PMailServer2 よくある質問と答え

こちらのページではメールやBBSでお問い合わせ頂いた中から、比較的問い合わせが多かったご質問や問い合わせが多いと予想される内容の回答を記載しております。なにかトラブルが発生した場合は、まずこちらを参照してみてください。

表記についての FAQ

フリー版PMailServer フリー版を差します
製品版PMailServer/PMailServer2 Standard版 / Pro版 / IMAP4 対応版を差します
フルセット版製品版それぞれの全てのファイルを ZIP 圧縮したバージョンを差します。
正式版製品版でレジストの際、又は再送付の際にに送付するバージョンです。(フルセット版と同義語です)
ベータ版新機能のテストや特定の環境下でのテストや修正を行った一時的なバージョンになります。A.K.I Software からテストの お願いをする場合以外でメールでの送付などは行いません。また当社ホームページより更新ファイルにてダウンロードができます。
PMMANPMailServer2 マネージャを差します。
PMUM製品版付属の Webmail を差します。PMUM は CGI の実行ファイル名です。
Webmail製品版付属のCGI PMUM.exe を差します。特に断りの無い場合は Pro版の PMUM.exe を差します。


導入・運営に関する FAQ

設定をしたのですがサーバが開始できません。
同一ドメイン内でメールを送ろうとするとエラー出る(又は暫くしてから送れないとエラーが返ってくる)
Cache フォルダってなんですか?
インストールする際の OS のアカウントは?
サービスが開けませんとエラーが出ます。
フリー版はいつまで使ってもいいのですか?
PMailServer2 に関連したホームページを作りたいのですが画像等の利用は良いですか?
ちゃんとポートの 25 と 110 が使える状態なのにサーバの起動が出来ません。
サーバの停止が出来ません。
サービスのアンインストールが出来ません
特定の国からの不正中継の接続が多いのですが、どうやって接続を禁止すればいいですか?
PMMAN を起動するとエラーが発生します。
PMService のインストールは出来ますが、サービスの開始が出来ません。(for Windows XP)
Apache2 で CGI を利用すると画像が表示されません。
サービスのインストールはできますが開始がタイムアウトになります。
アンチウィルスソフト等と一緒に動かすことができますか?
英語版 Windows Server でサーバーマネージャーが文字化けします
PMailServer2 を Windows XP / Windows 2000 Server で利用するとサービスの停止又は再起動が遅い
リモートでサーバーに接続した際にサーバーマネージャーで例外エラーを発生する。

仕様等に関する FAQ

SMTP コマンドの VRFY などがありません。
IMAP4 に対応予定はありますか?
APOP に対応していますか?
SMTP AUTH に対応していますか?
アカウントの登録数に制限はありますか?
メールボックスのサイズ制限を越えて受信します。
POP Before SMTP に対応していますか?
CGI などからメールを送信したいのですが POP Before SMTP を無効にしたくありません。
同時に接続できる MUA は?
時々接続時にエラーが出て接続が出来ないことがあります
不正中継等の対策はどのようになっていますか?
SMTP over SSL や TSL の対応はどのようになっていますか?
時間あたりの最大メール配信数はいくつですか?
イベントビューワに記録されている内容で「説明が見つかりませんでした」と出てきます。
hosts ファイルに設定したのですが名前の参照が出来ません。
127.0.0.1 からの接続がありますが、これはなんですか?
中継をさせたいのですが中継がうまく出来ません。
SMTP AUTH を行っていると PMUM/PMC からメールの送信がきなくなりました。
SMTPフィルタ時の完全削除の正常応答とエラー応答の違いは?
PMUM でブラウザの戻るボタンで戻ると期限切れとでます。
メール配信の再送(MTA再送カウンタ)はなぜ時間では無いのですか?
POP Before SMTP はどのようなタイミングで処理されますか?
開封通知メールが送信できません。
中継時のエラーメールが送られてきません。
中身の無いメールが届きます。
サーバへ emlファイルを直接保存したい。
X-OriginalDate: とはなんですか?
ドメイン別の追加文章やメーリングリストの追加文章の仕様を知りたい
アカウントやエイリアスの最初と最後にピリオドが使えません。
Webmail 以外の送信メールがオプションを有効にしているのに保存されない。
Webmail で HTMLメールが希に文字化けをする
FetchEML の終了に時間がかかる
メールからSMTPログの位置を調べたい

アカウントに関する FAQ

メールボックスを個別に設定できますか?
アカウントとエイリアスはなにが違うのですか?

配信に関する FAQ

送信先のサーバがダウンしている場合の再送信は行いますか?
Sendmail のようにコマンドライン(CGI)からメールの送信は出来ますか?
外部への配信の際に DNS を参照することが出来ない。(又は DNS を参照してもデータが無い)
Docomo など携帯電話へのメール送信を行うことが出来ません。
メールアドレスの @ 以降の指定は?
中継サーバとして動かしたいです
送信先のサーバがダウンしている訳ではないのに送信することが出来ません。
送信メールが spam と判断されてしまいます。
勝手に spam と判断されると困ります。
設定には問題ないのに相手サーバがメールを受け取らない。
受信した添付ファイルが解凍できない。
Outbound Port 25 Blocking が行われているネットワークでサーバを転送したい。
DynamicDNS を利用していますがメールの送信ができません。
メール本文の受信又は送信でフリーズしてしまう。
メーリングリストからメーリングリスト、フォワード設定が行われているアカウントからフォワード設定が行われているアカウントへの配信ができません。
ペンディングメールとは?

フィルタリングに関する FAQ

フィルタリングデータを作成するコツは?
フィルタデータが有効になりません。
メールに添付されているファイルはどこまでチェックしますか?
接続フィルタとDNSBLはどのような順番で行われますか?

機能に関する FAQ

Web メールを使いたいのですが製品版じゃ無いと使えませんか?
添付ファイルが正しくないことがあります。

逆引きチェックに関する FAQ

逆引きチェックを有効にしたら相手からのメールが届かなくなりました。
逆引きチェックを有効にすると DNS への負荷が大きくなるとありますが、どれくらいですか?
逆引きチェックを有効にしたのですが spam が届きます。

Webmail に関する FAQ

製品版付属の Web メールは IMAP4 を使っているのですか?
PMUM で分割メールを結合できません、又は結合後に元のファイルが残ります
Pro版 Webmail でインポート処理で本文が受信できない
Pro版 Webamil でインポート処理で時間がかかる
PMUM の検索でタイムアウトになります。
Internet Explorer で文字化けが発生して読めません。
添付ファイルを削除したら本文が消えました

メーリングリストに関する FAQ

メーリングリストに参加している携帯電話のメールアドレスにメールが届かない。
メーリングリストのコマンドを記述したメールが投稿される、又は応答が無い。

導入・運営に関する FAQ

Question
設定をしたのですがサーバが開始できません。
Answer
まず導入サーバでアンチウィルスやセキュリティソフト、ファイヤーウォールソフトの設定を確認して下さい。
PMailServer2 では一般的な SMTP/POP3 で利用するポートを待機用ポートとして利用します。このポートをブロックされますと当然サーバの開始をすることが出来ません。それぞれのサービスのログにエラーの詳細が出力されますのでそちらを確認して下さい。もし以下のポートが利用出来ないようになっている場合は各ソフトの設定を行い利用出来るように変更して下さい。

以下、PMailServer2 で利用されるポート番号
Port 25 : SMTP 接続用のポートとして利用されます。
Port 110 : POP3 接続用のポートとして利用されます。

また、既にメールサーバが導入されている場合は先に導入されているメールサーバを停止もしくはアンインストールする必要があります。
特に Server 系 OS の場合は、IIS インストール時に Microsoft SMTP サービスが一緒にインストールされる場合があります。この場合 Microsoft SMTP サービスを停止し、更にサービスから自動起動の停止を行わなければなりません。
TCP/IP の仕様用、同じポートを利用するサービスは同一サーバ内で同時に実行することは出来ません。

Question
同一ドメイン内でメールを送ろうとするとエラー出る(又は暫くしてから送れないとエラーが返ってくる)
Answer
「553 5.3.2 <xxx@xxx.xx.xx>... No such user here」のエラーが発生する場合(送信直後に発生するエラー)ですが管理ドメイン内のアカウントに該当するユーザーがいない場合に発生します。管理ドメインの設定でカンマ( , )とピリオド( . )を間違えている場合がありますので、まずこちらを確認して下さい。次に送信先のアドレスは「エイリアス@ドメイン」になっているかを確認して下さい。
エイリアスとアカウント(ID)が違う場合で、なおかつ「アカウント@ドメイン」になっている場合は送信が出来ません。送信先のアドレスは必ず「エイリアス@ドメイン」でお願い致します。

Question
Cache フォルダってなんですか?
Answer
Cache フォルダは外部へメールを配信する際に、配信先のアドレスなどをキャッシュしておく為のフォルダです。
はじめて配信するメールサーバに対して DNS へ問い合わせを行った後にその結果を保存し、次に同メールサーバへ送信する際に DNS ではなく、キャッシュフォルダ内から情報を取得し配信を行います。DNS への問い合わせを減らしトラフィック軽減の意味合いもあります。Cache ファイルは PMMAN で設定された時間保存され、指定時間を経過した後に再度配信を行う必要が発生した場合に再度 DNS へ問い合わせを行いキャッシュ内容を更新します。
キャッシュファイルはあれば参照されるだけですので、サーバ起動中に直接削除を行っても大丈夫です。(出来れば停止された方が確実です)
近年普及されつつある Dynamic DNS でメールサーバを立てている所もあり、場合によってはキャッシュ内容と実際の IP アドレスとの整合性が取れない場合がありますので、キャッシュ時間は極端に長くしないほうが良いようです。

Question
インストールする際の OS のアカウントは?
Answer
原則として Administrator 権限のあるアカウントでインストールを行って下さい。特に Windows 2000/2003 はセキュリティ面が厳しくなっており、Administrator 権限の無いアカウントではサービスの開始等を行うことが出来ません。
PMailServer2 はサービスとして登録され実行されますが、LOCAL SYSTEM ACCOUNT 権限で起動するようになっています。
PMailServer2 で SSL/TLS 通信をご利用になる場合は、専用のアカウントを Administrator 権限で作成し、そのアカウントで起動するように変更を行ってください。

Question
サービスが開けませんとエラーが出ます。
Answer
ログインしているアカウントが Administrator 権限を持っていない場合に発生します。
PMMAN からは Windows の SCM(Service Control Manager) というサービスを管理する為のシステムにアクセスを行います。
これは「管理ツール」の中にある「サービス」とほぼ同様のものです。PMMAN は SCM にアクセスを行い、サービスの開始や停止を行いますが、この SCM にアクセスする為の権限として Administrator 権限が必要になります。
ステータスを確認するだけでしたら Administrator 権限は必要ありませんが、確認だけでは余り意味が無いので Administrator 権限で無かった場合は「サービスが開けません」とエラーメッセージを出すようにしてあります。
PMailServer2 Version 2.01b 移行では起動時に管理者昇格ダイアログが表示されるようになりました。

Question
フリー版はいつまで使ってもいいのですか?
Answer
フリー版は製品版導入前の試用が主とした版ですが、必ずしも製品版レジストが前提になっている訳ではありません。
従って特に使用期限が決まってはいませんが。期限以外での条件としてA.K.I Software がフリー版の公開を停止した場合は 公開停止後の利用は禁じます。ただし今の所(2005.03.20)公開停止する予定はまったくありません。
フリー版の利用については、ライセンス・利用範囲のページにも記載がありますので必ず目を通しておいて下さい。

Question
PMailServer2 に関連したホームページを作りたいのですが画像等の利用は良いですか?
Answer
大歓迎です。ただしオンラインマニュアル等をそのまま使用するのはお止めください。文章の引用等は構いませんが最新版との違いがある場合、閲覧者が混乱する場合があります。
画像等は好きに使っていただいて構いません。もしそのようなホームページを作りたいと言う方がいましたら是非ともご連絡を。楽しみに拝見させて頂きます(^-^)

Question
ちゃんとポートの 25 と 110 が使える状態なのにサーバの起動が出来ません。
Answer
起動できない原因は色々とありますが、下記の原因が考えられます。

サーバ起動時に、なんらかのエラーが発生した場合は、イベントログに原因が記録される場合があります。旨く起動が出来ない場合はイベントログも参照して下さい。

Question
サーバの停止が出来ません。
Answer
インストールした PMailServer2 と実際に使われている PMailServer2 でバージョンが違う場合に発生することがあります。

以下の手順でサービスの再インストールを行ってください。

手順1(手堅い方法)

  1. コントロールパネルの管理ツールから、サービスを開き PMService のスタートアップの種類を無効にします。
  2. OS(PC)の再起動を行います。
  3. 再起動後 PMService が停止していますのでサービスとしてインストールした PMService.exe を使って PMMAN からサービスのアンインストールを行います。
  4. ご利用になる PMailServer2 に変更して、PMMAN からサービスのインストールを行います。
  5. サービスを開き PMService のスタートアップの種類を自動になっているか確認して下さい。
  6. サービスの開始、停止が行えるか確認を行ってください。

手順2(OSの再起動が出来ない状況、又は強制終了させる意味がわかる方)

  1. タスクマネージャから PMService.exe を強制終了させます。
  2. 再起動後 PMService が停止していますのでサービスとしてインストールした PMService.exe を使って PMMAN からサービスのアンインストールを行います。
  3. ご利用になる PMailServer2 に変更して、PMMAN からサービスのインストールを行います。
  4. サービスを開き PMService のスタートアップの種類を自動になっているか確認して下さい。
  5. サービスの開始、停止が行えるか確認を行ってください。

Question
サービスのアンインストールが出来ません。
Answer
「サーバの停止が出来ません」項目もお読みになって下さい。
追記項目として、コマンドラインからサービスプログラムを削除(アンインストール)する方法を記載します。
Microsoft から提供されている SC.EXE が必要になります。Windows 2000/XP では英語版 SC.EXE が Windows 2003 では日本語版 SC.EXE が提供されています。また Windows 2003/XP では SC.EXE は標準でインストールされています。(Windows 2000 ではリソースキット内に同梱されています。)

削除方法



scdelete.gif

上記のようなメッセージが表示されましたら、サービスの削除(アンインストール)が完了しました。
PMMAN 又は管理ツール内のサービスから、PMailService が削除されているか確認をして下さい。

Question
特定の国からの不正中継の接続が多いのですが、どうやって接続を禁止すればいいですか?
Answer
世界に割り振られている IP アドレス管理を行っているのは、Internet Assigned Numbers Authority(IANA)と言う団体が行っています。更に IANA の下に地域ごとに管理を行っている団体があり、以下の通りになります。



アジア地域の国に割り振られている IP アドレスを調べたい場合は、上記の中から APNIC へアクセスします。
各サイト内で「この国へは、ここからここまでのIPの割り振りを行っている」というデータベースがありますのでそれを参照して下さい。
(各サイトの構成は随時変更されており、データベースの形式も変更されていきますので、ここで説明をすることは出来ません)
多くの場合、公開 FTP サーバ内に「a.b.c.d からいくつ(サブネットマスク形式では無く個数)をこの国へ割り当て」と言う風に記録されたデータベース用のファイルが置かれています。このファイルを参照することにより国別に接続を禁止したりすることが出来ます。

Ps.
PMMAN 製品版のログ解析で IP アドレスから国を調べている情報は、この情報を元に検索を行っています。
PMMAN 内部に組み込まれている IP 割り当てデータは 各管理団体からデータのダウンロードを行い更新されています。(247の地域と国を識別します)
公開データからの変換はオリジナルのコンバータを使用し全自動で変換を行っています。データに不備があるかどうかは目視でチェックしているのみですので万が一データ形式が変更されている場合など、正常なデータに変換出来ない場合がありますがその際には各管理団体のデータベースを参照して下さい。

Question
PMMAN を起動するとエラーが発生します。
Answer
Version 1.26 から PMMAN.EXE と PMService.exe のバージョンが違うと PMMAN 起動時にエラーが表示されるようになっています。これは仕様で PMMAN から PMService.exe のファイル内容を確認しウィルス等の感染やファイルが壊れていないかどうかを確認する為の機能です。また設定内容がバージョンによって変更されている場合もありますので PMMAN.EXE と PMService.exe は必ず同じバージョンを使用するようにして下さい。
サービスの開始、停止はコントロールパネルの管理ツールの中のサービスから手動で行うことも出来ます。
また、管理者 telnet を有効にした状態で二重起動した場合もエラーが表示されます。

Question
PMService のインストールは出来ますが、サービスの開始が出来ません。(For Windows XP)
Answer
原因は不明ですがデスクトップに直接フォルダを作成しその中でサービスの開始を選ぶと実行が出来ない場合があります。この場合はドライブのルートなどにフォルダを作成し、その中でサービスのインストール及び実行を行って下さい。
上記は Windows XP SP2 で症状を確認しています。2005/05/16 前後の XP のパッチによって発生した可能性があります。デスクトップ以外でフォルダを作成した場合は2byteコードを含むフォルダでも問題は無いようです。

Question
Apache2 で CGI を利用すると画像が表示されません。
Answer
Apache2 の httpd.conf を確認して下さい。原因としては Apache2 (2.0.54) で動作確認をした所、cgi-bin に指定したフォルダはどんなファイルでも CGI として扱われるようです。
従って、http.conf 内の cgi-bin フォルダのオプションに該当するファイルの拡張子とそれに対応する MIME type を指定する必要があります。
(下記は一例です、お使いの環境に合わせて内容を変更して下さい)

<Directory "C:/Apache2/cgi-bin">
AllowOverride None
Options None
Order allow,deny
Allow from all
AddHandler image/gif .gif
AddHandler image/jpeg .jpg
</Directory>

赤い字の部分が追加した箇所です。上記の例では、.gif / .jpg / .png / .html(.htm) を CGI では無くそれぞれの MIME として認識させています。上記の設定を行わないと、PMailServer2 付属の CGI だけでは無く他の CGI についても上手く画像が表示されない場合があります。

Apache2 の設定については、Apache2 のマニュアルを参照して下さい。

Question
サービスのインストールはできますが開始がタイムアウトになります。
Answer
Windows2000 で症状の確認をしています。希にファイル転送などで account.dat や pmail.ini を送った場合にこれらのファイルの読み取りにエラーが発生する場合があります。(転送ソフト等によって発生するしないがあります、また必ず発生する訳ではございません)
この場合はお手数ですが該当するファイルを削除して頂いた上で PMMAN から再度設定を行い保存を行うかファイルを消した上でファイルのコピーをコンソールにて行って下さい。

Question
アンチウィルスソフト等と一緒に動かすことができますか?
Answer
「アンチウィルスソフト側の設定」によっては動作する場合もありますが、原則としてメールサーバと同じサーバ機で稼働させていた場合の動作の保証はできません。
アンチウィルスソフトは、ウィルス入りのメールなどが届いた時点で「通信そのものをブロック」する場合があります。(これは WindowsXP に標準のファイヤウォールでも発生する場合があります)
この際にファイル処理や通信処理が強制的に停止される場合があり、その際には正しい動作を保証することができなくなります。このような場合は、ゲートウェイタイプのソフトを導入するか、サーバ用のアンチウィルスソフトの導入を行って下さい。
Pro版では addon と言う形でメールを受信した時点で外部プログラムを起動させることができます。
ご利用になられるアンチウィルスソフト等が実行時のオプションでファイル名を指定して受け付ける機能があり、またメール自体に問題があると判断した場合、そのメールを除去してくれるのであれば、可能だと思われます。(ただし、これも保証はありません)

Question
英語版 Windows Server でサーバーマネージャーが文字化けします
Answer
Amazon Web Service(AWS) などのクラウドでご利用になる際にプラットフォームが英語版 Windows Server の場合があります。
PMailServer2 は日本語環境を対象に開発されていますが、特に言語での制限は行っていませんので日本語OS以外でも動作が可能です。
ただし、その場合、サーバーマネージャーなどが文字化けを起こす場合がありますので、下記の設定を行ってください。(サーバー全体が日本語化されます)

サーバーの再起動を行った後、OSの表示が日本語になっていますので、サーバーマネージャーを起動して下さい。
全てのメッセージが日本語に変更されます。
出力されるログは Shift-JIS で記録されますので、そのままメモ帳で開いても正しく表示されます。
それ以外のエディタをご利用されている場合は、Shift-JIS に対応したエディタをご利用下さい。

Question
PMailServer2 を Windows XP / Windows 2000 Server で利用するとサービスの停止又は再起動が遅い
Answer
PMailServer2 で SSL/TLS 通信を行い、且つ LSA 以外のアカウントで証明書をインストールしている場合、PMailServer2 自体の終了が遅くなる現象が発生する場合があります。
イベントビューワーでアプリケーションログを参照しますと、下記の内容がエラーとして記録されています。

レジストリ ファイルをアンロードできません。
移動プロファイルがある場合は、設定は複製されません。管理者に問い合わせてください。
詳細 - アクセスが拒否されました。 、ビルド番号は ((2195)) です。

この現象は PMailServer2 が証明書にアクセスする為 LSA 以外のアカウントでログオンしログアウトする際にユーザープロファイル関連のWindows側の処理に問題がある為です。
対処方法としては UPHClean (Microsoft User Profile Hive Cleanup Service)をインストールしログオフ時にユーザープロファイルの整合性を取ることにより対処することができます。

UPHClean のダウンロード
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=6676

Question
リモートでサーバーに接続した際にサーバーマネージャーで例外エラーを発生する。
Answer

リモート接続で UltraVNC を利用している場合で、Mirror Driver をインストールされている場合は、Mirror Driver をアンインストールするか、別のリモート接続ソフトをご利用下さい。
本問題は PMailServer2 の「開発環境(言語)」と Mirror Driver の問題であり、PMailServer2 ソフトで対処することが出来ません。


仕様等に関する FAQ

Question
SMTP コマンドの VRFY などがありません。
Answer
SMTP には VRFY や TURN などのコマンドが実装されていますが、PMailServer2 では現実的に利用されていないコマンドはあえて実装しておりません。VRFY などのコマンドは spam 発信者がメールアドレスの確認などに悪用する場合があり、また一般的なメールクライアントでは利用されていない機能な為です。
上記以外にもサポートされていないコマンドがいくつかあります。

Question
IMAP4 に対応予定はありますか?
Answer
基本的なエンジンは8割完成(2005/2/22時点)しておりますがリリース時期はお約束出来ません。
2006/01/30 追記。
現時点で対応の予定は完全に未定となっております。

PMailServer2 IMAP4対応版または PMailServer2 IMAP4対応版をご利用下さい。

Question
APOP に対応していますか?
Answer
APOP 認証は標準で対応しています。また APOP 認証を切ることは出来ません。

Question
SMTP AUTH に対応していますか?
Answer
SMTP AUTH には PLAIN/LOGIN/CRAM-MD5 に対応しています、ただし標準では無認証で送信出来るようになっています。
また Submission ポートでは SMTP AUTH を切ることは出来ません。(Submission の仕様です)

Question
アカウントの登録数に制限はありますか?
Answer
アカウントの登録数は無制限となっています。ただしアカウントが増えればそれだけ記憶領域の資源を使いますので充分な容量を確保する必要があります。

Question
メールボックスのサイズ制限を越えて受信します。
Answer
メールボックスの制限は受信時にメールボックスに保存されている総量が制限を越えていた場合に受信をキャンセルします。

制限が 5MBytes の場合、既に受信しているメールが 4Mbyte あるとし、その際に 2Mbyte のメールを受信した場合、最後に送られてきたメールは受信し保存され、その次に送られてくるメールは受信そのものをキャンセルします。
つまり上記の場合は、メールボックス内に最初から存在する 4M + 最後に受信した 2M で計 6M まで受信を行います。

これはメール受信中にサーバ側でキャンセルすることが出来ず(強制切断は出来ますが、MUA との通信が異常終了してしまいます)最終的にはメールを受け切ってしまう為、結果的に受信したものを破棄せずに保存する仕様となっています。
ESMTP では最初に送信されるメールのサイズを確認することが出来ますが、簡単に偽造でき、また対応しているメールクライアントも余りありませんので特に対応しておりません。

Question
POP Before SMTP に対応していますか?
Answer
対応しています。POP Before SMTP は全ての管理ドメインに対して同一設定が適用されます。

Question
CGI などからメールを送信したいのですが POP Before SMTP を無効にしたくありません。
Answer
接続許可IPで送信を行う CGI が実行されるサーバの IP 又はホスト名を指定して下さい。接続許可IP 又はホスト名で指定されたMUA は POP Before SMTP の影響を受けません。

Question
同時に接続できる MUA は?
Answer
原則として同時に接続出来る MUA 数は 100 台までとなっています。また導入されている OS にも依存します。
Windows 2000 Professional などの場合は、OS の制限として同時接続10クライアントと決まっていますので、同時にこれ以上の MUA から接続することは出来ません。Windows 2000 Server などのサーバ用 OS の場合はこの制限は存在せず、Socket プロトコルの仕様上で理論値は 65535 台まで接続が可能です。ただし OS は予約して利用しているポートや導入されている他のサービスや稼動アプリケーション、CPU、メモリ、リソースによってこの数は減少します。 Version 1.70a より、同時接続数を変更出来るようになりました。

Question
時々接続時にエラーが出て接続が出来ないことがあります
Answer
CPU の負荷が多い場合や、瞬間的に接続を試みているクライアント数が(メールクライアント限定ではなく、OS そのものに接続を行おうとしているクライアントの数です)多い場合、またトラフィックが多くなっておりネットワーク処理全体でパフォーマンスが低下している際に稀に発生します。多くの場合少し時間を置いて再度接続を試みれば接続が出来ます。それでも接続が出来ない場合はサーバが何らかの原因で落ちていたり、サービスが停止している可能性が考えられます。

Question
不正中継等の対策はどのようになっていますか?
Answer
不正中継対策には複数の方式で対処を行っております。

  1. SMTP AUTH 機能による送信制限
    SMTP AUTH で予め認証を行っていない場合は SMTP コマンドを利用することが出来ません。
    しかし外部からの MTA がメールを送ってくる場合がありこの場合は SMTP AUTH 機能は無視されます。(外部の全ての MTA に ID / パスワードを発行することは不可能の為)ただし、この場合 外部の MTA の送信先はローカルユーザーのみ指定することが出来、不正中継(当サーバを利用して外部のアドレスへメールを送信する行為)は出来ません。SMTP AUTH は MUA が対応していない場合もありますので標準では機能が有効になっていません。
  2. POP Before SMTP による送信制限
    予め POP サーバで認証を行わなければ送信が出来ない POP Before SMTP 機構が実装されています。この機能は標準で機能しています。製品版の場合は 0 を指定することにより利用しない事も可能です。(フリー版は 0 の指定はできません、どうしても機能させたくない場合は、POP Before SMTP の有効時間を極端に短くするしかありません。)
  3. ローカルユーザー以外の送信制限
    MUA がメールを送信する際に、ローカルユーザー以外のアドレスで送信することは出来ません。POP Before SMTP との併用により有効に機能します。
  4. OpenRelayDataBase 等への問い合わせによる接続制限
  5. SMTP 接続フィルタによるファイヤウォール機能

外部からによるメールボム対策は基本的に検知することが出来ません。明らかに同一ホスト又は同一IPからメールが大量に送られてくる場合は、SMTP接続フィルタ、もしくは接続禁止ホスト又は接続禁止IP(ブラックリスト)から該当するホストからの接続を遮断する方法があります。

Question
SMTP over SSL や TSL の対応はどのようになっていますか?
Answer
現時点では SSL や TSL に対応ですが SSL 等を利用するにあたってセットアップでユーザーの負担が無い状態(どこどこからこのファイルをダウンロードして等)で開発に膨大なコストがかからないならば対応も考えております。価格を上げたくはありませんので・・・
OpenSSL 使えば対応は出来るのですが、ライセンスがどうなっているのかよくわかっていないのもあります(^^;
商用でも著作権表示をすれば問題なさそうなんですが・・・

stunnelと言う SSL ラッパーを使うことにより SSL 対応させることも可能のようです。

PMailServer2 で SSLv3 / TLS 通信に対応しました。

Question
時間あたりの最大メール配信数はいくつですか?
Answer
ネットワーク環境(バックボーン回線やルータ・ハブの性能)やメールのサイズによって変化するので具体的な数値は出せません。
100BASE で接続された、サーバ A(以下A)と サーバ B(以下B)間で A から B へ メールを配信すると仮定した場合PMailServer2 の同時配信数は 30 スレッド固定1〜30となっています。配信用メールの確認間隔は 2 秒になっていますので1 分辺り 30 回の確認が行われ、30 スレッドが全て使われた場合、1 分辺りの送信数は 900 通になりますので900 通×60 分で 54,000通/時間が理論値になります。
スレッド数を増やせばそれだけ増えるのですが(単純に倍の 60 スレッドにすれば理論値も倍になります)配信専用サーバではありませんので、当然受信もしなければなりませんし、メールを取りにくるユーザーもいます。サーバ機はPMailServer2 以外にも Web サーバや、様々なサーバアプリを動かす必要がありますので、安定性を取りスレッド数は 301〜30 になっています。もし大量のメールマガジンの発行などを想定されている場合は、配信専用のサーバを構築する方が良いと思われます。
完全に配信専用サーバとして構築して、配信専用に特化した PMailServer2 を用意(少しの手直しで出来ます)すれば理論値は数倍まで上がりますが、あくまでも汎用メールサーバなので、そういった版を作る予定はありません。

Question
イベントビューワに記録されている内容で「説明が見つかりませんでした」と出てきます。
Answer
PMailServer2 のログは通常、それぞれのプロトコル毎に個別のログに記録されますが、PMailServer2 自身のエラーはイベントビューワに記録されます。
その際に「イベント ID (xxx) (ソース PMailService 内) に関する説明が見つかりませんでした。リモート コンピュータからメッセージを表示するために必要なレジストリ情報またはメッセージ DLL ファイルがローカルコンピュータにない可能性があります。次の情報はイベントの一部です: <内容>.」とエラー内容が表示されますが、これは正常です。
イベントビューワーは、エラーに関する説明を DLL 又はレジストリから取得する仕様となっていますが、PMailServer2 は DLL もレジストリも一切使用しない為、このような表示になります。(エラーメッセージだけの為に DLL を用意したりレジストリに情報を書き込むのは無駄ですので)

同梱されている pmservice.dll 又は同ファイルを当サイトのライブラリよりダウンロードしサーバーマネージャーから登録を行って下さい。

Question
hosts ファイルに設定したのですが名前の参照が出来ません。
Answer
Version 2.02a で hosts ファイルの参照機能が追加されました。
hosts ファイルはローカルDNSとも言え、IP アドレスの名前の解決に利用されます。特定の名前の際に決められた IP アドレスで接続する場合に、このファイルの設定することにより DNS 等に問い合わせを行わなくても名前の解決が出来ます。
ただし、PMailServer2 は hosts ファイルを参照することはありませんので、hosts ファイルに設定を行っても DNS の内容が優先されます。

(例)
サーバAが参照する DNS サーバが応答する内容
example.com = 11.22.33.44

サーバAの hosts に設定した内容
example.com = 192.168.1.1

サーバAのコマンドプロンプトから ping example.com と打つと ping の送り先は 192.168.1.1 になりhosts が参照されていることがわかります。
次に nslookup から example.com の問い合わせを行うと 11.22.33.44 が返ってきます。

同じサーバAから同じ名前の参照を行って違う内容が返ってきますが、これは ping が ICMP のサブコマンド(ECHO)を使って ping パケットの送信を行っており、OS が hosts を参照して変換を行っている為です。
それに対して nslookup は DNS サーバに対して(主に)UDP でデータを作成して、DNS サーバから返ってきた応答をデコードして名前の解決を行います。

現時点(Version 1.28)の PMailServer2 は名前の解決に DNS の仕様上 DNS を優先する為(残念ながら DNS プロトコルは hosts を使った名前の参照を行ってくれません)、hosts ファイルに設定された内容は反映されません。

Question
127.0.0.1 からの接続がありますが、これはなんですか?
Answer
127.0.0.1 は PMailServer2 自身がインストールされたサーバからの接続を意味します。(IP アドレス 127.0.0.1 は自分自身の IP アドレスと同じ意味を持ちます)製品版付属の PMUM からのメールの送信を行う際などにログに記録されます。
PMailServer2 は 127.0.0.1 からの接続は原則として無条件接続扱いになります。(SMTP認証は別扱いです)

Question
中継をさせたいのですが中継がうまく出来ません。
Answer
Version 1.29 より、接続許可設定と中継設定は別扱いとなりました。
中継許可を行う場合に POP Before SMTP を利用する際には必ず接続許可設定にも同じように設定を行って下さい。
192.168.1.0,255.255.255.0 から中継設定を行う場合は、接続許可設定も 192.168.1.0,255.255.255.0 にするといった具合です。
製品版は POP Before SMTP を使用しない設定(0秒)ができますが、フリー版は最低 60秒の POP Before SMTP が必ず使用されます

Question
SMTP AUTH を行っていると PMUM/PMC からメールの送信ができなくなりました。
Answer
Version 1.29 より、PMUM/PMC からのメールの送信も PMailServer2 の SMTP 経由で配信がされるように変更されました。
その為、PMailServer2 本体でSMTP認証を行っている場合に、PMUM/PMC からのメールの送信が SMTP認証エラーになります。
PMUM/PMC は SMTP に接続してメールの配信を行っているのではなく、スプールフォルダに直接メールを作成することによりPMailServer2 が稼動していない場合でも利用できるような仕組みになっていますが、スプールフォルダに直接作成されたファイルを PMailServer2 自身が再度配信を行う際に SMTP認証を行う機能が現在実装されておりません。
この為、SMTP AUTH が有効になっている環境の場合、SMTP認証を行うことが出来ない為、認証エラーになります。

回避方法1
SMTP AUTH を使用しない。(お勧めしません)

回避方法2
Submission ポートを利用する。
PMailServer2 は Submission ポート(Port#587)が利用出来ます。メールクライアントの設定変更が必要になるのですがメールクライアントのSMTP ポートを 587番に設定し PMailServer2 で Submission を有効にして再起動すれば SMTP 認証を行った上で送信を行います。通常の SMTP(Port#25) と Submission(Port#587)の SMTP 認証は別々に設定できますので25 番は SMTP AUTH を行わないようにします。
その上で、POP Before SMTP の有効時間を極端に短くした上で 127.0.0.1 からの接続をフィルタでダイレクトチェックの場合は無条件接続に、フィルタチェックの場合は、PASS/IP/127.0.0.1 と設定を行えば POP Before SMTP の認証を抜けますので、PMUM/PMC から送信することが出来ます。
気になるセキュリティですが

回避方法3(推奨)
SMTP設定で「中継許可されたIPからはSMTP認証の影響を受けない」設定を行います。
PMailServer2 と PMUM 等のCGIが同一サーバにインストールされている場合は、127.0.0.1 を中継許可設定に設定し、上記の設定を有効にすれば、SMTP認証を行わずとも送信が可能となります。

Question
SMTPフィルタ時の完全削除の正常応答とエラー応答の違いは?
Answer
SMTPフィルタはメール本文を完全に受信した後に内容の確認を行います。受信後の動作でユーザーのゴミ箱に入れる場合にエラー応答をすると送信元のユーザーが再度同じメールを送信する場合がありメールボックスが必要以上に使われる場合があります。(ゴミ箱に入ったメールもメールボックスを使用していると計算されます)
また削除するには理由があって削除を行いますので再度同じ内容を送信されても当然削除されますので無駄なトラフィックが発生する場合があります。
エラー応答をした場合は、メールは削除された上で相手側にエラー応答をし送信ができなかった旨が伝えられます。
ご利用の環境に対して使い分けして下さい。

Question
WebMail(PMUM) でブラウザの戻るボタンで戻ると期限切れとでます。
Answer
PMUM は各ページの期限(キャッシュ)を行わないようにしています。
これはキャッシュするとメールの内容がPCに記録される場合があるからです。また全ての操作をアンカーでは無くフォームで行っている理由は、URL にメールの情報を含ませた場合、PMUM から直接別のページに移動した場合、相手のサーバによってはREFERER(リファラー:直前のページのURLを記録している情報)が記録され、どのような操作を行ったかわかってしまう為です。
Web メールは自前のPC以外からもメールを参照することができる便利な機能ですが、自前のPC以外では設定や環境が違う為安全性を保持する為にこのような処理をしています。また同様の理由で PMUM では JavaScript/AJAX を有効にした場合に操作性などが向上しますが基本的な機能で JavaScript は必須にはしてありません。
JavaScript も有効に利用すれば便利な機能ですが、悪意のある行為も可能です。
安心してどこでも使える安全性を第一に考えて開発を行っております。

Question
メール配信の再送(MTA再送カウンタ)はなぜ時間では無いのですか?
Answer
PMailServer2 の配信(MTA)は、SMTP より独立しており、専用の配信スレッドにて処理が行われます。
SMTP から独立しているのは、PMailServer2 は製品付属の CGI などが Spool フォルダに直接ファイルを作成することにより SMTP を経由せずにメールの配信を行う仕組みを採用しているからです。
この専用スレッドは Spool フォルダ内を2秒に1度監視を行い配信を行うメールが存在した場合に配信を行います。MTA ログにて再送信が行われる場合に、ログの右側に(xxxx/yyyy)が記録されますが、xxxx はこのチェックが行われた回数になり、xxxx が yyyy の数値に達した場合にエラーメールの送信を行います。(エラーメールの送信先が管理アカウントでは無い場合は送信は行われません)
yyyy は MTA再送カウントに指定した値の最大値になります。

また、専用スレッドのチェックは原則として2秒に1回行われますが、メールの配信を行っている間はチェックは行われません。(1回のチェックで送信する最大数は、PMMAN で指定する「並列数」の数になります)これはサーバに必要以上の負荷を掛けさせない為の仕組みです。(TCP/IP は 65535 までのソケットを作成することができますが、現実としてメモリ、CPU、他に動いているアプリケーション、メモリ、リソース等の問題で全て利用することはできません)
従って、メールの配信が行われている最中は配信を行っている時間の分だけずれてしまいますが、これは仕様です。
その為メールの配信状況によってエラーメールが送信される時間は若干ずれる場合があります。送信カウンタと時間の対比はおおよその目安として考えてください。

Question
POP Before SMTP はどのようなタイミングで処理されますか?
Answer
POP Before SMTP は、SMTP認証を行わない場合に不正中継をさせない為に導入された機能です。(また SMTP認証が無かった時代に考案された機能です)
POP Before SMTP は文字通り POP3(受信)をした後に SMTP(送信)を行い正しい送信者と判断します。
PMailServer2 では、まず POP3 処理を行うと、Spool フォルダ以下のユーザーのメールボックス内に "popbeforesmtp" という空のファイルを作成します。このファイルのタイムスタンプが POP3 にて認証を行った時間になります。
次に、送信を行う際にこの "popbeforesmtp" ファイルのタイプスタンプを確認し、PMMAN で指定した POP Before SMTP 時間以内であればメールを送信を許可します。タイムスタンプの確認タイミングは、SMTP の RCPT TO コマンド(送信先指定)の度に行われます。(メールクライアントは複数のアドレスへ同じメールを送信する場合 RCPT TO を繰り返し行いますがRCPT TO が指定される度に行われますので1つ目は通っても2つ目は POP3 で認証を行って下さい(503 5.5.0 Need POP3 authentication first)とエラーメッセージが出る場合があります。

POP Before SMTP の指定時間が経過後に、メールの送信を行おうとしますと上記と同じエラーが発生し、この時点で "popbeforesmtp" ファイルは削除されます。もちろんファイルが存在しませんので、POP3認証が行われていないと見なし、受信処理を行わなければ送信することはできません。
Outlook や Outlook Express のようにメール送信を行った後にメール受信を行うメールクライアントは、同様のエラーが発生することがありますが、この場合はエラーが発生しても取りあえず無視して受信処理を行い再度メール送信を行えば問題なく送信することが出来ます。
製品版に関して SMTP認証を有効にしてある場合は、この POP Before SMTP の影響を受けません。また製品版のみ POP Before SMTP の設定に0 を指定することにより、SMTP認証の有無にかかわらず、POP Before SMTP の機能を切ることができます。ただし外部と接続されているメールサーバで、SMTP認証も、POP Before SMTP も有効にしない場合は、不正中継の踏み台にされる可能性が非常に高くなります。
POP Before SMTP 機能を無効にする場合は、イントラネットや外部への送信を一切行わない環境のみにとどめることを推奨します。
フリー版は POP Before SMTP の機能を停止することはできません。

Question
開封通知メールが送信できません。(エラーメール)
Answer
一部のメールクライアントで開封通知メールを送信する際に送信者を空アドレスで送信する場合があります。PMailServer2 では空アドレスでの送信許可は PMMAN から設定することが出来ますが、送信を許可したした場合でもローカルユーザー宛のみです。デフォルトの設定では MUA から空アドレスで外部への送信は許可しておりません。
(外部からのエラーメール等で PMMAN から許可設定が行われている場合は受け付けます)
これは SMTP認証も接続許可もされていない接続で空メールでの送信を受け付けた場合、ローカルユーザーが送信しているかどうかを確認することができませんので第三者による不正中継が可能となる為です。

(以下は example.com が自サーバ、example.jp が外サーバです、また空アドレスを受け付ける設定です )

例1)
example.jp が example.com へ空アドレスによるメール送信
example.jp 自身がエラーメールを送信している場合があるので受け付けます。

例2)
example.com が example.jp へ空アドレスによるメール送信
PMailServer2 自身が外部へメールを送ることはありません。送られてきたメールに対して受取人がいない場合などはプトロコルで返答を行い、エラーメール自身は example.jp に任せています。

例3)
example.com が example.com へ空アドレスによるメール送信
メール配信等でエラーが発生し送信できなかった場合は、直接メールボックスへ配信を行います。
中継許可をしている場合は別項の中継時のエラーメールが送られてきませんを参照して下さい。

例4)
MUA が example.com を経由して example.jp へ空アドレスによるメール送信
MUA が空メールでの送信は原則として許可されていません。ローカルユーザーと判断できませんので不正中継とみなされます。(設定変更により送信は可能です)
ただし、SMTP認証を行う設定になっており、MUA が SMTP認証を行った場合。または example.com で接続許可された MUA になっている場合は送信が可能です。

Question
中継時のエラーメールが送られてきません。
Answer
Version 2.02a からローカル以外へのエラーメール送信機能を追加しました。
中継を行いローカルアドレス以外のユーザーが送信を行った際に配信を行ったアドレスが自サーバのローカルユーザーで無かった場合に配信出来なかった等のエラーメールの送信は行われません。これは仕様です。

外部アドレスにエラーメールを送信するようにしますと、送信元が sender@example.com 、送信先が receive@example.com そして中継を行ったサーバ(PMailServer2)から中継で送信を行い送れなかった場合、エラーメールを sender@example.com に送ることになるからです。そしてそれはメール爆弾になることもあります。(エラーメールを装った spam やウィルス/ワームの可能性もあるからです)

Question
中身の無いメールが届きます。
Answer
一般的なメールサーバではあり得ないのですが、一部のメール配信ソフト(含む DM/spam ツール)では、SMTP プロトコルを守らず、サーバからの応答を見ずに一方的に送信して来て切断するソフトが実在します。(最近の spam は内容だけでは無く手法もいい加減な物が多いです)
メール本文を送信する場合、MUA は DATA コマンドを送信しサーバから 354 の応答を受けた後に送信を行うのですが、これを守らずに送信してくる場合に発生します。受信の準備が整っていない状態でメール本文を送信してくる為に、場合によってはメール本文を受信できない場合がありますが、これは現状対処ができません。

もう1点サーバ機自身のCPU負荷、又はネットワークへの負荷が非常に高まっている場合、又はに受信処理ができずにタイムアウトになる場合があります。その場合は、MUA のタイムアウト時間を延ばして対処することができます。

Question
サーバへ emlファイルを直接保存したい。(データの移行など)
Answer
他のメールサーバよりメールデータの移行を行う際や、メールサーバ以外からのアプリケーションからユーザーのメールボックスへ直接メールを保存したい場合は、下記の点について注意をしてください。

Question
X-OriginalDate: とはなんですか?
Answer
PMailServer with Webmail Version 1.50b(Pro版1.62)以降で実装された時間指定メールで追加されます。通常の Date: は指定された時刻が設定されますが、X-OriginalDate: には実際にメールを送信予約した時刻が入ります。
時間指定をした場合、X-OriginalDate: 項目は必ず挿入されます。

Question
ドメイン別の追加文章やメーリングリストの追加文章の仕様を知りたい
Answer
Version 1.51a 以降から送信されたメールのエンコードに従って作成した文章を変換して追加するようになりました。
対応している文字コードは、JIS/Shift-JIS/EUC/UTF-8(Unicodeとは違います、また UTF-7 だけ未対応です) になり、変換形式は Text/Quoted-Printable になります。
作成したテキストについては、JIS/Shift-JIS のみの入力となります。
文章は以下の規則に従って追加処理が行われます。

  1. 追加を行うメールの変換形式を確認します。
  2. 変換形式が Base64 だった場合は「追加は行われません」 Base64 変換形式に通常の文字列を追加した場合メーラが誤作動を起こす可能性がある。誤作動をしない場合も多くの場合無視されるからです。
    Base64 の形式に対応するには、Base64 をデコード処理し、文章を追加した後に Base64 で再エンコードの処理が必要になります。
    サーバへの負荷が高い点と「元々の Base64データを大幅に改竄する」為、将来的にセキュリティ面で不具合が生じる可能性があるからです。
  3. 変換形式が Text の場合、対応している文字コードに従って追加文章の文字コードを変換し追加を行います。対応していない文字コードだった場合は、追加文章をそのまま追加します。
  4. 変換形式が Quoted-Printable の場合、対応している文字コードに従って追加文章の文字コードを変換し更に Quoted-Printable でエンコードし追加を行います。対応していない文字コードだった場合は、追加文章をそのまま追加します。

PMMAN から作成できる文章は、Shift-JIS 又は JIS で保存が可能ですがJIS での保存を推奨します。
JIS コードは 7bit しか処理ができないシステムでも(文字化けは発生しますが)影響を与えることが無いからです。
Shift-JIS コードは 8bit を利用する為に、途中を経由するメールサーバ等になんらかの影響を与える可能性が僅かながらにあります。(現在のメールサーバは 8bit で停止するような物は無いと思いますが可能性は0ではありません)

また文字化けは「2バイトコード」を利用する場合にのみ発生します。半角英数字(ASCII)を使用した場合には発生しませんので多くの環境が混在する場合などは ASCII で追加するのが確実です。

Question
アカウントやエイリアスの最初と最後にピリオドが使えません。
Answer
まず、RFC2821 及び RFC 2822 の中で区切りを示す記号を連続して設定することができないと決められています。この場合の区切り文字とは @ や . を示します。次に PMailServer2 はメールボックスにアカウント名をそのまま利用しますがWindows の場合、"PMail" と "PMail." のフォルダは両方とも "PMail" と判断される為識別することができません。

その為に最初と最後にピリオドの指定をできないようにしてあります。
また、区切りを示す記号は連続して指定することも禁止されています。(test..user@example.com など)

Q2:でも、DoCoMo では指定ができます。
A2:それは DoCoMo サーバが RFC を守っていないからです。そしてそのまま長期間放置した為、収拾がつかないのです。DoCoMo メールはインターネットと互換性があるだけでインターネットメールでは無いんでしょう。:-(

Question
Webmail 以外の送信メールがオプションを有効にしているのに保存されない。
Answer
Webmail 以外からの送信メールを Webmail の送信済みメールボックスへ保存する機能は、ループバックアドレス(127.0.0.1)以外からの送信のみとなっております。
これは、Webmail からの送信メールはループバックアドレスを使いサーバのSMTPへ転送され実際の配信はメールサーバが行う為です。
この時にサーバ本体は、送信されたメールが Webmail から送信されたメールなのか、Webmail 以外から送信されたメールなのかを区別することができません。その為、オプションを有効にしている場合、Webmail 自身が保存する送信済みメールと実際にSMTPから送信するメールと重複して保存がされてしまいます。
これに対処する為、Webmail から送信に利用される、ループバックアドレスからの送信については、サーバ側で送信済みメールボックスへ保存を行わないようになっております。
CGI や、サーバ機自身にインストールされているメールクライアントからの送信で、SMTP の IP アドレスに 127.0.0.1 を指定している場合はお手数ですが、サーバ機に設定されているループバックアドレス以外のアドレスを指定するようにしてください。

Question
Webmail で HTMLメールが希に文字化けをする
Answer
HTML メールを表示する際にメールの中で指定された文字コードをそのままブラウザに渡すようになっています。
元のHTMLメールの文字コードが間違っている(又は対応していない文字コード)やブラウザ側で文字コードの解釈が違う可能性があります。

もう1点非常に特殊なケースですが、JISコードで書かれた HTML メールが Quoted-Printable でエンコードされている場合に特定のメーラーから送信されると文字化けが発生するケースがあります。
まず、メールを送信する際に、メールの本文中にピリオドが一つだけの行の存在は許されません。これは SMTP プロトコル上で本文の終了は 改行 + ピリオド + 改行と決められているからです。この場合メーラーはダブルピリオドに変換し単独行でのダブルピリオドがある場合はシングルピリオドに変換すると言った処理を行っています。
次に JIS コードには、ピリオドが含まれる場合があります。
更に、Quoted-Printable では改行を改行と処理されず行の最後に = が付く場合は次の行に続く意味合いがあります。
以上を踏まえた上で、バイナリレベルでの改行と Quoted-Printable の改行の意味が違う為に、JIS コードに含まれるピリオドが行頭に来る場合特定のメーラは単独のピリオドと判断し、シングルピリオドをダブルピリオドに変換を行います。(これも決まっています)
しかし、デコードをする際にこの改行コードの違いにより、そのままダブルピリオドと処理され正しく JIS コードを変換することができません。
はっきり言うと、意味不明な処理をする特定のメーラとは OE なんですが、OE5 などの場合も閲覧時に文字化けは発生します。同じメールを OE6 で見ると文字化けしないことを見ると、おかしいとわかった上で特別に処理しているようです。
技術的には対処はできますが、このような特殊な処理を行いますと他に影響がでる可能性がある為、対応は行えません。

Question
FetchEML の終了に時間がかかる
Answer
FetchEML は起動時に遅延起動を行います。これはサービス開始時に PMailServer2 本体よりも先に起動するとエラーになる為、起動時に 30秒のウェイトが入るようになっています。
この為、PMMAN より FetchEML を起動し 30秒以内に停止しようとした場合は、終了に時間がかかる場合があります。

Question
メールからSMTPログの位置を調べたい
Answer
Version 1.71a よりメールに含まれるIDからログを追うことが出来ます。
まず受信したメールのヘッダを確認します。

Return-Path: <user@example.jp>
Received: from example.jp (192.168.0.1 [192.168.0.1])
by example.com (1.71aP) with ESMTP id s450SeVCDybn76u21RySA66Bb29kXvO5
for <user@example.com>; Fri, 23 May 2008 13:20:25 +0900

青字の箇所がメールに割り当てられた ID (UIDL) です。
次にSMTPログを確認します。

[SMTP] (略) Connect from 192.168.0.1(192.168.0.1)
[SMTP] (略) 220 example.com ESMTP PMailServer 1.71a; Fri, 23 May 2008 13:20:17
[SMTP] (略) HELO example.jp
[SMTP] (略) 250 example.com Hello 192.168.0.1 [192.168.0.1], pleased to meet you.
[SMTP] (略) MAIL FROM: <user@example.jp>
[SMTP] (略) 250 2.1.0 <user@example.jp>... Sender ok
[SMTP] (略) RCPT TO: <user@exapmle.com>
[SMTP] (略) user@example.com 使用容量 0/0 bytes
[SMTP] (略) 250 2.1.5 <user@exapmle.com>... Recipient ok
[SMTP] (略) DATA
[SMTP] (略) 354 Enter mail, end with "." on a line by itself (1)
[SMTP] (略) Body received (1024 bytes)
[SMTP] (略) 250 2.0.0 s450SeVCDybn76u21RySA66Bb29kXvO5 Message accepted for delivery
[SMTP] (略) QUIT
[SMTP] (略) 221 2.0.0 example.com closing connection
[SMTP] (略) Disconnect from 192.168.0.1(192.168.0.1)

メッセージが正常に受け付けられた際にメールに対応するID(UIDL)がログ中にも記録されます。
uidl.txt への更新は「250 2.0.0 ID Message accepted for delivery」の時点で行われます。


アカウントに関する FAQ

Question
メールボックスを個別に設定できますか?
Answer
可能です。アカウントを追加する際にメールボックス名を同じにすれば、違うアドレスに届いたメールも同じメールボックスに自動的に保存されます。転送などの設定は必要ありません。
例(ドメイン名 example.com )
アカウント postmaster エイリアス postmaster メールボックス adminbox
アカウント info エイリアス sample メールボックス adminbox
アカウント test エイリアス test メールボックス test

上記のようにアカウントを追加した場合、postmaster@example.com と info@example.com へ送られてくるメールは adminbox メールボックスへ保存されます。test@example.com へ送られてくるメールは test メールボックスへ保存されます。adminbox メールボックスへ届いたメールは postmaster アカウントもしくは info アカウント両方で取得することが出来ます。
どちらかのアカウントの取得時にメールを削除した場合、既に削除されているので、もう片方でメールを取得することは出来ません。それぞれ別々に取得したい場合は、転送設定を行うか、メールボックスを分けて下さい。

Question
アカウントとエイリアスはなにが違うのですか?
Answer
アカウントはログインする為の ID になります。アカウントは1つの PMailServer2 内で重複することが出来ない唯一のアカウント(ID)となります。
エイリアスはメールアドレスの一部として使われます。アカウントとエイリアスが分かれている理由はシングルドメインのサーバならば関係はありませんが、マルチドメインのサーバの場合、info@aaaa.jp と info@bbbb.jp のように@の前が同じアドレスを利用したい場合があります、エイリアスとアカウントが分かれていない場合、前述の通りアカウントは重複することが出来ない唯一の ID となりますので、このような設定を行うことが出来なくなってしまいます。その為、アカウントとエイリアスが分かれているようになっています。


配信に関する FAQ

Question
送信先のサーバがダウンしている場合の再送信は行いますか?
Answer
はい、一定時間毎に再送信が行われます。
再送信されるタイミングは、相手のサーバが DNS 上に存在しているにも関わらず反応が無い場合に行われます。
送信に反応が無い場合、指定された再送時間の順番で行われます。指定された最大再送時間が経過後にも反応が無い場合は、相手側のサーバが存在しなくなったとみなし該当メールの配信を停止し削除が行われ、送信者にその旨のエラーメールが配信されます。
デフォルトで最初の間隔が短いのは相手側のサーバが混み合っており配信を受け付けない場合がありますので短い間隔で送信を行いますが1時間以上反応が無い場合はサーバが長期ダウン又はネットワークトラブルが起こっていると予想し、徐々に長くなっております。
PMailServer2 では MUA から送信されたメールを極力送信する考え方では無く、送信時にトラブルが発生した場合は出来る限り送信者にエラーを返す考え方をしています。(賛否両論ありますが、例えば仕事のメールで急ぎの場合に1日経ってから送信出来ませんでしたと言うエラーが返ってくるのはある意味困ると考えています)

Question
Sendmail のようにコマンドライン(CGI)からメールの送信は出来ますか?
Answer
PMailServer2 はサービス型のメールサーバなのでコマンドラインからの実行でメール配信を行うことは出来ません。 また現時点では対応する予定もありません。コマンドラインからの実行は様々なケースで利用する方法のひとつでは ありますがセキュリティホールになりがちになり(実際に設定のミスで spam の踏み台にされている所も多いと思います) 余り好ましいとは考えておりません。
CGI からSocketを使った送信は出来ますのでどうしても必要な場合はそのようなCGIをお使い下さい。
製品版には Web のフォームからのデータを受け取りメールで送信する CGI が添付されていますので、簡単なケースであればこちらのCGI を使用して下さい。

どうしても必要な場合は、PMailServer2 の spool フォルダへメールデータを直接生成することにより同様の処理を行うことが出来ます。詳しくは「開発者向け」ページを参照して下さい。(ただし開発者向けのページによる実害等の責任は負いません。自己責任において利用して下さい)

2006/03/15 追記:遅くなりましたが、sendmail.exe 互換のツールを用意しました。当ホームページよりダウンロードが可能です。
ただし、本家Sendmail とは動作が似ているだけで別物です。

Question
外部への配信の際に DNS を参照することが出来ない。(又は DNS を参照してもデータが無い)
Answer
DNS への問い合わせは、UDP のポート 53 番を利用します。まずこのポートがファイヤウォール等でフィルタリングされていないかを確認して下さい。
また DNS は問い合わせを行っても正しい応答が返ってこない場合があります。これは DNS の仕様で DNS サーバは全てのサーバのドメイン名と IP アドレスを知っている訳ではなく、知らない場合は更に上位の DNS サーバへ問い合わせる為です。短い間隔で問い合わせがあるドメイン名は DNS サーバ自身でキャッシュされ問題無く応答が返ってきますが、まったく初めて問い合わせるドメイン名の場合は、DNS サーバへの問い合わせに失敗する場合があります。また DNS へのドメイン名の反映は時間がかかる場合があり(ドメインの浸透と言っています)、新規に登録したドメインの場合は短くて数時間、長くて数日かかる場合があります。ドメインの浸透は登録された1次DNSサーバ近辺から順に行われていきますので、ISP-A からは参照できるが ISP-B からは参照できない場合などもあります。
新規登録されたドメインでの運営は1,2日待ってから行った方が確実です。

Question
DoCoMo など携帯電話へのメール送信を行うことが出来ません。
Answer
DoCoMo に関しては、以下のページにて DoCoMo 側から説明がございます。

DoCoMo Net 迷惑メールについて DoCoMo Net ドメイン指定受信について

DoCoMo では迷惑メール防止対策の為、メールの送信に関する様々な制限を行っているようです。DoCoMo へメールの送信が出来ない場合はお使いの携帯端末から設定の変更を行って下さい。殆ど場合が正常に受信できるようになります。
また携帯電話でのメールは一般のパソコンからのメールと違い気軽に送信できる為、サーバ側が非常に混み合う場合があります(年始の挨拶なども毎年ニュースになりますね)その為、地域、時期、時間帯、ネットワーク状況(サーバから相手側サーバへの経路など)等によって送信エラーが頻繁に発生する場合がありますが、余りにも頻繁に発生する場合は各携帯キャリア様にお問い合わせ下さい。
ログの解析等で原因を調査することは出来ますが、相手側のサーバでエラーが発生している場合は PMailServer2 側で対処することは出来ません。
A.K.I Software が説明する DoCoMo に関する詳細な説明

Question
メールアドレスの @ 以降の指定は?
Answer
メールサーバの構築後にアカウントを作成しメールアドレスが決定されますが、構築したメールサーバが mail.example.com でエイリアスが info の場合、メールアドレスは info@example.com になります。info@mail.example.com では無いのは下記の理由からです。

MTAがメールの配信(MTA)を行う場合、RCPT TO: で指定されたメールアドレスから相手先のアカウント(エイリアス)とドメイン名を取得します。このドメイン名で DNS に MX レコード(メールサーバを意味するデータ)で問い合わせを行い、相手のメールサーバのホスト名や IP アドレスを取得し接続を行います。
DNS への問い合わせを行う際に、上記の例の場合、検索ドメイン名 example.com 検索タイプ MX で検索を行います。正常に DNS が設定されている場合は対象のドメインで設定されている MX レコードの返答が戻ってきます。

example.com (MX) で DNS へ問い合わせ例1
ホスト名タイプクラスMX番号(*1)データ
example.comMXC_IN10mail.example.com
example.comNSC_IN-ns.example.com
mail.example.comAC_IN-192.168.1.2
ns.example.comAC_IN-192.168.1.1

上記の場合は、MX レコードが mail.example.com になり、mail.example.com の IP アドレス(A レコード)が 192.168.1.2 とわかり結果として example.com 宛のメールは、mail.example.com(192.168.1.2)へ送信を行えば良いとわかります。後はこの情報に従いメールの配信を行えば相手にメールを正常に送ることが出来ます。

example.com (MX) で DNS へ問い合わせ例2
ホスト名タイプクラスMX番号(*1)データ
example.comMXC_IN10mail1.example.com
example.comMXC_IN20mail2.example.com
example.comNSC_IN-ns.xxxx.jp
mail1.example.comAC_IN-192.168.1.2
mail2.example.comAC_IN-192.168.1.3
ns.example.comAC_IN-192.168.1.1

例2では、相手のメールサーバが2つ存在することがわかります。mail1.example.com のMX番号は 10 で、mail2.example.com は 20 になっていますのでメールはまず、mail1.example.com へ送信を行い接続が出来なかった場合(メールサーバが落ちている等)は mail2.example.com へ接続を行い送信を行います。MX番号が同一の場合は、同一番号のどのサーバに送っても良いこととなっています。mail2 は所謂セカンダリメールサーバと呼ばれなんらかの理由で mail1.example.com が落ちている場合の保険用のサーバとしている場合が多いです。

@ 以降にドメイン名を指定することによりメールサーバは DNS からの情報を元に確実な配信を行おうとします。

では、@ 以降にドメイン名では無く、サーバのホスト名(mail.example.com)を記載した場合はどうなるのでしょうか?

mail.example.com (MX) で DNS へ問い合わせ例
ホスト名タイプクラスMX番号(*1)データ
example.comSOAC_IN-サーバ情報(*2)


必要な情報はまったく返ってきません。なぜならば DNS へ問い合わせる情報はあくまでもドメイン名が基本でありホスト名では無いからです。
この場合、PMailServer2 は MX レコードが返って来ないのでこれは直接ホスト名が指定されていると判断しこのホスト名のアドレスを取得する為に再度、A レコードで問い合わせを行います。

mail.example.com (A) で DNS へ問い合わせ例
ホスト名タイプクラスMX番号(*1)データ
mail.example.comAC_IN-192.168.1.2
example.comNSC_IN-ns.example.com
ns.example.comAC_IN-192.168.1.1

mail.example.com の IP アドレスが取得できましたのでこのサーバが存在することは確認出来ました。PMailServer2 は、このサーバが「メールサーバだと仮定」してメールの配信を行おうとします。このサーバがメールサーバだった場合は正常に送信することが出来ます。
結果的には送信を行うことが出来ますのでどちらを指定しても良いと思われますが以下のような問題が発生します。

従って、メールサーバが mail.example.com でアカウント(エイリアス)が info の場合に、ユーザーへ連絡するメールアドレスは「info@example.com」として下さい。特別な理由がない限り「info@mail.example.com」と言うアドレスは使用しないことを推奨します。

(*1) MX番号は該当するドメイン内でのメールサーバの優先順位です。数値が少ないほうが優先順位が高いです。
(*2) 相手の DNS の管理者のメールアドレスや DNS の更新タイミング等の情報です。
RFC では、xxxx@[a.b.c.d] (a.b.c.d は IP アドレス)という形式が許されていますが、PMailServer2 では送信できませんがこれは仕様です。

Question
中継サーバとして動かしたいです
Answer
詳しくは中継機能を参照して下さい。

Question
配信先のサーバがダウンしている訳ではないのに送信することが出来ません。
Answer
いくつか理由が挙げられます。

Question
送信メールが spam と判断されてしまいます。
Answer
PMailServer2 ではデフォルトの設定でローカルユーザー(PMailServer2 で管理しているユーザー)以外は送信を行うことが出来ません。
ローカルユーザーにも関わらず送信が出来ず spam と判断される場合は以下の点をご確認下さい。

もちろん単純な文法ミスの場合でもローカルユーザーとして認識されませんので送信出来ない場合は、必ず設定した内容を確認して下さい。
また SMTP 認証を行った場合でも正しくローカルユーザーとして認識されない場合は送信することが出来ません

Question
勝手に spam と判断されると困ります。
Answer
PMailServer2 では不正中継対策の為に、独自の送信ルールが設定されており送信者のアドレスがローカルユーザーで無い場合は自動で spam と判断し送信をキャンセルします。しかしながら状況によっては送信者のアドレスがローカルユーザーで無い場合もあります。(中継サーバとして利用する場合などが該当します)
その場合は、中継設定を参照し、設定を行ってください。

Question
設定には問題ないのに相手サーバがメールを受け取らない。
Answer
用語内にある「グレーリスト法」も参照して下さい。
「グレーリスト法」は不正なメール配信を防ぐ為の確認方法のひとつで、MTA再送カウンタの設定によりメールを受け取らない恐れがあります。Version 1.30 から MTA再送カウンタのデフォルト値が変更されましたので、配信先のサーバがグレーリスト法を利用している場合は MTA 再送カウンタをデフォルトに再度変更してみてください。

Question
受信した添付ファイルが復元できない。
Answer
電子メールでの添付ファイルの送信は、圧縮ファイルやデータファイルを BASE64 と呼ばれる形式に変換を行いASCII形式(半角英数字+記号)で送ります。多くのメーラーはこの BASE64 を使い自動でエンコード(符号化)デコード(復元化)しテキスト以外のファイルもやりとりができるようになっています。
これは、SMTP ではバイナリー形式のデータの送受信ができない為にこのようになっていますが、この BASE64 は 1byte でも間違った文字が入ったり、消えたりしますとデコードができません。
メールサーバは極力正しいデータを送信したり受信したりするように作られていますが、FTP 等のプロトコルと違い送られてきた(送った)データが正しく届いたかを確認する為の仕組みが導入されていません。(また保証もされていません)
サーバへの負荷や途中を経由するサーバやルータの状態によって場合によっては正しいデータが揃わない場合がありその場合は復元することができず無意味なメールとなってしまいます。
小さなメールの場合は殆ど発生することはありませんが、10M 単位での添付ファイルの場合、データの送受信エラーが発生する確率が上がります。(BASE64 で符号化した場合、元サイズの約 1.37倍にサイズが増えます、20M の添付であれば実際に送信するサイズは、27.4M と約 7.4M も増えます)
また大きな添付ファイルは送信先のサーバに大きな負担をかける場合や、相手のメールボックスが一杯になり他のメールを受け取ることができなくなる場合もありますので、極力大きな添付ファイルを添付するのは控えてください。どうしても送る必要がある場合は分割して送ったり、データの整合性が保証されている FTP などを使ってやりとりを推奨します。

また極々一部の古いルータについて連続した大きな送受信の際にデータの一部のビットが消えるというバグを実際に確認しています。頻繁に発生する場合はルータのファーム更新などもしてみて下さい。

Question
Outbound Port 25 Blocking が行われているネットワークでサーバを転送したい。
Answer
Outbound Port 25 Blocking(以下 OB25) が行われている場合は、外部に通常の SMTPポート(25番)を使って送信することができません。ユーザーが使用する MUA の場合は、25番以外のポート(Submission Port等)に接続し送信を行う、又は ISP が提供しているメールサーバを使って送信することができますが、MTA はそのままでは上記の処理を行うことができません。

この場合、「サーバ管理」の「転送設定」で、下記の設定を行ってください。

識別ドメイン名:*
転送先ドメイン又はホスト:ISP のメールサーバ
変換ホスト名:空欄
転送先ポート:25
転送先認証:転送先で SMTP認証が必要な場合は設定(認証用アカウントの設定が必要です)
プロトコル:SMTP
名前の解決:DNSを使う

ローカルユーザー宛は処理対象としないにチェックを入れる
ローカルユーザーチェックを行うにチェックを入れる

上記の設定に加え下記の条件を満たした場合は転送を行うことができます。

処理の流れは、環境として、OB25 ネットワーク内に PMailServer2 でメールサーバ(サーバ名:サーバA、ドメイン名:example.com)を構築、ISP のメールサーバ(サーバ名 サーバISP、ドメイン名 example.jp)でOB25 内からは中継を許可している場合。

  1. ユーザー user@example.com が user@example.org 宛のメールをサーバAに送信。
  2. サーバAは転送設定に従って、example.jp へメールを転送
  3. example.jp は user@example.com から user@example.org へのメールを中継
  4. example.org は user@example.com からのメールを example.jp から受け取る。

3の時点で example.jp で中継が許可されていない場合にエラーが発生します。この場合は送信することはできません。

Question
DynamicDNS を利用していますが特定のサーバへメールの送信ができません。
Answer
Outbound Port25 Blocking 以外にも、送信先のメールサーバのセキュリティポリシーや spam 対策によって接続ができない、又は送信ができない場合があります。
特に DynamicDNS を利用されている場合は、DynamicDNS のサービスの内容にも変わりますが MX レコードの登録をサポートしていない箇所の場合、逆引きができない為に接続を拒否されたりする場合があります。
この場合は、MTA のログを確認して頂いて、接続ができているかどうか?または送信先サーバよりエラー応答などが返ってきているかどうかを確認して下さい。

Question
メール本文の受信又は送信でフリーズしてしまう。
Answer
Path MTU discovery 問題の可能性があります。(用語のページにも記載してあります)
症状が以下に該当する場合はルータの MTU や ICMP のフィルタを確認してください。

経路にあるルータやファイヤウォール、ルータの設定等の問題になります。
Google 等で MTU Path discovery で検索を行ってください。

Question
メーリングリストからメーリングリスト、フォワード設定が行われているアカウントからフォワード設定が行われているアカウントへの配信ができません。
Answer
Version 1.57a よりメーリングリストとフォワード処理が以下のように変更されています。

送信元送信先処理
メーリングリスト外部MTA で処理が行われます
メーリングリストフォワード設定がされていないローカルユーザ直接スプールに配信されます
メーリングリストフォワード設定がされているローカルユーザ自己自身のSMTPで再処理が行われ再フォワード処理が行われます
メーリングリストメーリングリスト自己自身のSMTPで再処理が行われ、再メーリングリスト処理が行われます
ローカルユーザフォワード設定がされていないローカルユーザ直接スプールに配信されます
ローカルユーザフォワード設定がされているローカルユーザ自己自身のSMTPで再処理が行われ再フォワード処理が行われます

自己自身のSMTPで再処理が行われる場合、POP Before SMTP 又は SMTP認証の設定が行われていますと、再処理に失敗します。
上記に該当する処理が行われる場合は、以下の設定を追加してください。

Question
ペンディングメールとは?
Answer
Version 1.80c より再送処理が発生した場合に送信者に1回だけ再送処理中をお知らせするメールです。


フィルタリングに関する FAQ

Question
フィルタリングデータを作成するコツは?
Answer
フィルタリングはサーバに比較的負荷をかけることになりますので、極力小さなデータにすることを推奨します。

TEXT/SUBJECT フィルタ

主に悪質なダイレクトメールや spam に対してフィルタリングをする場合に使用します。
大抵の場合一括送信ツールなどを使用して送信を行っていますのでメールの大半が同じ内容になっています。また商業用のダイレクトメールについては宣伝先のアドレスが書かれていないと意味がないので、そのアドレスを狙ってフィルタデータを作成します。またアダルトサイトなどの場合は、卑猥な言葉が書かれていたりする場合がありますので、その系統の言葉を登録して置くのも効果的です。

EXEC フィルタ

EXEC フィルタは実行形式ファイルや ZIP 圧縮ファイルの構造を若干知らないと誤認識したりすることがありますので、以下の読んでフィルタデータを作成して下さい。

実行形式のフィルタリングデータ作成について 実行形式ファイルは先頭から4Kbyte(16進数で 0x1000)辺りまで似たようなデータになる場合が多いです。またその実行形式を作成した開発環境によってファイルの後半がライブラリとなり、ここも似たようなデータになる事も多いです。この為実行形式のフィルタリングデータを作成する場合は、この近辺を避ける必要があります。

具体的には 0x1000 近辺で5〜10行ほど指定するのが良いと思われます。

feditror2.gif

また右側の ASCII 部が出来るだけ雑然としている箇所を選びましょう。

ZIP 形式のフィルタリングデータ作成について ZIP はファイルの先頭から 50byte ほどまで定型データになっています。取り合えずここは避けましょう。
それ以降が圧縮(又は暗号化)されたデータになっています。添付ファイルが一つの場合は50byte以降から5行ほどを指定すればOKです。(圧縮されている為、1byte でも元データが変わると内容がまったく変わる為)添付ファイルが複数になった場合は、ASCII から "PK" と書かれた箇所を探して下さい。そこから次の圧縮ファイルの定型データが50byte ほど格納されているので、また 50 byte ほどずらして指定することによりそのようなパターンにも対応が出来ます。

Version 1.30 より ZIP ファイルが添付されていた場合、ZIP ファイルを解凍して内容のチェックを行います。
(ただし1次圧縮のみです。ZIPファイル中にZIPファイルが存在した場合は、ZIPファイル中のZIPファイルはチェック対象にはなりません。多重圧縮によるサーバへの高負荷を避ける為です)

Question
フィルタデータが有効になりません。
Answer
フィルタデータは PMailServer2 起動時(インストール時ではありません)にメモリ上に読み込まれます。その為起動後に変更を加えたフィルタデータは読み込まれませんので PMailServer2 の再起動が必要になります。

再起動は

上記の2種類があります。OS そのものを再起動する必要はありません。もちろんフィルダデータの有効にチェックも入れてください。

Question
メールに添付されているファイルはどこまでチェックしますか?
Answer
まず一般的な添付方法である Base64 でエンコードされた添付ファイルは全て対象となります。また添付ファイルのファイル名では無くヘッダを見て確認を行っていますので、拡張子が EXE 以外の実行できる形式の場合(.PIF .SCR .BAT 等)の場合でもヘッダが EXE 形式(PE形式)の場合は、チェック対象になります。
また、添付ファイルが ZIP ヘッダを持っている場合は、対応している圧縮形式の場合、アーカイブ内のファイルも展開しチェック対象とします。ZIP 圧縮の場合、ZIP ファイル内にある ZIP ファイル(二次圧縮)に対しては処理は行われません。

Question
接続フィルタとDNSBLはどのような順番で行われますか?
Answer
以下の順番に従って処理が行われます。

  1. 接続禁止リスト(又はフィルタでの REJECT)に従って IP アドレス又はホスト名(ホスト名を取得している場合のみ)のチェックが行われます。ここで接続禁止に該当する場合は切断が行われます。(接続禁止)
  2. 接続許可リスト(又はフィルタでの PASS)に従ってIP アドレス又はホスト名(ホスト名を取得している場合のみ)のチェックが行われます。ここで接続許可に該当する場合は処理が続行されます。(無条件接続)
  3. 上記に当てはまらない場合に DNSBL を設定している場合は、DNSBL へ問い合わせを行います。DNSBL に応答によって該当する場合(aaa.bbb.ccc.ddd は DNSBLのリストに登録されています(応答:127.0.0.x))は切断が行われ、該当しない場合は処理が続行されます。(禁止も許可もされていない接続(MTA or SPAM))

DNSBLの応答は場合によっては受信したいサーバからのメールも拒否する場合があります。その場合には接続許可リストに登録することによりDNSBLに登録されているサーバからのメールの受付をすることができます。


機能に関する FAQ

Question
Web メールを使いたいのですが製品版じゃ無いと使えませんか?
Answer
そんなことはありません。ソケット通信で直接 POP3 と通信を行うタイプの Web メーラーであればフリー版でもWeb メールを利用することが出来ます。
では、製品版付属のWebメールの意味は?になりますが、製品版付属の Web メールは直接メールボックスを参照して表示などを行っています。従って PMailServer2 にアクセスせずに直接参照を行う為、余計な通信を行いません(トラフィックの軽減、サーバ負荷の軽減)もちろん直接参照しておりますので動作も軽く動きます。(極端な話 PMailServer2 自身が停止していても参照などを行うことは出来ます)
またベイジアンフィルタなどのフィルタ、転送設定、自動返信、パスワードの変更等、アカウントの動作を自由に変更することもできます。
フリー版で別の Web メールと組み合わせて使用する場合も特に制限は設けておりませんので、ご自由にお使い下さい。

Question
添付ファイルが正しくないことがあります。
Answer
大きなファイルを添付し送信(又は受信)していませんか?
できる限り正常なメールを送るような仕組みになっていますが、メールは元々テキストを送受信する為のプロトコルで FTP のようにファイルの整合性を確認する手段は現在ありません。
途中のルーターやネットワークの状況によって文字落ちや文字化けが発生し添付ファイルを正常に復元することができない場合があります。
そのような場合は分割してメールに添付信する、1メールに1ファイルといった具合に送る方が気をつける必要があります。


逆引きチェックに関する FAQ

Question
逆引きチェックを有効にしたら相手からのメールが届かなくなりました。
Answer
送信元がどのようにメールを配信しているかで状況が変わります。
送信元が ISP のメールサーバを利用してメールを送信している場合、ISP のメールサーバに対して逆引き設定をしていない可能性があります。もし送信元の ISP が信用出来る場合は無条件接続IP(又はホスト)に登録することにより逆引きが出来ない場合でもメールを受け取ることが出来るようになります。もしかしたら送信元の ISP が逆引きを設定し忘れている又は間違えている可能性もありますので、送信者自身が利用している ISP へ対して問い合わせてみるのも良いと思います。

送信元が中継サーバなどを利用して送信している場合に、中継サーバが逆引き登録されていない場合はその中継サーバからのメールの受信を行うことは出来ません。送信者が中継サーバを利用している場合は、中継サーバ経由での送信を止めていただきISP からの送信をして貰うか、上記のように信用出来る IP として登録するなどの方法があります。

Question
逆引きチェックを有効にすると DNS への負荷が大きくなるとありますが、どれくらいですか?
Answer
DNS は普段 Web ブラウザからも利用されており元々多くのアクセスを受けています。逆引きチェックを有効にした場合、確かに負荷は大きくなりますが、極端に増える訳ではありません。具体的なサイズとしては 問い合わせ1回に尽き 30bytes 前後の送信を行い、応答は相手の DNS や問い合わせ内容にもよって変わりますが、100 〜 300byte 前後の受信が一般的です。
従って、逆引きチェックを行ったとしてもトラフィックの大半を使ってしまうことはありえません。
自前で Bind 等の DNS サーバを構築している場合は良いのですが、外部の DNS サーバを利用している場合は、急に問い合わせ数が増えることになりますので、余りメールの受信が多いようでしたら、利用している DNS サーバの管理者へ一言入れるのも良いかもしれません。

Question
逆引きチェックを有効にしたのですが spam が届きます。
Answer
逆引きチェックはあくまでも逆引きが出来るかどうかの確認をしているだけです。
残念ながら内容までは逆引きチェックで調査することは出来ません。(ただし製品版の場合は、フィルタリング機能を利用して、内容から防止することも可能です)
ただし、逆引きが出来ると言うことは DNS へ登録されているホストと言うことになりますので、該当するサーバの管理者へ苦情を申し立てることにより対処して貰える場合があります。


Question
製品版付属の Web メールは IMAP4 を使っているのですか?
Answer
使っていません。直接 PMailServer2 のスプールフォルダを参照してメールの取得を行っています。従って Web メールへの利用率が上がっても PMailServer2 自身へは一切負荷はかかりません。
ただし、IMAP4 を使わず直接参照している為、他のメールサーバと製品版付属の Web メールを組み合わせることは出来ません。

Question
PMUM で分割メールを結合できません、又は結合後に元のファイルが残ります
Answer
まず分割メールの結合ボタンは分割メールの先頭(1番目のメール)を閲覧した時のみ表示されます。
また結合するメールが全て同じフォルダにある必要があります。
以上の条件を満たした場合にのみメールの結合が行われます。

メールの結合を行った後に元のメールは現在残るようになっております。(将来的には削除する方向でいます)お手数ですが結合前のメールについては手動にて削除をお願い致します。

Question
Pro版 Webmailでインポート処理の際に本文が受信ができない。
Answer
Pro版版 Webmail ではインポート機能(PMailServer2 以外のメールサーバからもメールの受信を行う機能)がご利用頂けますが、インポートの際に受信できるメールのサイズに上限が設けられています。
これにはいくつか理由があるのですが一般的なアプリケーションでの MUA (メールクライアント)と違いWebmail は Webサーバ上から実行される為、大きなサイズのメール受信を行うとサーバへの負荷が極端に増加する為です。
CGI はその性質から複数のユーザーが同時に実行することができます。10名のユーザーが同時に受信処理を行った場合、サーバ上で MUA が 10個同時に起動することを意味します。
極端なサーバの負荷上昇は PMailServer2 自身の動作にも影響する可能性があります。その為1通辺りの受信メールのサイズを制限することを推奨します。

また下記の「Pro版 Webmail でインポート処理に時間がかかる」も参照して下さい。

Question
Pro版 Webmail でインポート処理に時間がかかる
Answer
Pro版 Webmail のインポート処理は Web サーバ上で稼働する PMUM がメールクライアントとして動作しメールの受信処理を行います。その際に大きなメールを受信する場合はそれだけ処理に時間がかかります。
上記の「Pro版 Webmail でインポート処理の際に受信ができない。」も参照して頂いて受信メールのサイズを制限することを推奨します。
しかし、場合によっては大きなメールを受信する必要もあります。

Web サーバは、Webサーバから実行される CGI に対してタイムアウトの制限を設けています。これはCGI が永久に終わらずサーバの CPU パワーやメモリ資源を食いつぶしてハングアップすることを防ぐ為です。
その為、メールの受信時間が長い場合、PMUM は Web サーバから強制的に停止されメールの受信ができない場合もあります。その場合は「専用CGI設置方法1」を参照して頂いて、CGI のタイムアウト時間を延長して下さい。

Question
PMUM のメール検索でタイムアウトになります。
Answer
上記の「Pro版 Webmail でインポート処理に時間がかかる」も参照して下さい。

ブラウザのタイムアウト時間は5分です。5分以内にサーバから応答が返ってこない場合ブラウザは強制的にタイムアウトを行い通信を終了します。
これはサーバ側で対処することができませんので。検索処理に時間がかかりブラウザがタイムアウトになる場合は、検索条件に本文を含めない設定や、検索結果の件数を制限してください。

Question
Internet Explorer で文字化けが発生して読めません。
Answer
PMUM は シフトJIS(Shift-JIS)で全てを出力しています。まずブラウザの文字コードがシフトJISを選択しているかどうかを確認して下さい。

次に、Windows XP Service Pack2 と Internet Explorer 6 の組み合わせの場合に、正しくシフトJISを表示できない不具合が Internet Explorer に含まれています。

Windows XP上の Internet Explorer で Shift-JIS文字エンコードをしようするWebサイトを参照すると、2バイト文字セット(DBCS)文字が正しく表示されない場合がある http://support.microsoft.com/kb/886677/

PMUM は上記にありますようにシフトJISで出力を行っていますので、上記が該当する場合がありリンク先のページに記載されている対策で修正される場合があります。

Question
添付ファイルを削除したら本文が消えました
Answer
添付ファイルの構成によってメール本文が消える場合や文字化けが発生する場合がありますがこれは仕様です。
メールへの添付ファイルは MIME と呼ばれる形式によってメール中に保存されています。

メールヘッダ
Content-Type: multipart/mixed;
(テキストと画像が混合されていることを示す)
メール本体MIME によって格納された本文
Content-Type: text/plain;(テキスト)
Charset=ISO-2022-JP(文字コード)
MIME によって格納された添付ファイル
Content-Type: image/jpg;(画像)
Content-Transfer-Encodeing: Base64;(Base64形式で格納)

添付ファイルの削除処理は、MIME で格納されている、text の箇所だけを抜き出し、それ以外の形式で保存されている箇所を削除する処理です。
この際に、メールヘッダにある混合されていることを示す multipart/mixed; も変更をしなければメーラは正しく本文を表示することができません。(そのままにした場合、混合されているはずのデータが存在しない為、誤作動を起こす可能性があります)通常メールを表示する際はメールヘッダの Content-Type: の箇所にはメールの形式(テキストやHTML)と文字コードが入っている必要があります。
Webmail で添付ファイルの削除処理を行った場合、メールヘッダの Content-Type: を MIME によって格納された一番最初に現れた本文の Content-Type: に置き換え処理を行います。

メールヘッダ
Content-Type: multipart/mixed;
(テキストと画像が混合されていることを示す)

MIME によって格納されていた形式
Content-Type: text/plain;(テキスト)
Charset=ISO-2022-JP(文字コード)
メール本体MIME によって格納された本文
Content-Type: text/plain;
(テキスト)
Charset=ISO-2022-JP(文字コード)

元々保存されていたテキストのみ
MIME によって格納された添付ファイル
Content-Type: image/jpg;(画像)
Content-Transfer-Encodeing: Base64;(Base64形式で格納)

ただし、MIME の仕様上、下記のような構成が可能です。

メールヘッダ
Content-Type: multipart/mixed;
(テキストと画像が混合されていることを示す)
メール本体MIME によって格納された本文
Content-Type: text/plain;(テキスト)
Charset=ISO-2022-JP(文字コード)
メール本体2
Content-Type: text/plain;(テキスト)
Charset=Shift-JIS;(文字コード)
Content-Transfer-Encodeing: Base64;(Base64形式で格納)
MIME によって格納された添付ファイル
Content-Type: image/jpg;(画像)
Content-Transfer-Encodeing: Base64;(Base64形式で格納)


このような場合は、メール本体は plain/text ですが、文字コードも格納形式も違うので削除処理を行いますと1つ目の MIME 形式によって処理が行われ文字化けが発生します。
このようなメールに対しては添付ファイルの削除処理を行わないで下さい。複雑に混合された MIME 形式は対応できませんのでご了承をお願い致します。(現時点では対応する予定もありません)


メーリングリストに関する FAQ

Question
メーリングリストに参加している携帯電話のメールアドレスにメールが届かない。
Answer
携帯電話キャリア側でメールヘッダの 宛先(To:) 項目をチェックしている場合があります。
この場合は、メーリングリストの二次配信リストに該当するメールアドレスのドメイン名を登録し、宛先(To:)を書き換えるようにして下さい。

Question
メーリングリストのコマンドを記述したメールが投稿される、又は応答が無い。
Answer
メーリングリストのコマンドは1行目の行頭に記述する必要がありますので引用符などが記述されていないか確認をしてください。
また、HTML メール・RichText メールなど、テキストメールでは無く MIME フォーマットで混合されたりエンコードされているメールは認識できません。


番外(メールなどで頂いた返答に少し困る質問への忌憚の無い回答や感想など)

Question
PMailServer の P ってなに?
Answer
特に意味は無いです。一番最初メールサーバ開発に着手したときは GMail Server でしたが、一度全てのソースごとHDD が壊れて、もう1回最初から作ったときに、G を P に変更しました。G にも特に意味は無いです。
(その後 Google が gmail ってサービスを開始したので変えておいてよかったです)
Firefox とかかっこいいネーミングセンスがあればよかったのですが、ネーミングセンスはないようでして・・・
将来的には名前を変更するかもしれません。:-)

Question
なぜ Windows 版なのですか?
Answer
楽だからです。Microsoft と言うディストリビュータ(ちょっと違う)が1つと言う環境が気に入っています
将来的には BSDなどに移植もしてみたいと思っていますが(その為?に DLL 等依存する環境を一切使っていません)、あちらは既に確固たる地位を築いているサーバが多いので微妙です。

Question
なぜ Java や JavaScript を使わないことにこだわりますか?
Answer
余り信用していないからです。言語仕様としては良い物だと思いますが、Microsoft社と Sun Microsystems社で微妙に違ったり、ライブラリのバージョンによって動作が違っていたりするからです。
JDK のバージョンが違うから上手く動かないとかってありませんか?
JVM をインストールして確認とか面倒臭いって話もあります。
AJAX に JavaScript を使用していますが、AJAX は色々なことができそうで面白そうだから使いました。
あと誤作動しようが無い単純な JavaScript も使うようにしました。

Question
機能がどんどん追加され本体が肥大化しているような気がします。
CGI のように機能別に分けたりはしないのですか?
Answer
実行に必要なファイルが沢山必要な環境を避けたいからです。また個人的な好みでもあります
管理用とサーバ本体で2本だけなのでインストーラの必要が無く気軽に使えるメリットもあります。
個人的な感想ですが、もの凄い単純なソフトにインストーラがあったりするとそれだけで使う気力がゲンナリします。

Question
Version 1.45a から絵が変わりましたね
Answer
マスコットキャラクターなぞ作ってみました、一応名前は「メポル」です。
知人のイラストレータで「神無月」のかんな氏に書いて頂きました(もちろん仕事としてです)
かわいい動物のイラストやフリーの壁紙素材などもあります、随時イラストのお仕事なども受け付けているそうですのでの是非とも訪れてください。:-)

Question
なんで、送信済みフォルダが SENT では無く、SENDED なんですか?
Answer
初期のバージョンで、深く考えずに SEND End Data で、SENDED としていました。
後から紛らわしいので変更しようと思いましたが、そのままにしてあります。

Question
Microsoftってどう思いますか?(なぜWindows版なのか?に関連)
Answer
特別好きな訳でもありませんが、お仕事は Windows がメインなので嫌いではありません。
でも、Windows を使っているのに Windows を小馬鹿にしたりダメ出しする人は嫌いです。
Windows を使わずに Windows を小馬鹿にしたりダメ出しする人はポリシーがあってとても良いと思います。:-)
追記1
Windows Vista 販売でゲンナリ気味です。Windows Aero とか実装するなら、最適化及び軽量化した Windows XP Ultimate などの上位バージョンを出してくれた方がよっぽど売れるような気がします。

追記2
Windows 7 販売でイイカンジです。
追記3
Windows Web server 2008 販売でキタアアアア!と言うカンジです。
追記4
Windows Server 2012 安定していていいですね。CAL の扱いと Modern UI が面倒ですが。
追記5
Windows Server 2016 いいねぇ。Hyper-V も相当良くなったし。