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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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Powered by BLOM PMailServer2 Version 2.42b をリリースしました
小さくも大きくも閉じたりもしません
20/03/17 13:39 / PMailServer2

表題のバージョンをリリースしました。

主な変更点としては

1)Pro版以上の製品のマルチプロセスモードで、割当方法をシーケンシャルとラウンドロビンのいずれかを選択できるようにしました。

2)仮想環境下で不特定時期に接続を受け付けなくなる対策を行いました。

こちらですが、極一部の環境で稀に発生するようです。
原因を特定するまでには至っていないのですが、物理NICから仮想NICへの通信時に、仮想ホスト側の負荷によって正しくパケットが届かない可能性があり、その対策となります。

ただし、これは仮想NICや仮想ホスト側だけが悪いのでは無く、PMailServer2 側のタイミングがシビアだった為に発生していたと思われます。

3)配信先のドメインが長い場合に正しく MTA が処理を行わない点を変更しました。

従来の PMailServer2 は配信先のドメインを 64byte までに区切って処理を行っていましたが、これを RFC準拠の 255byte に拡張しました。

この辺りは DNS サーバーとの兼ね合いもあるのですが、DNS は原則としてパケットを UDP 512byte 以内に収める必要があり、それ以上のサイズになった場合は、TCP で再度問い合わせを行う必要があります。

UDP と TCP では TCP の方が(ハンドシェイクの関係上)通信コストが高くなる為、基本的にはまず UDP で問い合わせを行いますが、非常に長いドメイン名が指定されていた場合、毎回 UDP → TCP という処理を行う為、オーバーヘッドが大きくなり、無駄な通信コストが発生する為、余り長いドメイン名は推奨されていなかった為、64byte に制限をしていました。(上記の事から、そんなに長いドメイン名を設定する所も無いだろうという判断もあります。また TCP での再起問い合わせに対応していない DNS サーバーも過去にあったからです)

しかし、実際に、64byte を超えるドメイン名(サブドメインを含む)で運用されている所があり、実害が生じたということで、64byte 制限を解除しました。

ただ、使えるようになったから使うというお話では無く、DNS の応答が不要に長くなると、その DNS を参照するサーバー側の通信コストが上がる(設定側は殆ど変わらない)ので、不要に長いドメイン名の設定は推奨致しません。

3)SSL/TLS 関連でいくつか修正を行いました。

これは実際に問題が出ているかわからないのですが、証明書関連でお問い合わせがあり、その確認を行っていたのですが、どうにも Windows 側からの応答が正しく返ってこない(データが終わりましたという応答が返ってくるはずが返ってきていない)と発生しようがないという箇所があり、念の為その対策を行いました。

Version 2.43 は今月末くらいを目処にリリースを行う予定です。

[更新日付:2020/03/17 13:39:40]
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