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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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Powered by BLOM IMAP4 共有フォルダ機能
小さくも大きくも閉じたりもしません
10/02/28 03:42 / PMailServer2

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Pro版で利用出来る共有フォルダ機能のテストを行っています。
IMAP4 には仕様的に他アカウントのメールボックスの参照(*1)とメールボックスの共有機能がありますが、そのうちの共有フォルダ機能のみ実装を行っています。

サーバー側は既に出来上がっていますので(実は a13 で既に組み込まれています。利用も出来ますが仕様が変わる可能性もありますのでまだ非公開です。)Webmail 側の対応です。
サーバー側は新規コードですので、思いつく所から片っ端にコードを書いていけばいいのですが、Webmail 側は既存のコードへの追加ですので、コードを追加して正しく動作しても以前の機能に問題が出たりとこれがまたややこしい(^-^;
チェック項目が多いのも難点ですね。

早ければ a14 からでも対応したいと思いますが、事前告知として a14 から少し制限が入り共有フォルダとの区別の為にフォルダ名の先頭に # を使うことが出来なくなります。
既存コードとの共存の為です。
その代わり、原則として同名のフォルダ名を作成することが出来ないのですが、ローカルフォルダと共有フォルダであれば、同じフォルダ名を付けることができます。
これは共有フォルダに test1 というフォルダがあっても、ローカルフォルダに同名のフォルダの作成が許されます。

将来的にはなんとかしたいとは思っているのですが、Webmail 側の修正が莫大でとても対応できる余裕がありません。

あと共有フォルダは #SHARED というフォルダの下に1階層のみ作成することが出来ます。

#SHARED
+test1
+test2
+test3

は OK ですが、

#SHARED
+test1
|+test2
+test3

のような形にはできません。(これは出来るようにするかもしれません。それでもテスト後での対応です)
また、#SHARED は固定になり変更することはできません。

次に共有フォルダはドメイン単位での共有となります。
サーバー全体での共有を行うことはできません。(仕様的に無理に近いです。重くなりますし。)

最後に、共有フォルダ対応にあたって folder.txt の仕様を IMAP4 に合わせる為の事前処理が必要となりました。
これはおそらくやらなくても大丈夫なのですが、確実に IMAP4 の仕様に対応させる為です。
ただサーバーを実行したまま処理が可能で、時間も数秒から十数秒程度でボタンクリックだけで変換出来るようにしますので問題は無いと思います。

(*1) PMail Server では、他アカウントの共有機能に対応する予定はまったくありません。元々 Linux系のファイルシステムで有利に機能するシステムですし。共有フォルダがあれば正直メリットが見あたりません。機能バブルな IMAP4 の仕様にありがちな罠と思っています。

[更新日付:2010/02/28 03:42:11]
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記事へのコメント

名前 : noppo (2010/02/28 21:11:18)

こんにちは。

共有フォルダ機能のご説明、ありがとうございました。
納得しました。

テストできる日を楽しみにしています。

名前 : H.Matsuda (2010/02/28 13:28:57)

少し共有フォルダへの認識が違うようですが、今回の共有フォルダは「サーバー上に存在するアカウントに属さないフォルダを共有する」という機能です。
noppo様が言われている共有フォルダは記事中の *1 に該当する他アカウントの参照(共有)機能です。

IMAP4 では Windows のようにユーザーが任意に指定して共有フォルダを公開したりするような機能はありませんので、好きに作成して・・・ということは出来ません。

構造としては
spool
+example.com
|+user1 (INBOX)
||+box1
|+user2 (INBOX)
||+box1
|+#shared
||-box1 (SHARED1)
||-box2 (SHARED2)

のような構造になります。
user1 は

user1 (INBOX)
+box1
+shared
|box1 (SHARED1)
|box2 (SHARED2)

と見え
user2 は

user2 (INBOX)
+box1
+shared
|box1 (SHARED1)
|box2 (SHARED2)

となります。user1 / user2 共に SHARED1/2 にアクセスが出来、任意にメールを移動したり閲覧することができます。

名前 : noppo (2010/02/28 12:38:56)

こんにちは。

修正量の割にはIMAP4α版の差分のサイズの大きさが気になったので、何かあると思っていましたが、共有フォルダのコードが入っていたんですね(^^;

納得です。

+-spool +- xxx.com -+- account -+- userfolder
+- #shared -+- shared_folder

という風になっているのでしょうか?

ドメイン別に共有フォルダのアカウントを
指定できるようになっていればありがたいです。

たとえば、 info@xxxx.jp のメールボックスを
共有フォルダに指定して、利用者全員で
メールを確認できるようにしたり、
サブフォルダに過去の応対履歴を入れておいたり、
共通で使う雛形ファイルを入れたり、
ナレッジベースを構築したり、
可能性無限大ですね(^^)

共有フォルダ対応の仕様が
どうなっているのかが非常に興味あります。

ACL対応も興味ありです。
しかし、そこまで対応しているクライアントを見たことがありません(^^;

ここまで出来ればグループウェアも不要になります。

テストできるようになるのを楽しみにしています。

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