Pro 版のみ利用できます。
送信制限機能は特定のメールに対して送信の拒否を設定する機能です。サーバーマネージャーを起動します。
サーバ管理タブを開き、SMTP用設定タブを開き、送信者制限を開きます。
チェックを有効
送信制限機能を有効にします。
識別アドレス
送信者のメールアドレスを識別します。送信者のメールアドレスが識別アドレスに含まれている場合、以下のチェックが行われます。
マルチドメインの対応の為、特定のドメインに所属するメールアドレスを指定する場合は「@example.com」のようにドメイン名で指定を行います。
直接メールアドレスを指定することも可能です。
BCCが指定
送信時にメールのヘッダに含まれないメールアドレスがサーバー側に指定された場合、BCC と見なしチェックを行います。(*1)
添付ファイル
送信時にメールに添付ファイルが含まれている場合チェックを行います。
TEXT/HTMLは除外
添付ファイルが有効になっている場合でも送信時にHTMLメールの場合は送信を拒否しません。(*2)
サイズ
メールのサイズが指定以上のサイズだった場合チェックを行います。
1K は 1024byte で換算されます。また、添付ファイルを行った場合 Base64 エンコードされる為、添付ファイルのサイズは約 1.33倍になります。
無効にする場合は -1 です。0 では無効になりません。(*3)
必須アドレス(完全なメールアドレスの必要があります)
「BCCが指定」「添付ファイル」「サイズ」のチェックが行われ拒否状態になっても、送信先(TO/CC/BCC)のいずれかに必須アドレスが指定されている場合は、送信を許可します。
これは「ただ送信を許可しない」だけでは無く、指定されたアドレスへ送信することにより許可をする。という運用の為です。
指定をしない場合、チェックに該当した場合は拒否が行われ一切送信を行うことができません。
管理者アドレス(ローカルのメールアドレスである必要があります)
上記いずれかのチェックに該当した場合、配信制限レポートを受け取るメールアドレスを指定します。
メールアドレスは PMail Server に登録されているメールアドレスの必要があります。外部のメールアドレスに配信は行われません。またメールボックス内に直接生成される為、転送等の処理も行われません。
殆どのメーラーはメールの送信を行う際に、宛先(TO)と CC と BCC の指定が行うことができますが、サーバー側から見てこれらに違いは無く、メールのヘッダに
(略)
From: <from@example.com>
To: <to@example.com>
CC: <cc@example.com>
Subject: Test Mail...
メール本文
[SMTP] MAIL FROM: <from@example.com>
[SMTP] 250 2.1.0 <from@example.com>... Sender ok (送信者の指定)
[SMTP] RCPT TO: <to@example.com> (Toで指定した宛先の指定)
[SMTP] 250 2.1.5 <to@example.com>... Recipient ok
[SMTP] RCPT TO: <cc@example.com> (CCで指定した宛先の指定)
[SMTP] 250 2.1.5 <cc@example.com>... Recipient ok
[SMTP] RCPT TO: <bcc@example.com> (BCCで指定した宛先の指定)
[SMTP] 250 2.1.5 <bcc@example.com>... Recipient ok
HTML メールは、直接エンコード形式が HTML の場合もありますが、全ての環境で HTMLメールの閲覧が可能とは限りませんので、殆どの場合、テキストと HTML を1つのメールの中に混在して送信するようになっています。
FAQ の中の「添付ファイルを削除したら本文が消えました」で MIME 構造の説明があります。これは MIME形式と呼ばれるメールのフォーマットの中で multipart/alternative という形式(この意味は、メールが「複数のパートで構成(multipart)されており」「内容は同じですので好きな方を表示してください(alternative)」です。
つまり「1つのメールの中にテキスト形式とHTML形式の本文を『添付』しています。テキストを表示したい場合は プレーンなテキスト(TEXT/PLAIN)を表示して、HTMLを表示したい場合は HTML部(TEXT/HTML)を表示してください」という形になっています。
この為、添付ファイルをチェックという形で行いますと、HTMLメールも「添付があるメール」と見なされます。
HTMLメールで送信を行う場合非常に不便ですので、TEXT/HTMLを除外するオプションとなります。
ただし、HTML形式でも、添付ファイルが存在する場合はチェック対象となります。
BCC | サイズ | 添付 | HTML | 必須アドレス | 結果 |
○ | × | × | × | × | BCCを利用した場合拒否 |
× | ○ | × | × | × | 指定サイズを超えた場合拒否 |
× | × | ○ | × | × | 添付ファイルが存在する場合拒否(HTMLメールを含む) |
× | × | ○ | ○ | × | 添付ファイルが存在する場合拒否(HTMLメールは許可) |
○ | × | × | × | ○ | BCCを利用した場合拒否 ただし送信先に必須アドレスがあれば許可 |
× | ○ | × | × | ○ | 指定サイズを超えた場合拒否 ただし送信先に必須アドレスがあれば許可 |
× | × | ○ | × | ○ | 添付ファイルが存在する場合拒否(HTMLメールを含む) ただし送信先に必須アドレスがあれば許可 |
× | × | ○ | ○ | ○ | 添付ファイルが存在する場合拒否(HTMLメールはスルー) ただし送信先に必須アドレスがあれば許可 |
× | 0を指定 | × | × | ○ | TO/CC/BCCに必須アドレスが無ければ拒否 |