LITERAL+ への対応はどうしようかなぁ？と RFC をツラツラと眺めつつ、後回しにしようとおやつ代わりにサプリメント（Meiji の LOLA シリーズがお気に入り）ぽりぽりしながらコーディングしている最中です。

同期リテラルは使えるようになりましたので、Test とか検索を行っていたのですが、ThunderBird で日本語で検索すると出てきません。コマンドエラーと出ます。

はて・・・？

どこか構文解析がミスっているのだろうと調べたのですが、別におかしくありません。
PMail Server の仕様として（主に Webmail）検索系は全て Shift-JIS に変換を行ってから検索を行いますので、文字コードが合ってないのかなとデバッグログを出力して確認をしていたのですが、ThunderBird よ。ひょっとして JIS(ISO-2022-JP)をそのまま検索条件に入れていないか！？

まず、IMAP4 の検索は
UID SEARCH CHARSET ISO-2022-JP TEXT "検索ワード"
のように検索します。

ここで検索ワードを「あああ」にしますと

UID (略) TEXT ".$B$"$"$".(B"

みたいになります。（ . は 0x1B ですが表示できないので）

検索ワードは " " で囲むのですが、JIS コードには " がよく出てきます。当然アウトです。
というか、ISO-2022-JP で検索する場合はリテラル指定が必須なのですがどうやら対応していません。

なんてこったい！ThunderBird 使い物にならんじゃないか。と思ったら、つい数日前に 3.0 リリースが発表されて日本語検索に対応するようですね。なんてタイムリーな。

ただ、日本語の検索に Unicode とか ISO-2022-JP が指定が必須になると痛いんですよね。Shift-JIS 指定又はリテラルでそのまま検索ワードを Shift-JIS で送信してくれるとかなら言う事無いのですが。（ちなみに Becky! は未指定で Shift-JIS で送れるようです。）

そもそも CHARSET とかで指定して検索って、送られてくるメールが JIS 固定とかならいいのですが、ここ最近のメール界の事情で Unicode なども以前に比べて使われますので指定されてもなぁ。サーバー上にコードマップが存在すればいいのですが、無い場合とかどうするんでしょう。
そもそも LITERAL+ 固定でとかになるとサーバー側としては対応せざる得ない状況になる訳でして。（ここで最初の悩みに戻ったりします）

そもそもリテラル指定も、CHARSET と Base64 の組み合わせとかで指定すればいいのに、ムリに 8bit を直接通そうとするのにムリがあるような（SELECT で指定するメールボックスは UTF7 使っているのにね。思いつきだけで規格決めているんじゃないか？と疑いたくなる部分が多数ありますよ）

テストも終わりつつあるので、そろそろα版の準備にかかろうと思いましたが、取りあえず ThuderBird 3.0 が出てから確認しようと思います。

Ps.
しかし、IMAP4 クライアントも安定していないなぁ。
仕様の複雑さが IMAP4 自体の普及を妨げ、いつまでだっても主流になれないんじゃないかとか、Webmail に結局押されて消滅するんじゃないか？とか思います。

2009/11/30 追記。

すいません。嘘書きました。
Thunderbird でも日本語の検索が可能です。
ググっていたら Thunderbird で日本語検索が出来ないとかという内容をチラチラと見たので先入観が働いてしまったようです。

というか、リテラル処理をしないのでそのまま検索するとエラーになる訳ですが、私の書いたコードがサイズを指定しなくてもデコードするので（指定していたら当然チェックします）検索出来るようになってしまったと言うか・・・(^-^;
まぁすっきりしたので良い事とします。