階層化フォルダ用の仮想フォルダ機能が完成しつつありますので、早ければ a10 で階層フォルダにも対応出来る予定です。

さて、そこでいくつかのメーラーで IMAP4 の階層への対応状況を確認してみました。


Outlook 2003 です。Exchange Server も IMAP4 に対応しているだけあって素直に動作します。
フォルダの移動もドラッグ＆ドロップで出来ますので（もちろんサーバーと同期します）悪くありません。


Thunderbird 3.0.1 です。少し同期が怪しい(*1)のですが Thunderbird のみ使っている場合や設定次第で余り問題無いと思います。こちらもドラッグ＆ドロップでフォルダの移動が可能です。


Sylpheed 3.0.0 beta6 です。
問題なく動作します。フォルダの移動は出来ないのかと思っていましたら、ドラッグ＆ドロップでの移動は出来ませんが、右クリックメニューからフォルダの移動で、好きな場所に移動することができます。


Becky! 2.52.02 です。テストしているメーラーで唯一フォルダの移動を行うことができません。
ついでに他のメーラーでフォルダ構成を変更した上で起動したら１，２回落ちました(^-^;（再現性無しなのでなんででしょう。）

サーバー上で物理的にフォルダを移動させると非常に負荷が高くなるのですが仮想フォルダという形で対応したことが功を奏し、実際のフォルダは一切移動せずに対応させることができましたのでフォルダの移動は一瞬で終わります。
全てのフォルダで同一名のフォルダの作成は出来ないという唯一制限が加わりますが（元々 Webmail でも同様の制限がありますので）結構いいんでは無いでしょうか。

(*1)
Thunderbird 3 はデフォルトの設定のままですと、メールボックスの一覧（LISTコマンド）よりも購読しているフォルダ（LSUBコマンド）を優先して使ってフォルダ構成を確認するようなので、別のメーラーでフォルダ構成を変更すると、それを認識しなくなったりします。（フォルダの更新の画面の動作もなんとなく変なような・・・）
高度な設定で mail.check_​all_​imap_​folders_​for_​new​を true （デフォルトでは false）にすると、認識するようですがなんでデフォルトで false なんだろう？
IMAP4 は複数の場所やメーラーでも同一な環境を構築出来るのがメリットのはずなんですが。