PMailserver2 製品版ではメーリングリスト機能が実装されています。
Version 2.40 より本設定はメニューのツールから設定を行うように変更されました。
POP Before SMTP 又は、SMTP認証を有効にしている際のメーリングリスト設定の注意事項POP Before SMTP をご利用の際には[サーバ管理][接続・中継フィルタ]にて、ダイレクトチェックをご利用の場合は「接続許可IPに」「127.0.0.1,255.255.255.255」フィルタチェックをご利用の際には「PASS - IP - 127.0.0.1」の設定を行う必要があります。
[サーバ管理][SMTP用][SMTP認証フィルタ]にて、「127.0.0.1,255.255.255.255」の設定を行う必要があります。
サーバの IP アドレスを指定している場合は、上記の 127.0.0.1 を指定した IP アドレスに変更が必要な場合があります。
pmman.exe を起動します。
まずアカウント管理でメーリングリスト用のアカウントを1つ(又は2つ)作ります。
管理用アドレス:メーリングリストの管理者のアドレスを指定します。このアカウントは「通常アカウント」として作成します。メーリングリストの受信者にエラーが発生したりする場合は、このアドレスへエラーメール等が届きます。
コントロールアドレス:メーリングリストへのコマンドや投稿する場合に使用するアドレスと指定します。このアカウントは「メーリングリストアカウント」と
して作成します。
メーリングリストを開きます。
リスト名
メーリングリストの名前を登録します。半角英数字の必要があります。メーリングリストのアドレスリストやメールのサブジェクト(件名)に付加されます。
表示名
メーリングリストの件名には原則としてリスト名が付与されますが、リスト名自体は公開したくない場合や、複数のメーリングリストで重複する名前を付与したい場合に指定します。
未指定の場合はリスト名がそのまま付与されます。
管理アドレス
メーリングリストの管理者用のアドレスを指定します。メーリングリストの管理者専用のアカウントを作成し指定しても既存のアカウントを指定しても問題はありません。
「通常アカウント」で登録されたアドレスのみ指定が出来ます。
コントロールアドレス
メーリングリストの投稿する際の宛先やコマンド用のアドレスを指定します。メーリングリスト専用のアカウントを作成し指定する必要があります。
「メーリングリストアカウント」で登録されたアドレスのみ指定が出来ます。
受信サイズ制限
メーリングリストへ投稿されるメールのサイズを制限します。0を指定した場合は無制限です。1M,2M,3M,4M,5Mと直接サイズを指定する事が可能です。
メーリングリストは参加者全員へ同じメールを配信します。その為大きなサイズのメールを配信する場合は自サーバにも相手サーバにも大きな負荷をかけることになります。
新規
入力欄をクリアします。
追加・変更
メーリングリストを追加する又は指定されたメーリングリストの内容を変更します。
削除
メーリングリストを削除します。メーリングリスト関連のファイルは削除されません。
メーリングリストを予約処理
チェックを入れた場合メーリングリストの処理を予約し回線切断後に展開と配信を行います。配信数の多いメーリングリストへの投稿時にMUA の解放を即時に行うことができます。予約できる数は1接続につき20メーリングリストです。
ただし、より多くのメモリを必要とします。配信数の少ないメーリングリストの場合は効果は薄いです。
投稿をサーバへ保存
投稿されたメールをサーバへ保存します。CGI やアプリケーション等と組み合わせることによりメーリングリストへ投稿された内容の検索や、バックナンバーの取得が可能になります。
全文検索用CGI PMMLS.EXE を利用される場合はこの設定にチェックを入れサーバに投稿メールを保存する必要があります。
本文最後へ文章を追加する
メーリングリストから送信されるメールの本文最後へ特定の文章を追加します。「追加文章を編集」ボタンにより内容を変更することが出来ます。メーリングリストへのお知らせの追加や告知したい内容などを記述することが出来ます。
追加される文章はファイルの内容をそのまま追加致します。日本語の追加文章の場合、Shift-JIS と JIS を混在させるとメーラによっては文字化けが発生しますのでご注意下さい。(多くの場合 JIS コードにて保存を行って下さい)
投稿者には配信しない
メーリングリストへ投稿し配信する際に、投稿者へは配信をしないオプションです。
Subscribe/Confirm を無効
メーリングリストへの参加コマンド(Subscribe 及び Confirm)を無効にします。チェックが入っている場合は、該当するコマンドをメーリングリストへ送っても無効という旨のメールが返ってきます。
返答メール内には、問い合わせ先として管理メールアドレスが記載されます。
Subscribeのみで登録
メーリングリストへの登録を参加コマンドの Subscribe のみで登録出来るようにします。
一般公開しているメーリングリストで Subscribe コマンドのみで登録可能にしますと、メールアドレスの持ち主以外が登録出来るようになってしまいます。クローズドなメーリングリスト等でのみご利用を推奨致します。
bye を無効
メーリングリストからの退会コマンド(bye)を無効にします。チェックが入っている場合は、該当するコマンドをメーリングリストへ送っても無効という旨のメールが返ってきます。
返答メール内には、問い合わせ先として管理メールアドレスが記載されます。
chaddr を無効
メーリングリストの参加アドレス変更コマンド(chaddr)を無効にします。チェックが入っている場合は、該当するコマンドをメーリングリストへ送っても無効という旨のメールが返ってきます。
mget を有効
メーリングリストの過去ログの取り寄せコマンド(mget)を有効にします。チェックが入っていない場合は、該当するコマンドをメーリングリストへ送っても無効という旨のメールが返ってきます。
●mget の利用を行う場合は「投稿をサーバへ保存」が有効になっておりサーバに過去ログが保管されている状態である必要があります。
サーバに無い番号を指定された場合は、該当するメールは出力されません。
逆に「投稿をサーバへ保存」を無効にしてある状態でも、サーバに過去ログが保管されている状態であれば利用は可能です。
●取り寄せるメールは、指定された番号で小さい順番にサーバ側でソートが行われ1通のメールにまとめて
届けられます。これはサーバ側の負担を小さくすると共に誤って大量の過去ログを送付されない為の行われます。
1通づつ別々にメールは届きませんのでご注意下さい。
行頭の文字を削除して認識
メーリングリスト用のコマンドが書かれたメールで、行頭にある#までの文字を削除してコマンドを認識するようにします。
このオプションを有効にした場合、本文の1〜2行にコマンドが書かれている場合コマンドを誤認識する場合があります。利用する場合は注意してご利用下さい。
ログ単独保存が有効の際になんらかのエラーが発生しファイルの生成又はログが記録できない場合は同一内容を SMTP ログへ出力します。
単独ログを記録する場合でもメーリングリストの処理の開始と終了については SMTP ログへ記録されます。
題名にナンバリングを行う
メーリングリストから送信されるメールの件名にナンバリング(番号付け)を行います。ナンバリングを行わない場合はメーリングリスト名のみ件名に付加されます。
リスト名を出力する設定になっていない場合は使用できません。
チェックの右側の数値はナンバリングをする際の桁数です。既に稼働しているメーリングリストの桁数を変更する場合は以下の点にご注意ください。
既に稼働しているメーリングリストの桁数を変更した場合、mget 等のコマンドが正しく動かなくなります。mget 用に保存されるメールファイルは、桁数を合わせてサーバ側に保存が行われる為、桁数が変更された場合正しくファイルを取得出来なくなります。
変更をする必要がある場合は、サーバ側に保存されている eml ファイルの桁数も合わせるようにしてください。(桁数を合わせるツールを公開しています。)
Reply-to を追加・変更する
メーリングリストから送信されるメールの返信先をコントロールアドレスにしたい場合に指定します。これによりReply-to に対応したメールクライアントから返信をした場合、自動的にコントロールアドレスが指定されるようになります。
チェックが入っている場合で既にReply-toが指定されていた場合は該当箇所を変更します。
チェックを外した場合で Reply-to が設定されている場合は削除します。(メールの投稿者へ返信するようになります。)
リスト名を出力しない
メーリングリストの名前をメールの件名に出力しません。出力しない場合はナンバリングも無効になります。
宛先を出力しない
チェックが入っていない場合は宛先にメーリングリストのコントロールアドレスが出力されますが、チェックが入っている場合は宛先は空欄になります。また Reply-to の追加・変更は行われず既にメールヘッダに Reply-To の設定が行われていた場合は削除されます。
宛先を変更しない
通常配信の場合(2次配信では宛先は配信先のメールアドレスに変更が行われます)は、宛先はメーリングリストのコントロールアドレスが指定されますが、この宛先を変更しない場合に利用します。
変更しない場合は、メーリングリストのユーザーが指定したメールアドレスがそのまま記録されます。(指定したアドレスへ送信する場合に、メールヘッダ中に別のアドレスを指定している場合などに利用します)
Re: の重複を処理
メーリングリストに投稿された件名の行頭 Re: が連続する場合に最初の Re: のみを消去します。Re: 以外のパターンには対応していません。
また Re: Re: とついている場合に Re: が追加され Re: Re: Re: になった場合、Re: にはならず Re: Re: になります。
通常リストを2次配信リスト扱い
メーリングリストの配信リストを全て2次配信リスト扱いとします(2次配信リストの詳細は後述)
配信される各メールの宛先が配信先の宛先に書換が行われますが、配信パフォーマンスは下がります。
メールヘッダ中の To: をチェックするサーバが配信先に大量にある場合に有効です。少ない場合は2次配信リストを利用する方がパフォーマンスは上がります。
登録時に投稿先を非表示
#subscribe / #confirm コマンドでメーリングリストに参加した場合、#help コマンドでヘルプを取り寄せた際にに、コントロールアドレスの案内を抑制し、代わりに「メーリングリストは管理者から指定されたアドレス以外投稿できません。」を出力します。
メーリングリストに投稿できる人を制限している場合などにご利用下さい。
差出人の変更
メーリングリストで配信を行う際のメールヘッダ中のメールアドレス(From:)の書換方法を指定します。
変更しない
差出人のメールアドレスをそのまま利用します。メーリングリストへ投稿したメールアドレスとなります。
コントロールアドレスに変更
差出人のメールアドレスをコントロールアドレスに変更します。
管理アドレスに変更
差出人のメールアドレスを管理アドレスに変更します。
コントロール又は管理アドレスへの変更は通常は利用しませんが、送信者のアドレスがそのまま利用された場合。受信側の設定により偽装メールと判断される場合があります。そのような場合は、差出人のアドレスを変更してください。
Sender の変更
SMTP と MTA でメールのヘッダ中にある Sender の書換や置換を行います。
変更しない
何も行いません。
ただしサーバー本体の設定で Sender: の追加を行う設定になっていた場合は追加処理を行います。
Sender を削除する
SMTP で送信者のメールアドレスが、メーリングリストのメールアドレス(管理者アドレス又はコントロールアドレス)だった場合、Sender を削除します。Sender が無い場合は Sender を追加するオプションが指定されていても追加されません。
またメーリングリストに投稿され、配信されるメールのヘッダに Sender があった場合も削除されます。
Sender を From に置換
「Sender を削除する」と同じ条件で、Sender を削除するのでは無く、同メールのヘッダ中にある From: で指定されたメールアドレスに変更を行います。
配信不可を管理者へ送信しない
禁止されたアドレスからメーリングリストへ送信された場合「配信不可」と件名に書かれたメールが管理者に届きますが、必要の無い場合は送信をしない設定が可能です。
配信エラーを送信者へ送信する
一般的なメーリングリストでは使用しません。
メーリングリストをローカルユーザーへの同報メールなどの利用方法をされている場合に、確実にメールが配信されたかを確認致します。チェックされる項目は
になります。配信エラーになった場合は配信ができなかったアドレスと理由がメールに記載され「メールの送信者」へ届きます。エラーが無い場合、又は送信者がローカルユーザーでは無い場合にはエラーメールは届きません。
送信者は後述の「配信確認用アドレス」に登録されている必要があります。
外部へ配信を行った際のエラーについてはメーリングリストの管理者アドレスへ届きこのメールには含まれません。
x分で仮登録を無効
#subscribe にて仮登録されたメールアドレスを指定した時間(分)以内に #confirm を送信しないと無効にするオプションです。0 を指定した場合は無期限となります。
#subscribe 又は #confirm が送られた時点で記録されている時間と比較し、経過している場合に仮登録を削除します。
メーリングリストタブの右下で各種設定ファイルの編集を行うことができます。
pmailserver2 メーリングリストへようこそ 貴方のメールアドレス user@xxxx.jp はメーリングリストへ正式登録されました。 メーリングリストのコマンドの確認は help だけ書いてメールを送信して下さい。 メーリングリストへの投稿は exampleml@example.com へ送信して下さい。 |
pmailserver2 メーリングリストへようこそ 貴方のメールアドレス uesr@xxxx.jp はメーリングリストへ正式登録されました。 PMailServer2 メーリングリストは貴方を歓迎します! PMailServer2 メーリングリストでは PMailServer2 に関するサポートや話題などを 扱うメーリングサービスです。 メーリングリストのコマンドの確認は help だけ書いてメールを送信して下さい。 メーリングリストへの投稿は exampleml@example.com へ送信して下さい。 |
追加文章を編集
指定したメーリングリストから送信されるメール本文の最後へ付加する文章を編集します。また以下のマクロタグを利用することができます。
追加された文章は Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mladd.txt 名で保存されます。
登録不可を編集
メーリングリストへ登録をしたくないドメイン又はアドレスを編集します。
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mlcancel.txt 名で保存されます。
送信者を編集
メーリングリストへ投稿可能アドレス(又はドメイン)を編集します。
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mlsender.txt 名で保存されます。
送信者リストが未設定の場合は、全てのメンバーが投稿可能になります。メンバー内から送信者を限定したい場合にご利用下さい。
リスト外送信者を編集
メーリングリストへ登録されていないアドレス(又はドメイン)から投稿可能にします。
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mloutposter.txt 名で保存されます。
* (アスタリスク) を指定すると不特定多数からのアドレスから自由に投稿可能になります。
管理者アドレス
登録されたアドレスは管理者用コマンドの発行を行うことができます。
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mladmin.txt 名で保存されます。
配信確認用アドレス
「配信エラーを送信者へ送信する」が有効になっている場合に、こちらに登録されたメールアドレス又はドメインが送信者に該当する場合に、その送信者にエラーメールを送信します。
送信先はローカルユーザーの必要があります。特定のアドレスのみの場合はメールアドレスを、ドメインの場合は @ドメインの形で記述します。
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-mlcheck.txt 名で保存されます。
二次配信用アドレス
通常は利用しません。こちらに登録されたアドレス(又はドメイン)に関しては宛先をメーリングリストの件名やコントロールアドレスでは無く、メーリングリストに登録されたメールアドレスに書き換えを行って送信を行います。
通常配信(一次配信)は宛先にコントロールアドレスが指定されます。
これは同じメールを配信する為にメールを最初に一度作成し送信することによりパフォーマンスを向上させる為です。しかし一部のサーバではメールヘッダ内の宛先をチェックしている場合があり、その場合は宛先が違うとエラーになり配信を行うことができない場合があります。そのようなサーバに配信が必要な場合に二次配信リストを作成して対応することができます。
注意事項
リストは Data フォルダ内に <メーリングリスト名>+-2ndlist.txt 名で保存されます。
管理者用コマンドはメーリングリストの設定で管理者コマンド自身を有効にしなければ使用できません。
●PMailServer2 のメーリングリストへの投稿ルール
設定内容 | 投稿可能アドレス | 配信を受けるアドレス |
「送信者を編集」は未設定 「リスト外送信者を編集」は未設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」は未設定 「リスト外送信者を編集」に * (アスタリスク)を設定 | 全てのメールアドレス |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」で user1@xxxx.jp を設定 「リスト外送信者を編集」は未設定 | user1@xxxx.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」で @xxxx.jp を設定 「リスト外送信者を編集」は未設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」は未設定 「リスト外送信者を編集」で user1@example.jp を設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp user1@example.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」で @xxxx.jp を設定 「リスト外送信者を編集」で user1@example.jp を設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」に @xxxx.jp と user1@example.jp を設定 「リスト外送信者を編集」に user1@example.jp を設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user1@example.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
「送信者を編集」に @xxxx.jp と @example.jp を設定 「リスト外送信者を編集」に @example.jp を設定 |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp 任意@example.jp |
user1@xxxx.jp user2@xxxx.jp user3@yyyy.jp user4@zzzz.jp |
メーリングリストを選択した状態で右クリックをするとメーリングリストに登録されているメンバーを編集することが出来ます。
メンバー編集
メールアドレス
メーリングリストに参加している人のメールアドレスです。
状態
SENDはメールの配信を受ける状態になっています。
SUSPENDはメーリングリストに登録されているがメールの配信を受けない状態になっています。
メーリングリストの編集の際に追加・変更はリストに登録されているメールアドレスを基準に検索を行い登録されている場合はその状態を変更します。同じメールアドレスを登録する場合は直接メンバーファイルを編集して下さい。
PMMAN のファイルメニューより、アカウント情報をメーリングリストのメンバー形式でファイルを出力することもできます。