.2V くらい出ています。

そうです。プルダウン抵抗を入れてなかったので omron の LY2 などのコイルを動かすには足りないのですが、FI-S703A の場合、反応してしまうようです。
LY2 を使わなくても済むので、少し配線がすっきりすると思っていたのですが、プルダウン用の抵抗を突っ込む余地が無いので、３号回路が出来るまで LY2 を使ってショートでの on / off で動かすことにしました。

あと凄い細かな所ですが、SK-700 の最大変換効率が 87% に対して、FI-S703A は 89% と少し効率が良いです。
ほんとにほんの少しですが。

良い事づくめの FI-S703A なのですが、１つ問題が。



SK-700 も相当大きいのですが、それよりも更に大きいのです。

ケースの中に入れているとかでは無いので、別段困ることではありませんが、車載などで使う場合は少し注意が必要かもです。

まだ長期間のロードテストを行っている訳ではないので、これから暫くの間様子を見ようと思います。

余った SK-700 については、自動運転では使えないというだけで、手動で使う分にはまぁ問題は無いので（勝手に電源切れるけど）照明用のバッテリーに繋げておくことにします。

こちらは死にかけバッテリーですが、晴れの日中なら普通に使えますので（ソーラーパネル自体も別系統ですしね）軽い負荷用としての利用をしようと思います。

それ以外なら車に積んでも良いですしね。