IMAP4対応版より以前に POP3 で PMail Server を運用している場合 IMAP4 へ切替を行う為の事前作業が必要となります。
運用開始から POP3 + IMAP4 で運用を行っている場合はこの作業は必要ありません。

  1. メールを管理する uidl.txt の更新。
    IMAP4 で管理を行う為に uidl.txt を変換する必要があります。

    作業手順
    1. IMAP4
      「サーバー管理」「全体」「IMAP4 を有効」にチェックが入っているか確認をします。

    2. IMAP4
      「スプール状況」から「UIDL整理」にチェックが入っているか確認をします。

    3. サーバーを停止した後に「スプール状況」から「全スプールを確認する」ボタンを押します。

    4. 自動的に各メールボックスの中にある uidl.txt を全て IMAP4 に対応できる形式に変換が行われます。
      メールボックスに保存されているメールが多数ある場合、非常に時間がかかる場合があります。
      スプールされているメール数によって若干時間がかかる場合がありますので、あらかじめスプール数を確認して頂いてが多い場合は MUA/MTA からの接続が少ない時間帯に行うことを推奨します。
      (20,000通がスプールされている状況で約10分ほどかかります。1,000通程度であれば数秒で終わります)この処理はサーバーを停止した状態で無ければ行うことができませんのでご注意下さい。

      サービスが停止中の場合に外部からメールが配信された場合、殆どの場合配信元サーバーで再送処理がかかります。従って若干遅延が発生しますが メールが届かないということは殆ど発生しません。(配信元のメールサーバーに左右されます)

  2. フォルダを管理する folder.txt の更新
    IMAP4
    「サーバー管理」「IMAP4」タブの右下にある「再構築」ボタンを押します。
    こちらの作業は短時間で終了し、またサーバーを稼働させたまま実行することができます。
    フォルダの階層化構造はそのまま保持されます。


更新作業の注意事項 (必ずお読み下さい)
  1. 「uidl.txtの更新」「folder.txtの更新」は特にバージョンアップ時の指示の無い限り原則として POP3 + IMAP4 に切り替えた際に一度だけ行います。複数回行う必要はありません
    複数回行っても問題はありませんが、メールの再受信等が発生します。

  2. IMAP4 対応への入れ替え作業は作業が完了するまでクライアントからのアクセスが行われないようにして下さい。
    uidl.txt の更新でサーバーを停止させる必要がありますので、「サービスの停止」「IMAP4を有効」「設定の保存」「uidl.txt の更新」「folder.txtの更新」「サービスの開始」の順番で行っていただくのが確実です。

  3. 一度 IMAP4 形式に uidl.txt に変換した後に「IMAP4 を有効」のチェックを外した状態で、uidl.txt の更新を行いますと POP3 形式に逆変換が行われます。
    この状態で IMAP4 を再度有効にし「更新をしないまま」IMAP4 にアクセスした場合の動作保証はありません。

  4. IMAP4 が有効になっている状態で再度 uidl.txt の更新を行いますと、各メールに割り当てられている ID が変更されます。
    ご利用になる IMAP4 クライアントによっては再度メールを受信したり、同一メールが重複する場合があります。

  5. IMAP4 が有効になっていない状態で Spool フォルダのバックアップを行った後に、IMAP4 を有効にした状態でそのままリストアを行わないで下さい。
    POP3 形式が残っている状態で、IMAP4 クライアントからアクセスした場合の動作保証はありません。

  6. IMAP4 が有効になっている状態で再度 folder.txt の更新を行いますと、各メールボックスに割り当てられている ID が変更されます。
    ご利用になる IMAP4 クライアントによっては再度メールを受信したり、同一メールが重複する場合があります。

  7. IMAP4 が有効になっており「uidl.txt の更新」が行われると Data フォルダに「imap4.cnt」、「folder.txtの更新」が行われると、Data フォルダに「imap4folder.cnt」の2種類のファイルが生成されます。
    これらのファイルはメールとフォルダに割り当てられる ID を管理する為の重要なファイルです。特別な事情が無い限り、これらのファイルを削除したり、内容の変更は行わない出下さい。