この機能は主に spam を防ぐ為に実装されています。ただし送信元の環境によって spam では無いにも関わらず受け付けられない場合があったり、また spam にも関わらず送信を受け付ける場合もあります。
また1通づつ DNS への問い合わせが行われる為、DNS サーバへの負荷も若干大きくなります。
逆引きチェックを利用するかどうかはよく状況を判断した上でご利用下さい。
以下の説明は一般的な範囲で行っています。必ずしも下記のとおりでない場合もありますので、その点についてはご了承をお願い致します。
●Version 1.40 以降追記
現在、逆引きによるホストの排除は必ずしも良い対応とは言えません。以前は逆引きができないアドレスからの送信が多かった為デメリットよりもメリットが多かったと思われますが、現在は spam業者も対策をしており逆引きできるホストから送信を行っている場合も少なくないからです。また正しいメールサーバは DNS の逆引き設定をしている「仮定」が前提になりますので全てのメールサーバが逆引き設定を行っていると限らないからです。
機能的には PMail Server に搭載はしておりますが、明確なポリシーが無い限り逆引き設定は推奨しません。
メールサーバは送信者のメールアドレスから相手のサーバを探し出し該当するサーバへ配信を行います。その際にメールアドレスの @ 以降のドメイン名から相手サーバの情報(IPアドレス)を DNS から取得することを正引きと言います。MTA が配信を行う際には必ず正引きを行います。逆に IP アドレスから相手のホスト名を取得することを逆のことを行うところから逆引きと言います。逆引きは、逆引きチェックを行わない場合は使用されません。
メールサーバは運営の際に DNS サーバに MX レコードとして正引き登録が行われます。この際に多くの場合逆引きの登録も行います(ただし逆引き登録は必須ではありませんのでご注意を)
(IP アドレスからホスト名を判明させたく無い場合、逆引き登録が出来ない場合などもあります。逆引きが出来ることにより、IP アドレスを総当りして、そのホスト名から相手のサーバの種類を調べたり(皆さんも mail.xxxx.jp などメールサーバに mail や mx などのホスト名をつけていると思います)することが出来る為、その自衛手段として逆引き登録をしない場合もあります(古い時代の話ですが・・・))
MX レコードとして登録されている場合は逆引きでも登録されていると仮定し、逆引きが出来るホストからの送信は身元が判明している(しっかりしている)サーバと判断できると仮定します。
多くの spammer は発信元を隠す為に DNS に登録されていない IP から送信される事が多いです(特に日本国外からの spam の大半はそういった IP から送られてくることが多いです)
そこで逆引きが出来るホストからのメールの送信のみを受け付け、それ以外からは受け付けないようにすると、身元が不明な(DNS に登録されていない) IP からメールの受信を拒否することにより 一定量の spam を防ぐことが可能となります。
PMail Server が行う SMTP の流れ図