本ソフトウェアは Windows で動作する SMTP/POP3/IMAP4 サーバの PMailServer2 と、PMailServer2 と連動する高機能 Webmail のセットです。
LAN/WAN の環境(イントラネットやインターネット環境)で利用が可能です。
フリー版での個人利用・商用利用についてはライセンス・利用範囲を参照して下さい。
本マニュアルは以下のバージョン全て共通となっております。
- PMailServer Free版
- PMailServer Standard版(IMAP4対応版含む) 開発終了の為、新規レジストは終了しています。
- PMailServer Pro版(IMAP4対応版含む) 開発終了の為、新規レジストは終了しています。
- PMailServer2 Standard版(IMAP4対応版含む)
- PMailServer2 Pro版(IMAP4対応版含む)
- PMailServer2 Enterprise版
各バージョンによって一部機能の制限やご利用頂けない機能がございます。機能比較ページ
レジストをご希望される方はこちらをご覧になって下さい。
PMailServer2 には以下の機能が実装されています。
- GUIによる専用サーバーマネージャーで簡単にサーバの設定・管理が行えます。
- マルチドメインに対応(1つの PMailServer2 で複数ドメインのメールが管理可能。管理数に制限無し)
- 国際化ドメイン(Internationalized Domain Name) に対応
- メールルーティング機能(*1)
- SMTP/POP3(APOPポート)/IMAP4 によるメールの送受信機能
- Secondary SMTP ポートによる (25/587同時利用可)Submission ポート対応(*1)
- SSPI による SSLv3 / TLS1.0 / TLS1.1(*2) / TLS1.2(*2)/ TLS1.3(*3)暗号化通信(SMTPs/POP3/IMAP4s/SMTP(STARTTLS)/POP3(STARTTLS)/IMAP4(STARTTLS)/MTA(STARTTLS)
- IPv4 / IPv6 デュアルスタック対応
- Sender ID / Sender Policy Framework (SPF Classic)による送信者認証
- POP Before SMTP による不正中継防止機能
- SMTP 認証機能(PLAIN / LOGIN / CRAM-MD5)
- POP3 認証機能(PLAIN / APOP認証 / POP AUTH(CRAM-MD5のみ)
- MTAによるメール転送機能(中継許可設定によるメールの中継機能)
- SMTPゲートウェイ機能(forward転送、自動返信、メーリングリストが対応、更に転送先での SMTP認証にも対応)
- マルチプロセスによる負荷分散・冗長化機能
- マルチスレッドによる高速メール配信
- メーリングリスト機能(管理数無制限)(*1)
- メール受信時の自動返信機能(*1)
- メールに文章を自動追加機能(ドメイン別に指定が可能)(*1)
- 受け取ったメールを別のアドレスへ転送するメール転送機能(複数設定可能)(*1)
- 独自のフィルタエンジンによる高度なメールフィルタ(*1)
- マルチドメインの場合は、ドメイン単位でフィルタ条件の変更が可能。
- メールエンベローブや本文からの各種条件によるフィルタ
- Base64/Quoted-Printable/HTML メールにも対応。
- 各種文字コードの自動変換
- ZIP アーカイブ内の調査
- ベイジアンスパムフィルタ内蔵。学習は専用 Webmail から可能です
- 複合条件や各項目によるポイント付けを行った柔軟な条件の指定も可能(Pro版のみ)
- 添付画像に対するイメージフィルタ機能(Pro版のみ)
- spamメールをブロックの為の様々な機能(*1)
- 送信メールのバックアップ機能(*1)
- ログ解析機能(*1)
- 専用CGIによる WebMail 機能(*1)
- メーリングリスト用CGIによる過去ログ全文検索機能(*1)
- 専用Webmail(PMUM)から指定する受信メールの簡易フィルタ機能(件名への [MEIWAKU] 追加も対応)(*1)
- Pro版は付属の Webmail(又は A.K.I Software で公開している sendmail.exe)とサーバの組み合わせで時間を指定してメール送信が可能。
- Pro版でサーバー本体によるドメイン単位での配信時間の指定。
- メール受信時や配信エラー時に外部プログラム(アドオン)起動が可能(Pro版のみ)
- メール業務が少し便利に、To Do リスト(Pro版のみ)
- ファイアウォールの外側からメール取得を行う FetchEML(PMailServer2版Fetchmail)も同梱
PMailServer2 同梱の FetchEML については SSL/TLS にも対応しています。
- A.K.I Software 製Webストレージシステム「Web Cabinet」との連動(Pro版のみ)
- 送信メールのキャンセル機能(Pro版のみ、要Webmail)
- 情報漏洩対策機能(Pro版のみ)
- 管理者向け簡易Webサーバー
- CPU負荷による MTA 処理の自動調節機能(Pro版のみ)
- DKIM署名機能(beta)
(*1)フリー版ではご利用出来ません。
(*2)利用される OS によって TLS1.1 / TLS1.2 はご利用出来ない(無効化されている)場合があります。
(*3)利用される OS によって TLS1.3 はご利用出来ない場合があります。
また PMailServer2 は以下の特徴を備えています。
- 完全に Windows ネイティブコードで記述されている為、PMailServer2 以外に .NET 等のフレームワークや外部ライブラリは一切必要ありません。
その為、インストールに準備が必要なく簡単にメールサーバの構築が可能です。(バックアップやサーバ移動も簡単です)
不慮のハード故障などによるハードの準備を容易に行うことができます。
- サービス型によるサーバなので一度サービス登録をすればサーバ起動時に自動的に実行されます。(ログインを行う必要はありません)
- 多種多様なフィルタリングを設定することにより送信メールや外部からの spam やウィルス・ワーム等の受信メール(件名、本文、添付ファイル)に対してメールのフィルタリングが可能。
- サーバと 専用WebMail が完全に連動する為、高速な動作が可能(汎用Webmailのようにメールの受信処理が無くサーバを直接参照します)。また POP3 との完全な連動。Webmail 以外からの送信メールを Webmail の送信済みメールボックスへの保存など従来のメールソフトとの共存も考えられています。ご利用される Web サーバが SSL/TLS 通信対応の場合セキュリティの確保も容易です
- メール受信時や配信エラーが発生した際に外部ソフト(アドオン)の起動ができます。これによりメールサーバーを使ったシステムの構築が可能です。
- 日本語を対象として開発が行われている為、トラブルの解析が容易です。
また専用の CGI による各種管理や設定も行うことが出来ます。(PMAM 以外はフリーウェア版では添付されていません。)
CGI については、外部 .js ファイルなどを利用しておりません。また Cookie も Web メールのログイン時に指定しない限り一切使用しておりませんので外出先、ネットカフェ等からのアクセスも安心してご利用頂けます。
URL へのセッションIDや ID/Password の埋め込みがありませんので Webmail から直接リンクを辿って移動しても安全です。
また、HTML メールもいきなり表示されず、HTML メールを表示する際にも外部へのリンクを全て Dummy に変換し(無変換も可能)ウェブビーコンなどを防ぎます。
- 管理者用(pmam.exe / pmc.exe / feditor.exe / fetcheml.exe)
- 簡易アカウント管理
- サーバステータスの確認
- 廃棄メールの削除
- メーリングリスト設定
- 同報メール一括送信機能(テキストメール・HTMLメール)
- SMTPフィルタデータ作成ツール
- 外部サーバからメールを取得する独立サービスアプリケーション
- WebMail(pmum.exe)
- Web メール機能
- ドラッグ&ドロップによるメール移動操作(要Java Script)
- 対応文字コード(JIS/SJIS/EUC/KOI8-R/Windows1251/EUC-KR/GB2312/UTF7/UTF8,Quoted-Printable/Base64)
- 受信メールの閲覧(既読・未読の色分け、添付ファイルのダウンロード、To Doリスト)
- 新規・返信メールの作成(添付ファイル可能)
- 複数のメールボックスの作成管理が可能
- アドレス帳
- 指定メールの一括削除や移動
- POP3/IMAP4 との完全連動(IMAP4フラグの設定・表示にも対応)
- 受信拒否アドレスの設定
- 転送アドレスの設定(サーバで設定した数まで転送が可能、設定数は無制限まで可能)
条件指定による振り分け転送も可能です。
- 自動返信文の設定
- spam フィルタ(ベイジアンスパムフィルタ、ヘッダからの一致条件フィルタ)
- 表示カスタマイズ
- メールの割り振り機能
- 外部メールサーバからのメール取り込み(Pro版のみ)
- 個人用・共有用スケジューラ管理機能
- 日付時刻を指定してのメール送信(Pro版のみ)
- 高度なフィルタリング機能(Pro版のみ)
- Web Cabinet との連動(Pro版のみ)
- 送信メールのキャンセル(Pro版のみ、要Webmail)
- 一般用(pmmls.exe)
- PMailServer2 で運営されているメーリングリストの全文検索用 CGI
PMailServer2 は低コストでメールサーバの構築に必要な機能を網羅したメールサーバです。
PMailServer2 対応プラットフォーム(動作確認OS(*1))
- Microsoft Windows XP / XP SP1 / XP SP2 / XP SP3 日本語版(*3)
- Microsoft Windows Vista 日本語版(*3)
- Microsoft Windows 2000 Server 日本語版(*2)
- Microsoft Windows 2003 Server 日本語版
- Microsoft Windows 2003 Enterprise 日本語版
- Microsoft Windows Server 2008 Foundation 日本語版
- Microsoft Windows Server 2008 Standard 日本語版
- Microsoft Windows Server 2008 R2 Foundation 日本語版
- Microsoft Windows Server 2008 R2 Standard 日本語版
- Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise 日本語版
- Microsoft Windows 7 Home/Professinal 日本語版(*3)
- Microsoft Windows Web Server 2008 日本語版
- Microsoft Windows Server 2012 日本語版
- Microsoft Windows Server 2012 R2 日本語版
- Microsoft Windows 8 / Windows 8 Pro(*3)
- Microsoft Windows 8.1 / Windows 8.1 Pro(*3)
- Microsoft Windows 10 Home / Pro / Etnerprise 日本語版(*3)
- Microsoft Windows 11 日本語版(*3)
- Microsoft Windows Server 2016(英語版 on AWS)
- Microsoft Windows Server 2019
- Microsoft Windows Server 2022
Microsoft社のサポートが終了した OS については一部動作確認は行っていますが、全ての機能がご利用頂ける保証はございません。
日本語環境以外でも動作しますが、日本語フォントがインストールされていない場合や地域設定を日本語が表示可能な設定にしない場合は正しく表示されない場合があります。
(*1) PMailServer2 ユーザー様より動作確認を頂いた物も含まれます)
利用されるOSによっては同時接続数が制限されます。これは PMailServer2 の制限では無くOSの制限となります。イントラネットで利用する場合などは問題無いと思われますが外部と接続する場合のOSは Server 版の利用を推奨します。
(*2) PMailServer2 から Windows NT4.0 は非対応(動作不能)になります。
これらの OS は IPv6 に対応する為の必要な機能を搭載していない為です。Windows 2000 は IPv6 対応モジュールが存在しますが、対応には Windows 2000 専用版が必要となり、Windows 2000 は Microsoft のサポート保証期間が終了している為、対応する予定はございません。(PMailServer 1.xx は動作します。)
IPv6 機能を利用せず、SSL/TLS のみご利用する場合は Windows 2000 でも動作いたします。
(*3) Windows クライアントはサーバーとしての利用は制限されております。
Microsoft社が定義する条件内でご利用ください。
PMailServer2 動作環境
推奨環境
- CPU:4c4t 以上の CPU
- メモリ:1GB 以上(*1)
- ストレージ:512MB 以上(*2)
最低システム要件
- CPU:Intel Celeron
- メモリ:256MB 以上(*1)
- ストレージ:256MB 以上(*2)
- (*1) PMailServer2 の待機状態で使用されるメモリは約8MB、設定によって受信するメールのサイズの分だけ上がります。
- (*2) PMailServer2 自体のインストールに必要な容量は 5MB 程度必要となります。
それ以外に各メールボックスのサイズの合計サイズ分が必要となります。
PMailServer2 対応仮想化ホスト(動作確認ホスト)
- Microsoft Hyper-V on Windows Server
- Amazon Web Service(AWS) on Windows Server(*1)
- VMWare 5.5.x on Windows Server
- VMWare 6.x.x on Windows Server
(*1)
AWSのAMIによる Windows Server は英語版となっている場合があります。日本語版以外はサーバーマネージャーが文字化けをします。
その場合はこちらの設定をご参照下さい。
製品版付属CGI対応 Web サーバ(動作確認 HTTP サーバ(*1))
|
2000 |
XP |
2003 Server |
Vista |
Server 2008 |
Server 2008 R2 |
Windows 7 |
Server 2012 |
Server 2016 |
Server 2019 |
Server 2022 |
IIS 4.0 |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
IIS 5.0 |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
IIS 5.1 |
− |
× |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
IIS 6.0 |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
IIS 7.0 |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
IIS 8.0 / 8.5 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
IIS 10.0 |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
Apache HTTP Server 1.3.33 |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
Apache HTTP Server 2.0.54 |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
Apache HTTP Server 2.2.14 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
Apache HTTP Server 2.4.x |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
AnHTTPd 1.42n |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
04WebServer 1.82 |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
pHTTPServer |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
- 確認を行った OS は Microsoft 社提供の評価版で行っているものもあります。
- x64 は WoW64 で動作しますが、保証をしている物ではありません。
- PMailServer ユーザー様より動作確認を頂いた物も含まれます
- −は「対応するバージョンが提供されていない(または不明)」又は「動作確認を行っていない」組み合わせとなります。
- △はユーザー様より動作確認を頂いた物となりますが、A.K.I Software で確実に動作確認を行った物ではありません。
- ○はベータ版又はRC版での動作確認となります。
製品版付属CGI対応ブラウザ(動作確認ブラウザ)
動作確認は、各ブラウザの最新版で行っております。
- Google Chrome(PC / Android 含む)
- Microsoft Edge(Chrome Engine)
- Mozzila Firefox
- Apple Safari
- Apple iPhone Safari
- Apple iPad Safari
- Opera Software Opera
Microsoft Internet Explorer につきましては全バージョンで Microsoft社のサポートが終了しましたので非対応となります
登録商標等
Windows XP の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) XP Operating System です。
Windows 2000 Server の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System または、Microsoft(R) Windows(R)2000 Advanced Server Operating System です。
Windows 2003 Server の正式名称は、Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 Operating System です。
Windows 2003 Enterprise の正式名称は、Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition です。
Windows Server 2008 の正式名称は、Microsoft(R) Windows Server(R) 2008, Enterprise Edition です。
Microsoft Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Apache HTTP Server は the Apache Software Foundation の登録商標または商標です。
AnHTTPd 1.42n の著作権は中田 昭雄氏に帰属します。
04WebServer の著作権はソフトウェア開発チーム「Soft3304」に帰属します。