キャブレターのフロートは、ガソリンがキャブの下部に貯まる際の量（油面）を調節する為の言ってみれば浮き輪です。
キャブレターが傾いた際にも安定してガソリンを吸い出せるようにする仕組みですね。

大抵の場合、素材が樹脂で出来ているのですがガソリンに浸かりっぱなしになるので長い間浸かっていると変色しています。
油面が安定すればいいので変色は気にしないです。それにしても変色しすぎですが・・・（本来は白です）


Ｏリングを交換した際に、単純に固定する為のＯリングだと思っていたのですが、なにやら穴が空いています。
それも当初はパイプを組んでいるだけかと思っていたのですがよぉっく穴の中を見ると金属パイプが打ち込まれています。


補強かな？と思ったのですが、更に見ると直径1mmにも満たない穴が空いています。
よくよく考えたらキャブレター本体側のパイプに差し込んでいる訳でして単なる穴ではないはずです（笑）


軽くエアを噴いてみたのですが４個中１個だけ、穴が貫通していません。正確には貫通しているのですが、中にゴミがあるらしく開いたり閉じたりしています。
（丁度、弁のようになっていてエア噴いた時は開きますが、振ると塞がりました。偶然でも気が付いてよかった）

もしかして不調はこれが原因かもしれないです。他のバンディットサイト様を見るとフロートと交換したら調子良くなったとか見受けられますので、なんとかして掃除しようと思います。
本来は交換した方が良いのですが、フロート@\2,000 x4 にフロートバルブシートも合わせて交換する必要があり(*1)パーツだけで \10,000以上かかります。今回はＯリングのみ交換して組み上げて調子がおかしかったら交換するということにします。
フロートのＯリングはさすがにガソリンに浸かりっぱなしということもあり、他の部位に比べて劣化が激しいです。できればO/Hの度に交換した方が良いと思います。

(*1) フロートバルブの先端がゴムになっており、長期間の利用でクセが付くのでセットでの交換が好ましいとのことです。でも、フロートバルブ自体針金で釣られているだけで固定されていないし、回転もするので先端ゴムに段付きなどが無ければ、そこまで交換する必要は無いかな、とも思います。予算に余裕があれば交換した方がいいと思いますが。

閑話休題

穴の直径が1mmも無いのでかなり細い物が必要です。
キャブクリーナーで一気に流そうと思いましたが、如何せん樹脂製ですのでちょっと使用は躊躇われます。
金属パイプが通っているので、キズが付く心配は余りないので針金を探しますが、そんな細い針金は手持ちにありません。電気用工具箱の中を漁ると基盤をジャンパするときに使うジャンパ線を発見。単芯なので強度も少しあり径も丁度良さそうです。
皮膜を剥がしてグリグリと突っ込んでみます。グリグリしたらエアで噴いて取れたか確認して、またグリグリして・・・を繰り返すこと１時間（笑）
（ちなみに徹夜明けに仕事の息抜きで早朝６時くらいからやっていました）


これだけのゴミが取れました。ゴマ粒にも満たない本当にカケラな大きさですが穴のサイズがサイズなので気が付かなかったら塞いでいたと思います。

もしかしたら以前キャブレターを降ろす前にエアクリ入り口からキャブクリーナーを流し込んだことがあり、その時にゴミが一気に流れ込んだのかもしれません。
常時メンテナンスしているキャブレターならばそれでも良さそうですが、長い間開けていないキャブレターでこれをやるとハマりそうです。

本業の記事よりもバイク関連の方が内容が濃いのはキノセイデス。