Version 2.48c よりフィルタリングの挙動が変更されています。必ず設定をご確認ください。
総合フィルタとドメイン別フィルタは下記のような順番で処理が行われます。
サーバーマネージャーを起動します。
サーバ管理タブを開き、SMTP用設定タブを開き、動作設定2を開きます。
SMTP フィルタ設定
SMTP でメールを受け取った時点でメールに対してフィルタリングを行います。
フィルタデータはフィルタリング機能を参照して作成して下さい。
総合フィルタのファイル名は serverfilter.txt
ドメイン別のフィルタ名は ドメイン名-filter.txt
となります。
SMTPフィルタを有効
フィルタリング機能を有効にする場合にチェックを入れてください。製品版のみ利用できます
別ログに記録
フィルタリングされた場合、その結果は SMTP ログに記録されますが、SMTP ログとは別に smtpfilter.log に結果のみを別に記録することができます。
総合フィルタを利用
総合フィルタは、SMTP で受信する全てのメールに対して適用されます。
(外から受信されたメールと内から送信されるメール両方に適用されます。)
ドメイン単位フィルタ
SMTPフィルタをドメイン単位で個別に設定を行います。
廃棄メールの処理方法(総合フィルタ 4種類)
Version 2.48c より挙動が変更されています。
完全廃棄(正常応答)
フィルタリングの対象となったメールは受信後に完全に廃棄されます。廃棄されたメールは後から参照することは出来ません。
またメール受信時(SMTP時)は正常に受信できたと応答します。
サーバの Trash フォルダへ保存
インストールフォルダ内の Trash フォルダに保存されます。保存されたメールは PMAM から参照するか、サーバ機から直接参照する必要があります。
完全廃棄(エラー応答)
フィルタリングの対象となったメールは受信後に完全に廃棄されます。廃棄されたメールは後から参照することは出来ません。
またメール受信時(SMTP時)は受信中にエラーが発生したと応答します。
ヘッダ追加(PMS2のみ)
メールは受信されますが、ヘッダーの X-PMSFILTER: -x がつきます。
-1...「送信メールのヘッダに指定ドメインが含まれていません」に該当した場合
-2...「件名に2byteCodeが含まれます」に該当した場合
-3...「本文も件名もありません」に該当した場合
-4... 定義したフィルタに該当した場合
廃棄メールの処理方法(ドメイン別廃棄設定 5種類)
Version 2.48c より設定が追加されています。
完全廃棄(正常応答)
フィルタリングの対象となったメールは受信後に完全に廃棄されます。廃棄されたメールは後から参照することは出来ません。
またメール受信時(SMTP時)は正常に受信できたと応答します。
サーバの Trash フォルダへ保存
インストールフォルダ内の Trash フォルダに保存されます。保存されたメールは PMAM から参照するか、サーバ機から直接参照する必要があります。
ユーザーのゴミ箱へ保存
各ユーザーの Trash フォルダへ保存されます。保存されたメールは PMUM のゴミ箱から参照するか、サーバ機から直接参照する必要があります。
注意1:仕様上、POP3 クライアントから Trash フォルダの中を参照することはできません。
注意2:メールボックスの制限を行っている場合、Webmail で作成された Trash フォルダ内もメールボックスの使用容量の一部としてカウントされます。PMUM が利用できない環境でユーザーのゴミ箱へ保存すると、破棄メールが溜まりメールボックスが一杯になる場合があります。
完全廃棄(エラー応答)
フィルタリングの対象となったメールは受信後に完全に廃棄されます。廃棄されたメールは後から参照することは出来ません。
またメール受信時(SMTP時)は受信中にエラーが発生したと応答します。
ヘッダ追加(PMS2のみ)
総合フィルタと同じです。
管理者へ通知
フィルタリングされメールが破棄された場合に指定した管理者(アドレス)へ通知を行います。
ユーザーのメールボックスに到達(ユーザーのゴミ箱に移動、またはヘッダーに追加)した場合は通知は行われません。
チェック上限サイズ(1)
SMTPフィルタの対象となるメールのサイズを指定します。このサイズよりメール本文が下回る場合にのみフィルタをチェックする対象となります。
上限は特に制限されておりませんが、余りにも大きなメールまで対象とした場合フィルタに時間がかかりますのでご注意ください。
ユーザー用SMTPフィルタを有効・無効
ユーザー自身が設定できる SMTP フィルタの有効と無効を指定します。
有効、無効を切り替えた場合、pmum.ini の設定も変更して下さい。pmum.ini でフィルタが有効になっていても、サーバの設定でフィルタが無効になっている場合は、簡易フィルタは動作しません。(逆も同様です)
本文も件名も無いメールを処理する
チェックが入っている場合はメール受信時に本文も件名も無いメールを破棄します。
空メールを利用する際に、このフィルタを有効にしていると破棄されますので注意してください。
件名に2byteCodeを含むメールを処理
チェックが入っている場合はメール受信時に件名に 2byteCode を含むメールを破棄します。
PMailServer2 はメールヘッダに 2byte Code が含まれていても動作に影響しませんが、影響のあるサーバもありますのでそのようなメール配信の抑制及び、spam メールにある程度効果がありますが下記の点に注意してください。
リアルタイム更新
SMTPフィルタを都度ファイルから読み込む事により再起動せずに更新が可能になります。
ただしオンメモリで処理が行われなくなりますので、リロードの為の負荷は上がります。
ベイジアンフィルタを有効
PMailServer2 でベイジアンフィルタを有効にする場合に指定します。設定に合わせて pmum.ini の設定も変更する必要があります。
ベイジアンフィルタは有効にしただけでは機能しません。PMUM を利用して SPAM メールを学習させる必要があります。
ベイジアンフィルタを多重化(Pro版のみ)
ベイジアンフィルタが有効になっている場合に日本語とそれ以外の言語でのデータベースの多重化を行います。
日本語SPAMと英語SPAMが両方届く場合に効果を発揮します。
チェック上限サイズ(2)
ベイジアンフィルタの対象となるメールのサイズを指定します。このサイズよりメール本文が下回る場合にのみベイジアンフィルタの対象となります。
上限は特に制限されておりませんが、余りにも大きなメールまで対象とした場合フィルタに時間がかかりますのでご注意ください。
特に単語解析において相当量のメモリとCPUパワーを消費します。メールサーバによっては「添付ファイル等も含め」本文に記載してエラーメールを送信してくる場合があります。添付ファイルが数MByte の場合でもかなりの負荷になりますので出来る限り制限をかけることを推奨します。
フィルタチェック前に Received を書き込む
有効にした場合はフィルタリングの確認を行う前に Received情報(PMailServer2 がメールのヘッダに書き込む、送信側ホスト情報)を書き込みます。
Received を使ったフィルタを行う場合に利用します。
ホワイトリスト
ホワイトリストに指定されたメールアドレス(hogehoge@example.com)又はドメイン名(@example.com)からの送信メールについてはフィルタチェックを行わないようにします。誤って正しいメールをフィルタリングされないように設定をします。
また、頻繁にメールが届くメールアドレスを登録することによりフィルタリング処理による負荷を下げることができます。
Sender Policy Framework と併用しますと効果的です。
ホワイトリスト以外からは拒否を有効にした場合、挙動が変わりホワイトリストに登録されているメールアドレス又はドメイン名以外からは受信を拒否します。(送信者の指定の時点で拒否します。)
キャンセルHELOネーム
SMTP 接続時に、MUA 又は MTA は「HELO FQDNドメイン名」又は「EHLO FQDNドメイン名」を必ず送信する必要があります。
キャンセルHELOネームでは、この MUA 又は MTA が送信する HELOネームをチェックし一致する場合に接続を拒否します。
指定にはワイルドカード( ? と * )の他に [] が指定可能です。
キャンセルRCPTTO
SMTP 接続時に、MUA 又は MTA から指定された RCPT TO: に指定される宛先のアドレス又はドメインに対して制限を行います。
指定にはワイルドカード( ? と * )の他に [] が指定可能です。
除外ヘッダキー
ここに指定されたキーがメールヘッダーに含まれる場合、そのメールは SMTP フィルタの対象となりません。
接続遅延処理(greet pause)
SMTP接続が行われる際に指定された秒数だけ遅延を行ってから初期メッセージ(greeting message)の送信を行います。
また遅延処理中に MUA 又は MTA からメッセージが送信された場合は回線を切断します。
詳しくは用語ページの greet pause を参照してください。
また設定された場合でも Submission Port では必要が無い為遅延処理は行われません。