エラー応答一覧は PMail Server がクライアントに対して発行するエラー応答の一覧です。
他のメールサーバーとは意味合いが違う場合や PMail Server 独自機能用の応答がありますので他のメールサーバーをご利用の場合は、参考にしないで下さい。
4xx
行頭が 4 の場合、一時的なエラーとなります。PMail Server への送信側が、メールサーバーだった場合は(多くのメールサーバは)一定時間経過後に再度再送信を試みます。
メールクライアント(一般的なメーラー、メールソフト)は一時エラーでもそこで処理を中断することがあります。(この動作についてはご利用されているメーラーの開発元にお問い合わせ下さい。)
5xx
行頭が 5 の場合、永続的なエラーとなります。サーバー側のトラブルや、送信者側の問題(宛先が間違っている等)の場合に発生します。
永続エラーの場合は、メールサーバー、メールクライアント共に該当するメールの再送信は行わず、必要に応じて送信者へエラーメールを送ります。
主にメールの送信ができない場合、メールクライアントは必要に応じてサーバーからのエラー応答をユーザーに告知します(一部メーラーでは内容を返さないケースがあるようですが)
また、一時エラーが発生した場合、再送信を行いメールサーバー側でこれ以上再送信を行わない場合はエラーメールとして内容を送る場合もあります。
下記のリストは PMail Server Version 1.76 の時点での全てのエラー応答の一覧となります。
送信ができない場合や、なんらかのエラーが発生した場合は、下記のメッセージを検索しエラー内容を確認してください。
下記に掲載されていないエラー応答は、PMail Server が応答するエラーでは無く、配信先のサーバーで応答されたエラーの場合があります。(例として、メールクライアントが PMail Server へ送信し PMail Server が宛先に配信した際に配信先で拒否が行われた場合、エラーメールに記載される応答は配信先のサーバーが応答したエラー内容となります。)その場合は、PMail Server 側が原因で送信が出来ないのではなく、配信先のサーバーでエラー応答していますので、問題を切り分けてご確認下さい。
「421 4.7.0 Too many bad command.」
コマンドがサーバーで指定された回数、失敗した場合に発生します。(ソケットは強制クローズされます)
「450 4.2.2 xxxxx... Mail in the mailbox is full.」
xxxxxのメールボックスに保存できるメール数を超えている場合に発生します。
「450 4.2.2 xxxxx... Mailbox is full.」
xxxxxのメールボックスに保存できるサイズがを超えている場合に発生します。
「450 4.7.1 The transmission has been permitted to this user only in the same domain.」
所属、又は管理ドメインからの送受信が制限されている場合に発生します。
「451 4.3.2 xxxxx... database error」
xxxxx のアカウントを確認中にファイルが要因のエラーがあった場合に発生します。
「451 4.5.1 spool faile, please try again.」
Spool フォルダに書き込めない場合に発生します。
「451 4.5.1 Session Closed.」
サーバー側でソケットをクローズする必要があった場合に発生します。
「451 4.5.2 xxxxx... domain doesn't exist」
xxxxx で指定されたドメインが存在しない場合に発生します。
「451 4.7.0 connection was refused, Connection closed.」
該当する接続はサーバーによって拒否されました。(一時的な拒否)
「451 4.7.0 rejected for policy reasons.」
該当する接続はサーバーによって拒否されました。(一時的な拒否)
「452 4.3.1 Mail system storage is full.」
本文を受信する際にサーバー上ひテンポラリファイルが作成できなかった場合に発生します。
「452 4.3.2 Mail system is full.」
サーバー上でファイル又はメモリを確保することができなかった場合に発生します。
「452 4.5.1 Mail cannot be received by the system error.」
サーバーがインストールされているドライブのHDDの残り容量が指定容量以下になった場合に発生します。
「452 4.5.3 xxxxx... Too many recipients」
サーバーで指定された宛先の最大数を超えて宛先を指定された場合に発生します。
「452 4.5.3 xxxxx... Too many recipients in today」
1日に送信できるメール数を超えた場合に記録されます。(1日は 00:00:00 〜 23:59:59 で計算されます)
「500 5.5.0 Syntax error: xxxxx not exists alias or domain.」
メールアドレスでエイリアス又はドメインが指定されていない場合に発生します。
「500 5.5.0 Syntax error:」
文法ミス、又は解析できないコマンドが送信された場合に発生します。
「500 5.5.1 The length of the command is too long.」
1行のコマンドの長さが改行を含む 1024bytes を超えている場合に発生します。
「500 5.5.2 Command unrecognized: "xxxxx"」
文法ミス、又はサポートされていないコマンドを送信された場合に発生します。
「501 5.5.2 HELO requires domain address」
HELO コマンドでドメイン名又はホスト名が省略されている場合に発生します。
「501 5.5.2 EHLO requires domain address」
EHLO コマンドでドメイン名又はホスト名が省略されている場合に発生します。
「502 5.3.3 Mailing list is not supported.(Product only)」
フリー版でメーリングリストを設定し、メーリングリストを利用しようとした場合に発生します。(内蔵メーリングリスト機能は製品版のみの機能です)
「503 5.0.0 Polite people say HELO first」
HELO/EHLO コマンドを送信せずに MAIL FROM コマンドを送信した場合に発生します。
「503 5.0.0 Need MAIL before RCPT」
MAIL FROM コマンドを送信する前に RCPT TO コマンドを送信した場合に記録されます(送信者を指定せずに宛先を指定した場合)
「503 5.0.0 Need SMTP authentication first」
SMTP認証が設定されている場合に、SMTP認証を行わずに コマンドを送信した場合に発生します。
「503 5.5.0 Need POP3 authentication first」
POP Before SMTP 認証が設定されている場合に、サーバーで指定された時間内に POP3 認証を行っていない場合に発生します。
「503 5.5.0 Sender already specified」
複数回 MAIL FROM コマンドを送信した場合に記録されます。
「503 5.5.1 Duplicate HELO and EHLO.」
HELO/EHLO コマンドが2回以上送信された場合に発生します。
「503 5.5.1 Need MAIL command(sender)」
送信者を指定せずに本文の送信を行おうとした場合に発生します。
「503 5.5.1 Need RCPT command(recipient)」
宛先を指定せずに本文の送信を行おうとした場合に発生します。
「535 5.7.0 authentication(PLAIN) failed.」
PLAINを使ったSMTP認証で認証に失敗した場合に発生します。
「535 5.7.0 authentication(LOGIN) failed.」
LOGINを使ったSMTP認証で認証に失敗した場合に発生します。
「535 5.7.0 authentication(CRAMMD5) failed.」
CRAM-MD5を使ったSMTP認証で認証に失敗した場合に発生します。
「550 5.1.1 xxxxx... Unknwon local user.」
xxxxx で指定されたローカルユーザーが存在しない場合に発生します。
「550 5.1.1 xxxxx... Not local user. Relay error」
xxxxx はローカルユーザーでは無く、中継可能でも無い場合に発生します。
「550 5.1.1 xxxxx... Not local user, server is not relaid. Recipient error」
送信者がローカルユーザーでは無く、中継も許可されていないアドレスが外部へ送信を行おうとした場合に発生します。(主に不正中継)
「550 5.1.1 xxxxx... Not local user. Recipient error」
送信者のドメインは管理ドメインに含まれるが、ユーザーとして存在しない場合に発生します。
「550 5.1.1 xxxxx... Not local user. It's not possible to send it to the outside.」
外部への送信が禁止されている場合に発生します。
「550 5.7.0 xxxxx... rejected for policy reasons.」
HELO/EHLO で指定されたドメイン名又はホスト名がサーバーの設定で禁止されている場合に発生します。
「550 5.7.0 xxxxx... Can't find your SMTP Server. mail is not accepted.」
逆引きチェックを行い、確認が出来なかった場合に発生します。
「550 5.7.0 connection was refused, Connection closed.」
該当する接続はサーバーによって拒否されました。(永続的な拒否)
「552 5.3.2 xxxxx... Database error. please try again.」
自動登録アカウントで登録に失敗した場合に発生します。
「552 5.3.4 message size exceeds received limit.」
メールのサイズが該当するアカウントで受信できるサイズ(又はサーバーで指定されたサイズ)以上だった場合に発生します。
「553 5.2.1 xxxxx... address is invalid」
POP3 専用アカウントで送信を行おうとした場合に発生します。
「553 5.3.2 xxxxx... No such user here.」
xxxxx で指定されたユーザーは存在しない場合に発生します。
「553 5.3.2 xxxxx... No such user and domain here.」
サーバーで禁止されている宛先に送信しようとした場合に発生します。(キャンセルRCPTリスト)
「554 5.3.4 Size over. Message not accepted」
送信しようとしたメールのサイズがサーバーで指定されているサイズ以上だった場合に発生します。
「554 5.4.6 Routing loop detected.」
PMail Server がメールの永久ループを感知した場合に発生します。
「554 5.6.0 Header or write error. message not accepted」
受信したメールにメールヘッダも本文も無い場合に発生します。(空メールの場合でもヘッダは存在します)
サーバー上の設定によりメールが処理されない場合のデフォルトでもあります。製品版のみで利用できる機能をフリー版で設定した場合、このエラーが発生する場合があります。
「554 5.7.0 Mail was rejected with the SMTP filter」
受信したメールはサーバー上のフィルタによって破棄される場合に発生します。
「554 5.7.0 Mail was not receive to mailinglist.」
メーリングリストで問題(エラー又は予約数を超えた場合)が発生した場合に発生します。(メーリングリストは該当するメールを受け取っていません)
「554 5.7.1 Breach of Sender Policy Framework.」
SPF での判定が FAIL になった場合に発生します
「554 5.7.1 Breach of Local Sender Policy.」
ローカル送信者確認(LSP) で拒否された場合に発生します。
「-ERR Unknown command: "xxxxx".'」
xxxxx で指定されたコマンドは文法エラー又は対応していないコマンドの場合に発生します。
「-ERR authentication failed for user "xxxxx"」
xxxxx がユーザー認証に失敗した場合に発生します。
「-ERR The authorization has already been done.」
2回以上ユーザー認証を行おうとした場合に発生します。
「-ERR Please use the APOP Authentication.」
APOP認証にてユーザー認証が必要な場合に発生します。
「-ERR Need POP3 authentication first」
ユーザー認証が必要なコマンドをユーザー認証を行わない状態で送信した場合に発生します。
「-ERR Message xxxxx does not exist.」
xxxxx で指定されたメールは存在しません。(dele コマンドにて削除フラグを付けられたメールも同様です)
「-ERR Message does not exist.」
指定されたメールの番号が不正又は存在しない番号だった場合に発生します。
「-ERR Two option(mailno and line options) is necessary for the TOP command.」
TOP コマンドはメール番号と行数の2つのオプションを指定する必要がありますが、オプションの数が足りない場合に発生します。
「-ERR server out of memory.」
サーバー上のメモリが足りず必要なメモリを確保できない場合に発生します。
「-ERR Message read error.」
該当するメールを読み込むことができない場合に発生します。(OSや他のアプリケーションによってメールファイルがロックされている場合等)
「-ERR Message does not exist.」
指定されたメールが管理ファイル(uidl.txt)には存在するが実体(*.eml)が存在しない場合に発生します。
「-ERR xxxxx file open error : ErrorCode」
xxxxx のメールファイルをオープンしようとした際に Windows API でエラー応答があった場合に発生します。ErrorCode は Windows API のエラー番号です。