PMail Server 設定ファイル書式補足

PMail Server で利用される設定ファイルの書式の補足です。

PMUM - forward.txt
ユーザー別に転送を行う為の設定が記述されたファイルです。各ユーザーのメールボックス内に作成されメールを受信した時点で毎回参照されます
基本書式は
<メールアドレス>,<動作>,[<フィルタ>],[無効フラグ]
となります。メールアドレスとフィルタについては更に , (カンマ)で区切り複数指定が可能です。(特に制限はありませんが、極端に長い文字列にはしないようにしてください)
動作には、NONE , DELETE , FILTERNONE , FILTERDELETE , SUBJECTONLY , FILTERSUBJECTONLY の6種類が指定可能です。
フィルタオプションについては、動作に FILTERNONE / FILTERDELETE / FILTERSUBJECTONLY が指定された場合のみ有効です。

フィルタは上から順番に実行され、実行された時点で残りの処理は無視されます。

●例1(行頭の 1:,2: は説明の為の物です、実際は入れないでください)
1:postmaster@xxxx.jp,filterdelete,user@yyyy.jp
2:akisoftware@xxxx.jp,filterdelete,@yyyy.jp
3:staff1@xxxx.jp,staff2@xxxx.jp,delete,

1:user@yyyy.jp から送られてきた場合は、postmaster@xxxx.jp へ転送して元メールは削除されます。
2:送信者のアドレスに @yyyy.jp が含まれる場合は、akisoftware@xxxx.jp へ転送して元メールは削除されます。
3:1,2 に該当しない場合は、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp へ転送して元メールは削除されます。

この例の場合は、結果として全て削除されますので元のメールアドレスのメールボックスにはメールは残りません。

●例2(行頭の 1:,2: は説明の為の物です、実際は入れないでください)
1:akisoftware@xxxx.jp,filternone,@akisoftware.jp
2:staff1@xxxx.jp,staff2@xxxx.jp,none,

1:送信者のアドレスに @akisoftware.jp が含まれる場合は、akisoftware@xxxx.jp へ転送して元メールは そのまま残ります。
2:1 に該当しない場合は、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp へ転送しても元メールは残ります。

この例の場合は、元のメールアドレスのメールボックスにはメールは全て残ります。

●例3(行頭の 1:,2: は説明の為の物です、実際は入れないでください)
1:akisoftware@xxxx.jp,filterdelete,@akisoftware.jp
2:staff1@xxxx.jp,staff2@xxxx.jp,none,

1:送信者のアドレスに @akisoftware.jp が含まれる場合は、akisoftware@xxxx.jp へ転送して元メールは 削除されます。
2:1 に該当しない場合は、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp へ転送しても元メールは残ります。

この例の場合は、送信者に @akisoftware.jp が含まれるメールは削除され、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp に 転送が行われ、元のメールボックスには送信者に @akisoftware.jp が含まれないメールのみが残ります。

●例4(行頭の 1:,2: は説明の為の物です、実際は入れないでください)
1:akisoftware@xxxx.jp,filterdelete,@akisoftware.jp
2:staff1@xxxx.jp,staff2@xxxx.jp,none,"@@テスト"

1:送信者のアドレスに @akisoftware.jp が含まれる場合は、akisoftware@xxxx.jp へ転送して元メールは 削除されます。
2:1 に該当しない場合は、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp へ転送しても元メールは受信メールボックスでは無くテストメールボックスに移動します。
テストメールボックスは製品版付属の Webmail によって作成しておく必要があります。フリー版での設定や、存在しないメールボックスを指定した場合はエラーが発生します。

この例の場合は、送信者に @akisoftware.jp が含まれるメールは削除され、staff1@xxxx.jp と staff2@xxxx.jp に 転送が行われ、元のメールボックスには送信者に @akisoftware.jp が含まれないメールのみが残ります。