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静岡県浜松市であれこれソフトを開発している A.K.I Software のブログです。日々の開発日記やサーバー・セキュリティ関連の話題なども掲載。
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Powered by BLOM ASUS T100HA 液晶割れで修理交換その4
小さくも大きくも閉じたりもしません
18/06/25 23:27 / IT関連

さて、実際に交換する手順です。

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殻割りして裏蓋を取ります。

どうやって殻割るの?という方は、分解.biz 様のページを見て下さい。
遥かに詳しく書かれています。(^-^;

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バッテリーを外します。
バッテリーを外す際には横からちょろっと出ている黒いベロを引っ張ると剥がれます。
写真のようにバッテリーの裏側を通すように貼り付けてありますので、少し引っ張ってバッテリーが浮いたら、ゆっくりと持ち上げれば外れます。

「抜き取る必要はありません」

最初抜き取るんかな?と思って引っ張って右上がノビノビになってしまいました。

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ネジを外して M/B やスピーカー等を外すのですが、右下にある部品を止める輪っかが最初から割れていました。

多分、組み立て時にトルクをかけすぎていたんでしょう。
液晶割れといい、中身の破損といい、随分と低品質な作りです。

少し話が外れますが、個人的な ASUS の評価は、

昔の、M/B メーカーだった頃は「やっぱ ASUS 最高だな!他の M/B なんて使わないぜ」と思っていましたが、今は「安かろう悪かろうなメーカーになっちゃったねぇ・・・」です。

いや、コストダウンの結果、コストパフォーマンスの良い機器を出しているという面で見れば、嫌いでは無いのですし、妥当かもしれませんが、少なくとも ASUS の高級機を買う気にはなれませんね。

まさか高級機は熟練の職人さんが一つづつ手作業で組み立てています。なんてことは無いと無いと思いますので、製造工程が杜撰、又は設計的に甘い感じがします。
エントリー機だろうが高級機だろうが、この辺りは変わらないと思いますから。

閑話休題

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バラけました。
パーツ数は少ないです。

M/B が2枚構成(右上と左上は分離しており、フィルムケーブルで接続されています)
左側には無線らしきものがあり、そこからくるっとスピーカーらしき部品がコードで接続されています。

キーボードと接続する箇所はさすがに補強が入っていますので、それも外して液晶ユニットの作業に入ります。

ここまでは、殻割りした事がある人なら 10分程度で出来ると思います。

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内側から見て、赤い四角で囲った所に窓が開いています。
内側から唯一デジタイザを押すことができる箇所ですので、ここを突破口にします。(接着シールも一番面積が少ないので)

ガラス面から、ヒートガンで温めつつ、ゆっっっっっくりと剥がしていきます。

参考までにセメダイン等の接着剤は耐熱仕様でなければ80℃くらいが耐久温度となります。
ドライヤーの場合は噴出孔が約130℃ですので、これを目安に温めていきます。
余り熱しすぎると、ベゼル側が変形しますので、注意に注意を重ねて下さい。(ベゼル側が変形したら、どうにもならなくなります)

薄いヘラを使って隙間を広げていくのですが、よく「カードを使うといいよ」なんてありますが、プラのカードだと厚すぎてダメです。
テレカなんかが最適ですが、今どきテレカを用意する方が大変ですので、なんか無いかなと辺りを見渡して見つけたのが爪楊枝です。

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安く大量に使い捨てることができて、且つ、太さが変わり調節しやすいという意味で、個人的には最適なツール?です。

楊枝が刺さる隙間ができたら、差し込んでからヒートガンで温めて・・・を繰り返すと少しづつ隙間が広がっていきます。
1本分刺さったら、隣にまた刺して・・・を繰り返してきます。
接着剤を熱すると、粘着力が落ちますが冷えるとまたくっつくので大量に刺せる方が「あー!!こっちがまたくっついてるやん!」ってならず、精神的にも優しいです。

ちなみに、これデジタイザ面をバリバリに割ってもいいケースや、液晶自体も割れている場合は、ここまでやらなくていいです。
私はデジタイザが割れていただけで、液晶は無事だったので再利用できるレベルで外したかったので。

この作業に大体1時間半ほどかかりました(苦笑)
バリバリと割りつつ剥がせば 15分くらいでいけるんちゃうかなと思います。

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なんとかデジタイザ面を外すことができました。

接着剤がべっとりと付いたままですので、シール剥離剤を使って綺麗にしていきます。

この接着剤拭いたくらいじゃ取れません。
こすっても無駄です。それくらい強力です。

コツとしては、綿棒に剥離剤をつけてペタペタと塗って少し放置すると、柔らかくなるのでティッシュで「拭いさります」擦っても、接着剤が伸びるだけですので、拭うのがコツです。
1回では取れませんので、これを何度もやります。
ヘラでこそぎ落とそうとしても取れませんので、結果的には一番これが早いと思います。



剥離剤はディゾルビットを昔から使っていますが、プラを溶かしたりする系統じゃなければ、なんでもいいです。
ただ、これはオイルが配合されているので、脱脂する為にパーツクリーナーが必要になります。

まぁ綺麗にできればなんでもいいですが、カッターやヘラで処理するのはほんとに止めておいた方がいいです。

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綺麗に落として脱脂もして準備万端です。

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付属の両面テープを貼り付けます。
デジタイザのフィルムケーブルが通る穴(左上)とカメラの穴は塞がないように注意しましょう。

シールもデコボコしないよう(重要)に綺麗に貼って下さい。

最後にフィルムケーブルと通しつつ貼り付けます。

ここでグッと押して貼り付けたい気分になりますが、押さないで下さい。
押すなら、画面を平らな所に置いて、「ガラス面を下にしてからベゼル側から押して下さい」

このガラス面なんですが、1mmも無いくらいの厚さで、簡単に割れます。
全ての筐体がくっついている状態でないと強度が出ませんので、中途半端に組み付けた状態で変に力をかけると簡単に割れてしまうからです。

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後はついている部品を逆に組み付けていきます。
殻を占める前に動作確認しましょう。

1)バッテリー端子にロック機構がありません。
押して嵌めているだけですので、バッテリーの位置によって簡単に浮きます。
ケーブルをつけていない状態で、電源が入ればOKです。

2)M/B フィルムケーブルはきっちりと奥まで。

バッテリーがしっかりついているのに、電源が入らない場合は、M/B のフィルムケーブルの差しが甘いです。
(1回やって焦りました)
しっかりと、線の部分まで刺さっているか確認しましょう。

全て動作することを確認したら、裏蓋をつけてからデジタイザを押して接着します。(強く押す必要はありません)

トータル的には2時間くらいかかりましたが無事に交換完了。
元通りに復活しました。


今回思ったのですが、最近のタブレットって全面ガラスになっており、ベゼル部分を持って今回のケースのように割れると、そこから一気にヒビが広がってデジタイザ全面が使えなくなるんですよね。

デザイン的には、全面ガラスの方がいいのかもしれんのですが、それだけ壊れる率が高くなっている気がします。

特に筐体がプラだと軽くねじれるだけで割れる可能性は高いと思います。(10インチオーバーならなおさら)

以前使っていた Acer W500 なんかは外周はプラで、その中にデジタイザを嵌め込んでいるタイプなので、隅っこを持っても割れることがありません。

もうちょっとメーカーも設計を考えて欲しいもんです。

[更新日付:2018/06/25 23:26:55]
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