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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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《《《 ネットワーク機器の購入は Amazon で! 》》》
Powered by BLOM Hyper-V Core server 2012 と VMWare vSphere Hypervisor(ESXi5) を試してみました。
小さくも大きくも閉じたりもしません
13/04/10 03:05 / サーバー管理Tips

最近流行?の仮想サーバーのテストを行う為、物理サーバーを1台購入して、Microsoft Hyper-V 2012 Core server と ESXi5 をインストールしてみました。

Hyper-V 2012 Core server は Windows Server 2012 に搭載されている Hyper-V 3.0 の機能のみを単独で利用できるようにした OS です。

vSpherer Hypervisor は ESXi ベースの同じく仮想環境を構築する為の専用OS です。

どっちも仮想サーバーを構築する OS ですが、それぞれ特徴がありますので、簡単に体験からまとめてみました。

1)管理

Hyper-V の管理は Windows8 又は Windows7(Pro以上)にインストールした RSAT(Remote Server Administration Tool) から行います。

ESXi5 にも専用のクライアントソフト(VMware vSphere Client)があり、こちらから仮想マシンの作成や管理・保守を行います。

Hyper-V は Windows OS らしく、コマンドプロンプトや Power Shell が付いています。Core server 自体の設定はこれらから行うことが出来ます。
それ以外にも net コマンドなども利用できますので、仮想ドライブを作成して別PCの共有フォルダを接続することなんかもできます。

ESXi5 にも shell が付いていますので、なんか出来そうではあるんですが、いまひとつ勝手がわからないのでスルーしています(^-^;

2)ファイルパフォーマンス

Hyper-V 2012 Core server は SMB3.0 に対応していますので、Windows8 との組み合わせで(NICがよければ)かなりの転送速度を出してくれます。
上にも書きましたが、共有ドライブのマウントなどが出来ますので、コマンドプロンプトでガリガリやる人は便利かもしれません。

ESXi5 も同様のことが出来ると思うのですが、スルーしたので、専用クライアントからファイル転送を行ったのですが、なんだか凄く遅かったです。(10G の転送に 45分くらい)

3)仮想サーバーのパフォーマンス

どっちも安定して動きますが、ファイル転送に関しては Hyper-V の方がパフォーマンスが高そうです。
TCP/IP に関しては、体感ではどちらも問題の無い速度が出ました。
バックアップ(スナップショット)のバックアップを NAS に取るよ。なんて場合は、Hyper-V の方がいいかもしれません。PowerShell でスクリプト書いて自動実行とか出来そうですし。(ESXi では cron daemon でいけるかな?)

4)ゲストOS

Hyper-V は、Windows 2003 以降(Windows XP 以降)のみサポートされています。
それ以前の Windows 2000 などはレガシードライバを使うことでとりあえず動きますが、少し不安が残ります。
(インストール自体は可能ですが、追加機能で、統合ツールのインストールが出来ません。NIC はなんとかなるが VGA はアウトですし。まぁサーバーなんで VGA はいらんですが)

ESXi5 は Windows 2000 どころか MS-DOS すらサポートしています。
仮想環境の目的の一つとして「古いサーバーや PC を確保したい」という面もあると思いますので、その点で言えば、ESXi5 の方がメリットがあります。

もう一つの目的の1つとして「新規に導入するサーバー物理数を減らす」のであれば、Hyper-V でも良いかと思います。

5)使いやすさ。

どっちも管理ツールがありますので楽です。
しいて言えば Hyper-V は Power Shell も搭載されていますので、色々とやりたい場合は高機能です。
また RSAT が無くても Remote Desktop での接続も可能ですので、ちょっと外から入って使うって場合は楽かもしれません。(セキュリティ的にはどうかと思いますが(^-^;)

6)仮想ハードディスク

Hyper-V は VHD / VHDX で管理を行います。
VHD は Virtual PC 2007 などでも作ることが出来ますので

a)Windows7 上に Virtual PC 2007 をインストール
b)VPC2007 上で OS のインストール
c)出来上がった VHD を Core server に転送
d)RSAT で仮想マシンを作成して VHD をマウントして実行

なんてことが出来ます。

ESXi5 は vmdk という形式で管理を行います。
VMWare には VMware vCenter Converter Standalone Client という別のツールがあり、物理環境から仮想環境への変換などが出来るようですが、使っていないので詳細は不明(^-^;

実はちょっとトリッキーですが、上の VHD を作ってから VHD を vmdk に変換するソフトがありまして、それを使って変換してから、vSphere Client を使って仮想マシンを作成後に vmdk をマウントしました。大丈夫かな?と思ったのですが、何事もなく動いてしまいました。

7)インストール

どっちも CD や DVD に焼いて CD boot すれば勝手にインストールされ、勝手に起動します。
最初に Administrator / root のパスワードを設定して、NIC の設定をするだけです(Hyper-V は必要に応じて役割の追加インストールが可能です。DNS とかあるけど、EULA 的には本運用環境では駄目じゃないのかしら?)

仮想環境のバックアップ(スナップショット)を別メディアに確保しておけば、交換用の HDD/SSD があれば 30分もあれば復旧出来るんじゃないでしょうか。

8)導入コスト

Hyper-V Core server は単独で無償です。
vSpherer Hypervisor も単独で無償です。(VMWare にユーザー登録の必要がありますが、ライセンスはオンラインで取得できます。当然無償です)

それぞれに有償版?もありますが、Core server の有償版は、いわゆる Windows Server 2012 の事になります。
Windows Server のライセンスも有り(仮想化ライセンスも)更に仮想環境も構築できるという感じですね。

ESXi5 の有償版は、ESXi5 を利用する為の、様々な機能を利用することができるようです。
ゲストOS のライセンスはありませんので別途必要になります。

既にライセンスを持っている場合は、ESXi5 の方が安上がりですが、もっていない場合は Windows Server 2012 の方が安上がりになると思います。(ここではゲストOS は Windows Server 前提での話しですので)

9)総評

どちらも同じような感じですがパフォーマンスとしては Hyper-V に軍配が上がり、ゲストOS では、ESXi に軍配が上がると言う印象です。

ただ、ゲストOS に関しては Microsoft は OS も提供している以上、元々分が悪い面もありますが。
(Windows 2000 Server で言うと、MS 的には延長サポートすら切れた 2000 を使い続けられるよりも Windows Server 2008 に移行して貰いたいって事情もありますしね)

10)番外編

PMail Server / PMail Server2 ですが、もちろん仮想環境でも問題なく動きます。

それどころか以前の記事にもありますように、Core server 自身にインストールすることも可能だったりしますので(笑)
もちろん EULA 的にはアウトですが(^-^;

動作確認用の為、Windows 2000 Server がまだ必要ですので、当面は ESXi5 で仮想環境を動かす予定ですが、Windows Server 2008 は、Hyper-V にインストールしたいですねぇ。
そうなると、物理サーバーがもう1台欲しくなる訳でして・・・なんの為に、先日 DELL Server を1台処分したのか意味不明な状況になりつつあります(笑)

おまけ?
photo

先日 DELL PowerEdge1800 を処分しました。
余りにも巨大なケースが邪魔になったからです。
ついでに言えば、ファンうるさいし、重いし、でかいし、消費電力でかいし。
と言っても捨てるのはもったいないので(プリインストールの Windows Server 2003 Std も)ケースから電源ユニットやら M/B やらコネクタ類やら RAID カードやらを全て取り外して、シリカゲルと一緒にビニール袋に完全密封(ついでにボタン電池も交換しておいた)付属品のCDなども一緒にダンボール箱に収めたら宅配100サイズの箱に収まりました。

どうしても必要になったら取り出して結線すれば、また動きます(笑)

超邪魔だったケースはリベットをドリルで外してバラバラに分解して、丁度コンテナで処分するお客様が居ましたのでお願いして捨てて貰いました(^-^;



* 実は2時間くらい掛けてこの3倍くらいの量の記事を書いたのですが、IE9 がフリーズ扱いてくれて全文ロスト。
クリップボードにコピペしておいたのに、なぜかそれも消えていて、同じ量を書き直す気力がありませんでした orz

[更新日付:2013/04/10 03:05:34]
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