Version 2.40 より本設定はメニューの外部ソフトから設定を行うように変更されました。
FetchEML は PMailServer2 から独立して稼働する、外部のメールサーバからメールを取得(取りに行く)サービスアプリケーションです。サーバーマネージャーを起動します。
FetchEML タブを開きます。
リストをインポート
PMailServer2 で管理を行っているアカウント情報をそのままインポートします。
インポート時に、デフォルトサーバのみ取り込み、インポートボックスのみ取り込み、両方とも取り込みが選択できます。
取得先のサーバのアカウント情報が同一の場合などにご利用ください。
CSVからインポート
PMailServer2 のファイルメニューにある「アカウントデータをエクスポート」でエクスポートしたファイルを使ってインポートを行います。
インポート時に、デフォルトサーバのみ取り込み、インポートボックスのみ取り込み、両方とも取り込みが選択できます。
FetchEML をインストール
PMailServer2 インストール時と同じです。
FetchEML をアンインストール
PMailServer2 アンインストール時と同じです。
FetchEML を開始
PMailServer2 サービス開始時と同じです。
FetchEML を停止
PMailServer2 サービス停止時と同じです。
FetchEML 本体が外部サーバからメールを取得している場合は処理が終了するまで停止できません。その場合タイムアウトになりますが処理が終了次第自動で停止します。
外部サーバとのメールの整合性が取れなくなる場合がある為、メール取得中の強制終了を行うことはできません。特にサーバ機自身の停止時には注意してください。
ステータス更新
FetchEML のサービス状況を確認します。
インポートアカウント管理
アカウント
「PMailServer2 側での」取り込み先アカウントを指定します。直接入力はできません
アカウントの指定はサーバーマネージャーの「アカウント管理」から対象のアカウントをリストから選択しますと、そのアカウント情報に従って必要な情報がセットされるようになっています。
ただし、POP3用の ID/Password については PMailServer2 の設定を引き継ぎませんので手動で入力してください。(ID/Password はデフォルトサーバーでメールを取得する為の ID/Passwordです)
取り込み処理
「デフォルトサーバのみ」取り込み、「インポートボックスのみ」取り込み、「両方とも取り込み」のいずれかを選択します。
「インポートボックスのみ」は Pro版のみ有効です、それ以外のバージョンで指定が行われてもなにも処理は行われません。
インポートボックスが指定された場合は、Webmail のインポートボックスのプロパティで指定された設定( Server / ID / Password / APOP / 受信時削除 )が適用されます。
POP3 ID/Password
「デフォルトサーバ側での」POP3用の ID/Password を指定します。
FetchEML でのサーバーや各種動作設定を行います。
対象サーバ(IP)
FetchEML でメールを取得するサーバのホスト名又は IP アドレスを指定します。
デフォルトサーバで取得したメールは各アカウントののメールボックスのルートに保存されます。
POP3 ポート
FetchEML でメールを取得するサーバの POP3 ポートの番号をしています。デフォルトは 110 です。
通常は変更する必要はありません。
ログファイル
FetchEMLのログファイル名を指定します。なにも指定しない場合は記録は行われません(非推奨)
ログファイル名の付け方は、PMailServer2 のログファイル名と同様です。
またログレベルの変更はできません。ログレベルは PMailServer2 のログレベル2とほぼ同様です。
タイムアウト
FetchEML で SMTP/POP3 に対するタイムアウト時間を指定します。(CPU負荷軽減の為に10秒単位となります)
大きなメールの取り込みや別処理の為に処理時間が長くかかる場合、メールサーバより先に FetchEML がタイムアウトする場合があります。その場合は、このタイムアウト時間を長く設定してください。また必要に応じてメールサーバ側のタイムアウト時間も長くする必要があります。
実行時間
FetchEML が稼働する時間(Hour)を指定します。0 〜 23 時で1時間単位で指定ができます。
複数の時間を指定する場合は、, (カンマ) 又は - (ハイフン)にて指定を行います。
0,2,4 | 0、2、4時のみ実行されます。 |
0-23 | 0〜23時(24時間)実行されます。 |
0,4,7-17 | 0時と4時、7時〜17時に実行されます。 |
処理間隔
FetchEML がデフォルトサーバ及びインポート処理を行う間隔を分で指定します。3分以下に設定することはできません。
FetchEML はアカウント情報に従ってシーケンシャルに処理を行います。従って1回の処理でアカウント数が多い場合、又は取得するメールの総サイズが大きかった場合などは次の処理は3分以上後に行われる場合があります。(どちらも取得先サーバへの負担を必要以上に大きくしない為の処理です)
POP3 for Mailbox(旧直送)
POP3 で取得したメールを各アカウントのメールボックスに直接保存します。
SMTP を経由しない為、高速に処理されますが、SMTP を経由しないと動作しない機能(フォワード等)は実行されません。
POP3 for Mailbox を選択した場合は、元のメールを削除するか否かを指定することができます。
POP3 for SMTP(旧SMTP経由)
POP3 で取得したメールを SMTP 経由で送信を行います。
SMTP を経由しないと動作しない機能(フォワード等)も処理されるようになりますが、SMTP サーバーに若干負荷がかかります。
また、下記の「SMTP経由時の重複送信を抑制」を利用しない限り元サーバーのメールは削除されます。
サーバ本体で SMTP 認証を行っている場合は、SMTP認証の設定で、127.0.0.1 ( 127.0.0.1,255.255.255.255 ) 又はサーバの IP アドレスを指定している場合は、サーバの IP アドレスを登録する必要があります。
取得先サーバーの設定でホスト名を指定した場合の名前解決で、名前解決が出来ない場合のタイムアウト時間とリトライ回数を指定します。
FetchEML の名前解決は DNS サーバーへの問い合わせでは無く、Windows の機能で行っています。
FetchEML → Windows → DNS サーバーという順番で行われますが Windows API で稀にエラーになる場合(このエラーは問題のあるエラーでは無く、DNS への問い合わせがタイムアウトになったり Busy であった場合等でも発生する為です)があり、その際の設定となります。
APOP認証
対象サーバーでユーザー認証を行う場合に APOP認証を行うかどうかを指定します。チェックが入っている場合は APOP認証を行い、入っていない場合は USER認証が行われます。全てのアカウントに対して影響します。
取り込み時削除
配信方式に「POP3 for Mailbox」を指定した場合のみ有効です。
対象サーバの POP3からメールを取得した際にメールを削除するかどうかを指定します。
POP3 for Mailbox で取得したメールの UID と PMailServer2 側に保存されるメールの UID は同じ UID を利用する為、取り込み時削除を行わなくとも重複してメールを受信することはありません。(対象サーバーにメールを残しておくことが可能です)
常時アカウント読込
チェックが入っていない場合は、起動時にアカウント情報の読み込みを行います。
チェックが入っている場合は、受信開始時にアカウント情報を都度読み込むようになります。
PMailServer2 本体のアカウント情報を更新した場合に、FetchEML の再起動が必要となりますが、こちらもオプションを有効にした場合、再起動の必要はなくなります。
ただし、設定が即反映されるようになりますので、その点はご注意下さい。
SMTP経由時の重複送信を抑制
POP3 for SMTP を利用している場合は、原則としてメールを重複して取得しないように対象サーバーからメールの削除を行いますが、このオプションを有効にすることにより、対象サーバーの UID を FetchEML 側で管理を行い、重複して受信及び削除を行わないようにします。
(POP3 for SMTP を利用し且つ対象サーバーからメールを削除したくない場合に利用します。)
FetchEML が管理するファイルは Data フォルダの fetcheml_uid.txt ファイルで管理が行われます。
SMTPエラーリトライ数
POP3 for SMTP を利用している場合に、PMailServer2 本体側の設定により受信を拒否する場合があります。
その場合、SMTP でエラーが発生した場合にカウントを行い、リトライ数に達した場合、下記のエラー動作を実行します。
POP3 for SMTP時のエラー動作
POP3 for SMTP を利用しており且つSMTP経由時の重複送信を抑制が有効になっている場合に、SMTPエラーリトライ数を超えた場合に行う動作を設定します。
中断する
以降、該当するメールの受信及び送信を行いません。
該当するメールが対象サーバーから削除しない限り解除されません。
エラーメールを lost に保存して削除
該当するメールを lost フォルダに保存をして対象サーバーから削除を行います。
カウントを0に戻し再試行
エラーリトライ数を0に戻して、再度取り込みと送信を試みます。
設定を保存
FetchEML 用の設定ファイルを PMailServer2 のデータフォルダへ保存します。
設定を変更した場合は、FetchEML を再起動してください。
SSL/TLSプロトコル(PMS2のみ利用可能)
設定の詳細については、SSL/TLS 通信設定をご参照下さい。
POP3 for Mailbox は直接該当アカウントのメールボックス内に保存されます。
ディスクの容量不足や書き込みエラーなどが発生しない限り必ず保存が行われます。(前述以外のエラーは理論上発生しません)
uidl.txt に書き込まれる UID は、元のメールサーバーで指定された UID と同一になります。同一の ID を利用してメールの管理が行われます。
取り込み時削除が有効になっている場合は、メールボックスに保存した時点で対象サーバーからメールの削除が行われます。
無効になっている場合は、対象サーバーからメールの削除は行われません。
POP3 for SMTP は POP3 で受信したメールを SMTP 経由で送信を行います。
「SMTP経由時の重複送信を抑制」が無効になっている場合は、POP3 で受信したメールを SMTP 経由で配信を行い、正常に送信が出来た場合は、対象サーバーからメールの削除を行いますが、SMTP経由で配信に失敗した場合は、メールの削除は行われず成功するまで取り込みと配信を繰り返します。
「SMTP経由時の重複送信を抑制」が有効になっている場合は POP3 で受信したメールの UID を FetchEML 側で管理をします。(取り込み時削除は無効になります。)